チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

美謝川の暗渠化を撤回---防衛局、このままでは埋立に着手できない

2014年11月28日 | 沖縄日記・辺野古

  11月28日(金)、今にも崩れそうな天気で風も強かったが、今日は「ラブ子」を担当し、カヌー隊のサポートに向かった。「平和丸」と「不屈」も団体客の海案内のために出港。

 南の風が吹きつけ、大浦湾には外洋の大きなうねりが入り、時々、ザバン、ザバンと波をかぶった。キャンプ・シュワブの、以前、浮き桟橋があった辺りは、もうすっかり片付けられてしばらく工事は始まりそうにもない。

 それでも、数名の作業員らが美謝川の河口付近で測量作業を始めていた。昨日、防衛局は県に提出していた設計概要の変更申請4点のうち、美謝川の暗渠化を取り下げてしまった。県が難色を示している美謝川の暗渠化を取り下げ、仲井眞知事の任期(12月9日まで)のうちに残った3点だけでも承認を得ようという姑息な手段だ。この測量作業は、暗渠化に代わる別の方策を検討するためのものだろうか。

 しかし、美謝川の切替は、埋立工事の最初に行う必要があるもので、今回のような変更申請の取り下げという醜態は防衛局にとって致命的なものだ。当初の計画に戻るとしても、辺野古ダムの使用は名護市長が所管しており、稲嶺さんは絶対に認めない。防衛局は、美謝川の問題に目処が立たない限り、埋立に着手できないのだ。

 (美謝川の河口付近で作業員らが測量を始めていた。)

 海の作業は止まっているが、陸域部での工事は続いている。アスベストが問題になっている米軍兵舎解体解体工事現場では大型重機が動き、建物の解体作業が進んでいる。下の写真で屋上部分をカバーで囲っている建物が、危険な飛散性アスベストが使われている建物。県が立ち入り、アスベストの除去作業の手順に問題がないかを確認するまでは建物の解体には着手しないという約束のはずだが、内部はもうすっかりガランドウになっている。

 積み上げられた解体後の産業廃棄物。これらの建物の解体で膨大な量のコンクリート殻が発生する。防衛局は、県に提出した建設リサイクル法の申請では「現場で再生砕石として再利用する」としている。しかし、陸域部ではそんなに大量の砕石砕石を使う場所はない。このままでは、コンクリート殻が大浦湾に投棄されるのではないかと危惧される。

 結局、今日は波が強いため、カヌー隊の練習は中止となった。ラブ子も団体客の海案内に協力し、昼には汀間漁港に戻った。

 午後はキャンプ・シュワブの座り込テントに行き、美謝川の暗渠化の申請取り下げや、25日の井上防衛局長交渉で明らかになった大浦湾に設置が予定されていた「仮設岸壁」の問題点などについてマイクで説明した。「当初からの杜撰な計画のボロが次々と出てきて、防衛局は今、にっちもさっちもいかない状態になっている。」と話すと、皆の大きな拍手が湧き上がった。

 

 

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