チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

高江ヘリパッド問題に関する防衛省交渉(8月22日)の全記録

2017年08月27日 | 沖縄日記 高江

 このブログでも何回も説明してきましたが、8月22日、ヘリパッドいらない住民の会、東・国頭・大宜味の各島ぐるみ会議、高江連絡会と一緒に参議院議員会館で防衛省交渉を行いました。

 以下、その全記録です。

*************************************

<2017年8月22日  北部訓練場ヘリパッド問題に関する防衛省交渉の記録>

 ● 防衛省出席者  

・日米防衛協力課・梅谷部員、訓練課・五分木部員、提供施設計画官付(鳥畑班長、高橋係長)、人材育成課(吉岡班長)、補償課(佐藤部員)、施設管理課(遠藤部員)、沖縄調整官付岡部員)

 

〇住民側出席者

・「ヘリパッドいらない」住民の会(伊佐育子)、島ぐるみ会議・国頭(大田博信)、島ぐるみ会議・東(當山全伸)、島ぐるみ会議・大宜味(島袋義久)、高江現地行動連絡会(間島孝彦)

・奥間、北上田

・福島瑞穂参議院議員

                                                                                                         

1.北部訓練場の全面返還に向けた計画を明らかにすること

<防衛省回答>

●過半の返還は、平成8年のSACO合意以来、10年ごしの課題で、本土復帰後最大の返還でした。この返還後も、沖縄県に全国の米具施設の約70%が集中しています。なお、沖縄の負担の軽減を図ることは政府の責任になっています。防衛省としては、地元の方々の声をしっかりと受け止めながら、負担の軽減に全力をあげていきます。 

<質疑>

〇北 今の回答は極めて抽象的なものでした。今後、沖縄の負担軽減に全力をあげると言われたが、今後、北部訓練場の全面返還に向けたスケジュールはあるのですか?

北部訓練場の全面返還に向けたスケジュールは、現時点ではありません。

〇北 じゃあ、どうするの? まだ4000haも残っており、今後、オスプレイが飛び続ける状態を軽減していく計画はないのですか?

残っている4000haについての返還計画はありません。他方、ヘリパッドを運用するにあたっては、集落上空を飛ばない、夜間訓練は行わないようにとの米側への申入れを今後も行ってまいります。 

〇當山 全面返還に向けた取組みについて、今のところ予定はないということだった。我々村民は60年間、基地の被害に苦しめられてきた。これから先、いったい何時まで苦しめられるのか? 我々村民は、今後も北部訓練場と一緒に生活しなさいというのか? 何時まで基地被害を押しつけられるのか? 憤りを覚える。

 皆さんは、国民・村民のために仕事をすべきだ、米軍のために仕事をしているのではないか?

  

2.米軍に対して、北部訓練場でのオスプレイ運用の中止を求めること

3.米軍に対して、新しく造成されたヘリパッドの運用中止を求めること

<防衛省回答>

●7月11日以降、オスプレイが昨年12月に完成したヘリパッドで離着陸訓練をしていることは承知しています。移設したヘリパッドの運用に関しては、地元、東村の皆様への配慮は必要と考えています。オスプレイをはじめとした米軍機が集落上空の飛行や夜間飛行等の訓練を行った場合、地元の皆様への影響は大きい。

 したがって、これらの懸念に最大限配慮して、地元への影響を最小限にとどめるよう米軍とも相談してまいります。

 また、北部訓練場の周辺における航空機騒音については、政府として継続的な調査を行うとともに、今後も必要に応じて米軍に配慮を求めてまいります。

 

<質疑>

〇伊佐 G地区への歩行訓練ルートについて、過去の住民説明会では何の説明もなかった、この訓練について、県民の負担軽減と言えるのか? 

 また、7月11日、運用が開始された時には、地元、県に説明するという約束だったが、米軍がそれを無視したことをどう考えるのか?

●7月11日に米軍がヘリパッドで離着陸訓練をしたことについて、もともとヘリパッドは日米合同委員会合意で米軍に提供されているので、米側自体には運用にあたって通知が必要なものではない。

 ただ、我々としては事前通知を求めていたが、今回、米側からは連絡がなかった。米軍は基地の運用にあたっては、沖縄への配慮をすることは当然であって、防衛省としては引き続き米軍にたいして、運用にあたっては最大限、安全面の配慮、地元の皆様への影響が最小限になるように適切に対応していきます。

〇伊佐 防衛省から米軍に、事前に通告してくれとは言っていなかったのか?

