今日(21日・水)は朝から辺野古へ。
すぐに、大浦湾で始まった護岸工事の状況を確認するために瀬嵩の丘に上がった。少し前までは静かだった大浦湾には、10数隻の作業船が集まっていた。
ちょうど、工事に抗議する海上行動のカヌーが数隻、拘束されたばかりで、海保のボートでけん引されているところだった。皆、頑張っている。
A護岸の場所には鋼管が2本打込まれている。これは昨日のブログにも書いたが、護岸となる鋼管ではなく、鋼管矢板打設の位置出しのための仮設の導材だ。本格的な鋼管矢板の打設はこれから始まるのだろう。A護岸造成は、今後、4年近くにわたって延々と行われる工事だ。
昨日、沖縄平和市民連絡会として知事宛の要請書を出したが、地盤改良工事の前にA護岸工に着手することは、代執行で承認された設計変更申請書の内容に反している(詳細は昨日のブログ参照)。実施設計の事前協議が終っていないこともあり、知事はただちに工事中止を指示しなければならない。
その後、シュワブのメインゲート前へ。今日は、60人を超える人たちが集まっている。すぐにマイクを回されたので、今の工事の状況について説明する。
午前11時半からは、工事用ゲート前に行き、座込んだ。機動隊に抱えられて強制排除されたのも久しぶりだ。
ちょうどその時、NHKニュースが、「防衛局が明日、安和桟橋からの土砂搬送を再開する」と報じたという連絡が入った。知事が求めていた事故原因の究明や再発防止策の説明もないままの搬送再開で、とても許されない。
県に電話し、毅然とした対応を求めるがどうも要領を得ない。
午前中に防衛局から搬送再開の連絡があったというが、知事は午後6時頃にやっと記者会見した。しかし、その内容は下記のように全く期待外れのものだった。
「事故原因の究明や、事故の再発防止策についての説明および協議が行われないまま、土砂搬送作業を再開するとしたことは誠に遺憾であります。
沖縄県としましては、今後、このような事故が発生することのないよう、万全の安全対策を講じていただく必要があると考えております。」
「遺憾」という言葉で済む問題ではない。防衛局は知事の要請を無視し、何の説明もしないまま、機動隊を大量増員し、抗議する県民が近づけないようにして搬送作業を再開しようとしているのだ。
今日の知事のコメントは、このような防衛局のひどいやり方を事実上、黙認するものであり、到底納得できない。