チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

防衛局、高江ヘリパッドG地区の工事入札を強行---工事車両、米軍車両が高江集落内を通る

2014年11月29日 | 沖縄日記 高江

   11月28日(金)、沖縄防衛局が、北部訓練場「G地区」のヘリパッド工事の入札を公告した。今年度にすでに契約された「N1地区」のヘリパッド工事が、住民の抗議行動のために全く着工できない現状にもかかわらず、さらにもう1ケ所のヘリパッド工事に入るというのだ。

 今回の知事選で圧勝した翁長さんは、知事選の中で「高江のヘリパッド工事は、オスプレイの配備撤回を求めている中で連動して反対する。」(10月21日)と明言した。沖縄県知事が高江のヘリパッド工事に反対を表明したのは初めてだ。それにもかかわらず、28日に入札公告を強行したのは、辺野古埋立と同じように、県民の反対を力づくで押し切ろうという露骨なやり方だ。

 (11月28日、沖縄防衛局のHPに掲載された「G地区」の入札公告)

 G地区は、県道70号線の東側、最も奥地に位置している。鬱蒼としたイタジイの森に囲まれ、北部訓練場の中でも最も豊かな自然が残されている一帯だ。そんな自然を破壊し、長さ1.5Kmの進入路を造成してヘリパッド工事が行われる(伐採される森林面積は9,330㎡にもなる)。すでに宇嘉川河口が米軍への提供水域とされており、そこから「G地区」への「米軍歩行訓練ルート」も整備される。「G地区」のヘリパッドが完成すれば、海から上陸した海兵隊員らが「G地区」まで行軍し、そこからオスプレイで飛び立つという、今まで北部訓練場ではなかった訓練が始まる。 

  そして、「G地区」のヘリパッド造成は、周辺の自然破壊だけではなく、高江地区の住民生活を根本的に破壊する。「G地区」のヘリパッドと進入路の造成のための購入土と砕石は3,250㎥にもなる。10トンダンプで700台という膨大な量だ。

 「G地区」へは、新川ダムと高江集落からの道がある。ところが、新川ダムの堰堤は10トンの重量規制があり、大型ダンプは通れない。そのため、大型ダンプは全て高江の集落内の村道を通ることとなる。この村道は幅員4mと狭く、付近には小・中学校や公民館等があり子供たちやお年寄りの通行も多い。しかも、県道70号線から下の橋までは標高差にして100mもある曲がりくねった道が続き、大型ダンプの通行は危険極まりない。「N1地区」の工事にあたって、当時の武田防衛局長は、「工事車両は、原則として集落内の道路は通過しない。」と約束したが、「G地区」の工事車両は全て集落内の道路を通過することになるのだ。

 そしてヘリパッド完成後は演習のための米軍車両が集落内を通行する。高江地区住民の生活は、空を飛び交うオスプレイに加えて、工事車両、米軍車両の通過により完全に破壊されてしまう。

 「N1地区」のヘリパッド造成に抗議する座り込みは、2ケ所で24時間に渡って続けられているが、工事契約が締結される来年1月になれば、「G地区」の着工を阻止するための態勢を強化しなければならない。

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