● 米側に対しては、事前通告を求めていました。

〇伊佐 米側に事前通告を求めていたのに、通知がなかった。防衛省として何らかの抗議はしたのか?

米側に対して抗議はしました。

〇福 それは、文書でしたのですか?

〇北 どういう内容の抗議だったのか、具体的に説明してください。

●今、手元に資料がありません。

〇福 文書なのか、口頭なのか。文書ならそれを提供してください。口頭ならその内容を説明してください。後ほど、私の事務所に回答してください。

●はい、具体的に確認します。

〇福 どっちなのか、今分からないの?

●今、手元に情報を持ち合わせていません。

 

〇福 昨年12月のオスプレイの墜落事故についても米側から報告書が出されていない。事故原因が明らかではない、報告書も出ていない状況で何故、沖縄で飛ばすのか?

●昨年12月の事故いついては、今、事故調査報告書の公表可能な写しを日本政府に提供することについては、平成8年の日米合同委員会合意で原則として確認されています。

 国としては、米軍に対して8月19日に要請したところであり、米側からは、現在、鋭意作業を行っているというふうに承知しています。

 オスプレイの安全性についての国民の関心が高く、事故の原因究明が重要だと認識しています。引き続き米側に対して、事故調査報告書の提供を求めていきます。

〇福 報告書も出ていない状況で、オスプレイを飛ばしてはダメです。

  

4.米軍に対して、「夜間訓練・集落上空飛行」の禁止を求めること

<防衛省回答>

●防衛省は従来から、北部訓練場周辺における騒音測定を通じて、航空機騒音の持続的な把握に努めています。また、航空標識等を設置し、米軍機への住宅上空の周知や、学校上空の飛行を避けるよう取り組んできました。

 また、米軍機の飛行に関し、地元から苦情があった場合には、米軍に対し、住民の皆様への影響を最小限にとどめるよう申入れ、その旨、関係する自治体にもご説明しております。

 いずれにしましても、防衛省としては引き続き、米側とも協議しながら最大限の配慮を求め、地元の皆様に与える影響が最小限にとどまるよう適切に対応してまいります。

 ●米軍の夜間訓練は、練度の維持・向上や即応体制の向上のために必要なものだと認識していますが、他方、米軍は好きなように飛行訓練を行っていいわけではありません。我が国の公共の安全に妥当な配慮を払う必要があるのは当然です。

 防衛省は従来から、北部訓練場周辺における騒音測定を通じて航空機騒音の継続的な把握に努めると共に、航空標識を設置し、米軍に学校上空の飛行を避けるように努めてきました。

 また、米軍機の飛行に関して地元から苦情等があった場合には、米軍その旨を申入れ、住民の皆様への影響を最小限にするよう申入れ、関係自治体にもご説明をしております。

 ●防衛省は従来から北部訓練場周辺の騒音測定を通じて航空機騒音の継続的な把握に努めてきました。今後も引き続き実施したいと考えています。

 また、7月11日以降、オスプレイが昨年12月に提供したヘリパッドで離着陸訓練を繰り返していることから、北部訓練場周辺における航空機騒音を把握するため、沖縄防衛局は7月26日、N1地区ヘリパッドの離着陸時を含めた騒音調査を高江区で実施しました。

 今回の騒音調査の結果については、現在、精査中ですが、今後も必要な騒音調査を実施するなど、継続的な把握に努め、それに基づいて米側に配慮を求めてまいります。

4-5、オスプレイを前提とした環境影響評価の実施について

●ヘリパッド工事については、法的に環境影響評価を義務づけられる事業ではありませんが、防衛局として自然環境の保全に最大限配慮するとの観点から、自主的に実施してきました。この事後調査において、オスプレイ等の運用も踏まえて騒音、植物等への影響調査を実施することとしており、これにより対応できるものと考えています。

 

<質疑>

〇伊佐 7月26日に皆さんが来られた時は、集落の上をオスプレイは飛びませんでした。住民らがどんな暮らしをして、騒音に苦しんでいるのか、いっさい伝わっていません。

 高江での騒音調査はたった1日でした。米軍はお金を湯水のように使っているのに、住民のためには使おうとはしない。これから毎日、測定すべきではないか?

