チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

辺野古海上警備業務での個人情報違法収集---抗議市民のリスト作成はなんと防衛局の指示だった!

2019年01月28日 | 沖縄日記・辺野古

  今日(28日)、防衛局は辺野古崎からN4護岸の造成に着手した。本来の護岸ではなく、土砂陸揚用桟橋とするための造成である。K9護岸も同じように陸揚桟橋として使われているが、県は再三にわたって中止を求める行政指導を繰り返し、埋立承認撤回の理由ともした。今回はさらに大規模な桟橋を造成しようとするもので、許されない(詳細は1月24日のブログを参照されたい)。

 さらに今日は大きいニュースがあった。毎日新聞が1面トップで辺野古新基地建設事業の海上警備業務での個人情報違法収集問題は防衛局の指示だったことを報じた。

 この問題は2016年5月、海上警備の業者が、海上抗議行動を行なっている船長やカヌーメンバーらの写真、名前、その他の個人情報を収集し、警備活動に使うというとんでもない人権侵害事件だ。私も抗議船の船長をしていたので、当然、私の写真や名前等もリストに入っていることが確認されている。

 

 当時、私たちは、防衛局だけではなく、当該の海上警備業務の業者とも交渉を重ねた。防衛局は、「業者が勝手に作成したもので防衛局は関与していない。業者はすでにリストを廃棄しており、防衛局もそのリストを見ていないのでお答えのしようがない」と開きなおった。(それらの経過については、次のブログを参照されたい。)

 また、そのリストの開示を求めて公文書公開請求や個人情報開示請求等の取組みを続けてきた。

・「防衛局の許せない違法行為---抗議市民のリスト作成」(2016.5.18)

・「政府、海上警備業務には個人情報収集も含まれていると認める」(2016.6.9)

・「防衛局の情報隠し---全面墨塗や開示期限の1年以上の延長(2016.6.15)

・「個人情報の違法収集問題で防衛局と交渉(2016.7.7)

・「個人情報の違法収集問題---防衛局の虚偽説明が明かになった(2016.7.9)

・「海上警備業務の個人情報違法収集---公文書隠しに抗議し審査請求(2016.8)

 

 今日、毎日新聞が明かにしたのは、警備会社の内部文書に、当時の防衛局調達部次長が反対派のリストを作るよう指示をしたと書かれていたという事実だ。そこには、「反対運動を継続的に行なっている人及び船舶の傾向を把握し、より安全な作業を実施してゆくために、反対派リストのようなものを作り監視してほしい旨の依頼があり作成した」と記載されているという。

 「防衛局は関与していない」というのは、交渉での回答だけではなく、閣議決定を経た答弁書などにも書かれている。それが全く虚偽であり、違法な個人情報収集が国の指示であることが明かになったのだ。絶対に許されない。

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