毎日新聞が昨日に続き、今日(29日)も辺野古海上警備業務の問題を1面トップで大きく報道した。昨日の報道は、海上警備の業者が2016年当時、海上行動のメンバーの写真や個人情報等のリストを作成するという人権侵害行為があったのだが、それは防衛局の幹部からの指示だったことを報じた。
当時、私は当事者としてそのリストの開示を求めて公文書公開請求や個人情報開示請求を続けていたが、今日の毎日新聞によれば、「市民の開示請求後、保有文書から個人情報がなくなるように文書が書き換えられた疑いがある」というのだ。信じがたいようなひどい話しで、毎日新聞も記事の最後に、「事実だとすれば、市民の権利を奪い、非常に悪質だ」という私のコメントを載せてくれている。
今日の毎日新聞社会面には、警備会社の幹部職員が社長に出した報告書の写真が掲載されている。それを見て驚いた。
そこには、私が何時、開示請求をして、それがどうなったのかということが細かく書かれているのだ。そのような情報は、民間業者が分かるはずはない。開示請求を受けた防衛局が、個人情報リストが大きな問題になることを恐れて業者と協議した際に、開示請求の経過も説明したのではないか。これも許しがたいことだ。
(毎日新聞が報じた警備会社の内部文書)
辺野古では昨日からN4護岸の造成が始まるなど、強引な工事が続いている。工事の進め方に大きな問題があるだけではなく、今回のような違法な個人情報リストの作成、さらに公文書の改ざんなど、とんでもない違法行為の連続なのだ。