●7月26日の調査は、必要に応じて、今後も実施していきます。

〇北 7月26日の調査は何時までされましたか?

●沖縄防衛局から聞いているのは、23時までです。

〇北 タイムスの報道では、7月26日の調査は、午後5時頃まで実施したとありますが、この報道は間違いですか? 今、23時まで調査したと言われたが、それではこの報道は間違いですか?

●間違いないと思いますが、確認させてください。

〇北 私たちの仲間が連日、夜間訓練の調査をしている。7月26日は夜10時まで訓練が行われている。

●私は午後5時までと聞いていますが、確認させてください。

〇北 7月26日の調査内容は何時、公表するのか?

●今、精査中ですので。

〇北 精査の必要などないでしょう。そのままデータを出せばいいのです。すぐに公表してください。

●精査中です。

(皆から怒りの声が集中)

 

〇北 もう1点聞く。地元から苦情があった場合、米側に申入れていると言われた。どういう形の申入れをしているのか? 文書か、口頭か? また、地元の苦情を米側に伝える手続方法について説明してください。

●沖縄防衛局に直接苦情が来る場合も、自治体を経由して来る場合もあります。その都度、防衛局から米側に対して申入れを行っています。

〇北 その申入れは文書ですか? 口頭ですか?

●メールだと思いますが。

〇北 米側に伝えた場合、当然、文書は残っているだろう。申入れを整理した一覧のようなものもあるだろう。それを出してください。

●持ち帰り、検討させてください。

〇北 あなた、担当者でしょう? 当然、分かっているでしょう? 帰って何を調べるの? ダメだよ。

〇福 今、メールと言われたが、そのメール。そして、1年間、どのようなメールを出したのかを出してください。

 また、米側からの回答もあるでしょう? 米側の回答も出してください。

●全てにわたって米側から回答があったかどうかは分かりませんが、回答はあります。

〇福 それではその回答も出してください。

 

〇北 一点だけ確認したい。オスプレイを前提としたアセスをせよと知事は再三、指摘してきた。しかし今回の回答は、事後調査で対応するというだけで、オスプレイを前提とした調査はやらないということだった。

 去年11月、防衛局が一部返還の実施計画案を出した。それに対し沖縄県、東村からオスプレイを対象としたアセスを実施せよという要望が出された。それに対する防衛局の回答は、「沖縄県からオスプレイの実機による騒音調査についての要望もいただいており、米側とも調整している」というものだった。

●実機による調査の要望もいただいているので、米側と調整をしているところです。

〇北 だからその内容を説明せよ。

防衛局としてオスプレイの実機を前提とした調査を実施するよう米側と調整しています。

●騒音調査については、実施に向けて米側と調整しています。

〇北 どういう内容なのか、具体的に説明してくれ。

 米側は実施を渋っているのか?

●今、調整中です。

  

5.現在の工事内容、ヘリパッドの状況について

<防衛省回答>

●5-1-1

 昨年11月に完成したヘリパッドについては、2月末に補修工事を行って以降、現在まで新たな不具合は確認されておりません。従いまして、さらなる補修工事は行っておりません。

●5-1-2(歩行訓練ルート)

 既存の通行路については建設機械による補修工事を行ったところであり、本年2月に完成しております。

●5-1-3(G地区進入路)

 G地区への進入路の補強工事にあたっては、継続的な運用を可能とするための排水路の整備やガードレールの設置等を実施しております。

●5-1-4

 FルートからH地区への工事用道路については、工事は行っておりません。

●5-1-5

  工事にかかる工期の延期については、気象条件等に影響されることから、明確にお答えすることはできません。

 警備業務に関しては、建設工事を円滑に進めるために民間警備員を配置しており、当該工事の完成まで警備業務を実施する。

 ●5-2-1

 昨年12月に完成したヘリパッドについては、本年1月に法面の一部から水が染み出していること、H地区において法面の張芝の一部がずり落ちていることが確認されたことから、2月にこれにかかる補修を実施した。

 防衛局でこの原因を調査したところ、N1地区においては、法面に芝を張る作業が完了する前に雨水が内部に染み込み脆弱となり、その後、さらに雨水が進入したことが原因と考えられることから、法面の一部を補修するとともに、水抜パイプの設置による排水対策を実施しております。 

また、H地区については、降雨等の影響が原因であると考えられ、法面の一部を補修したものです。

なお、防衛省としては、施工にかかる所要の技術管理については設計図書に定めており、これについては受注者において適切に実施したものと考えております。

 ●5-2-2

 昨年末に完成したヘリパッドいついては、本年2月に補修工事を行って以降、新たな不具合は確認されていません。更なる補修工事は行っていない。

 ●5-3

 N1地区、H地区のヘリパッドにおいて、オスプレイの離着陸の際に、芝が焦げるなどの状況が生じていることは承知しております。

 米側からは、オスプレイのエンジンからの排気については、エンジンの排気の方向を制御し、直接地面に当たらないようにする排気リフレクターの使用等により火災を起こす可能性は極めて低いという説明を受けております。

 当該ヘリパッドは米側が維持管理しているものですが、その使用にあたっては米側において安全に最大限の配慮を払って活動すべきであることは言うまでもなく、今後とも安全な運用が徹底されるよう米側と必要な協議を行ってまいります。

 なお、ご指摘のリュウキュウチクについては、現地調査を行い、リュウキュウチクが枯れているという事実は確認されていません。

 防衛省としては、自主的に行っている環境影響評価に基づき、引き続き事後調査を行うとともに、必要に応じて環境保全措置を講じるなど、適切に対応してまいります。 

 

<質疑>

〇北 G地区への進入路の工事ですが、排水路とガードレールだけですか?

排水路とガードレールの工事です。

〇北G地区進入路の工事は当初の設計図書のとおりに実施されましたか?

●現在、設計図書にもとづいて施工しております。

〇北 G地区進入路は、工期を短縮するために、当初の設計書では立木を伐採した後、路床を整正し、転圧をした後、必要な路盤を造成していく。ところが現地は、立木を伐採しただけで、切り株等も残したまま大量の砕石を投入し、ともかく車が通れるだけの状態にしてG地区のヘリパッドの工事を急いだ。

 それが当初の設計書どおりの工法で実施したというのか? それを全面やり直しをしているのではないの?

●ご指摘のとおり、樹木を切った後の抜根ができていないところは、抜根をしております。

〇北 抜根だけですか? 路床の整正転圧からやり直しているのではないか?

●全面的にと言われるとあれですが、抜根が実施できていない箇所については抜根をしております。

〇北 新聞等では、現地の写真が公表されている。道路の両側に土砂流出防止策が全域に渡って設置され、県の赤土等流出防止条例を担当している環境保全課に確認しても、全域の路盤をめくり直して新たに不陸整正からやり直すことを認めている。そうではないの?

●繰り返しになりますが、抜根等ができてないところは、抜根を行って設計図書のとおりに実施します。

〇北 全域の不陸整正をしていないのですか?

〇奥 私も土木技術屋です。不陸整正ということを分かっていますか。根を抜くときに路盤材も一緒にめくれるが、土が混ざっているのでその路盤材は使えなくなる。

●そのとおりです。

〇奥 何本の木が伐採され、抜根されずに残っていますか?

●本数は分かりません。

〇奥 全域です。路盤材は2層で厚さ35cmです。公共工事の基準どおりにされていますか?

●土木工事の共通仕様書があり、それにもとづいて施工されています。

〇奥 路盤は補強材がありますね。これも設置されていますか?

● それは認識していません。

〇奥 公共工事ですよ。1.3kmにわたって補強材を設置するのにどれぐらい時間がかかりますか?

 それと厚みです。不陸整正の前に根っこも全て抜くものです。それを返還式典の前に終わったのですか?

 土砂流出防止策を何故、返還式典の後に設置したのか説明してくれ。

●県の赤土流出防止策に基づくものです。

〇奥 路盤材は全部設置されている。どこから赤土が流出するのか?

●抜根等を行うからです。

〇奥 そうです。抜根の時に路盤をめくりなおすので、土が混ざります。この路盤を再利用するのですか? 50:17

● 再利用はしません。

〇奥 それでは仮置きの場所も指定されているのですか?

●  沖縄防衛局に確認してお答えします。

〇奥 是非、お願いします。

 それと、ガードレールと排水だけの工事というが、工期はいつまでですか?

●  9月30日までです。

〇奥 根を抜く作業があるが、何本根を抜くのか?

 抜根している工事写真を出してくれ。また、赤土対策の濁水プラント、沈砂地等の写真もお願いします。

●  防衛局に確認します。

〇奥 先ほどからしどろもどろだが、工事のことを分かっていますか?

 公共工事は我々の税金がやっている。公共工事ですから規格値というものがある。何千台という砂利が入っているが、本当に規格値どおりの数量なのか?

●  監督官が立ち会っている。

〇奥 質問を変えます。ヘリパッド工事で不具合が生じたというが、何故、水が漏れ出したのか、その原因は何故か? 雨が降って水が含まれて脆弱化したというが、表面だけ補修して問題はないのですか?

●  必要に応じて水抜きパイプを設置しています。

〇奥 水抜きパイプはどういったところに設置するのか? 法面をコンクリートで覆った時に排水できなくなるから水抜きパイプを設置する。今回のような芝生のところはどこからでも水が抜ける。何故、水抜きパイプを設置したのか?

〇奥 法面の勾配をチェックしたのか?

 現場密度試験、プルフローリングをきちんと実施しているか?

●  やっています。

〇奥 まだ質問があるのですが、とりあえずここで終わります。ありがとうございます。

 

〇北 G地区への進入路が排水路とガードレールの工事だけというのは、今までの防衛局、防衛省の説明とは全く異なる。これについては先ほどの質問とあわせてまた文書できちんと回答してください。

 1点だけ確認したい。N1とHの芝がオスプレイの運用で焦げたことについては承知をしていると言われた。米側から排気熱の方向を変えるものは、何と言われたのか?

●  排気リフレクターです。

それで排気が直接地面に当たらないようにするものです。 

〇北 今までは使っていなかったのか? 以前、N4に県の環境影響評価審査会の委員さんたちが入って、芝が焦げていることが指摘されてきた。何故、今までリフレクターを使っていなかったのか?

●  いや、排気リフレクター自体はオスプレイについているものです。過去から変わっていません。最近になってそういう仕様になったのではありません。

〇北 以前から排気リフレクターがついているのなら、何故、N4地区で芝が焦げていたのか? 排気リフレクターの意味がないのではないか?

 答えはないのですか?

● 排気リフレクターを使用することによって直接地面に排気が当たらないようになっている。米側がヘリパッドの維持管理をしているものであって、その使用にあたっては米側において安全面の配慮を最大限に行ってもらうことはいうまでもありません。

 今後とも安全な運用が行われるよう、米側とも必要な調整を行ってまいります。

〇北 排気リフレクターをつけているにもかかわらず芝が焦げているので、是非、追加措置を行い、原因解明や排気ガスの化学物質の調査を米側に求めるべきではないか? 

 アメリカが管理しているからというが、県の環境影響評価審査会からも指摘されているので、よろしくお願いします。

〇福 5-2に関連して、どういう工事をしているのか等についての一式の資料を事務所に送ってください。

●分かりました。

 

6.ヘリパッド建設現場周辺の原状回復措置について

〇 それでは6に移ります。原状回復について

<防衛省回答>

●  6-1 工事用道路ですが、現在実施している補強工事の終了後の対応については、現時点で決まったものはありません。 

6-2 この工事用道路については、補強工事終了後の対応については、現時点で決まったものはありません。

6-3 これにつきましても、現時点において決まったものはありません。

6-4 現在、継続的な運用が可能となるよう工事を実施しているところであり、必要な資材等については必要なところに保管されています。有刺鉄線やフェンスについては、許可なく立ち入ることができない提供施設内における不法な立入が相次いだことから設置しているものであり、工事終了後においても撤去する予定はありません。

6-5 既存道路Fルートにおいては、提供施設区域内に所在しており、原則、米側における使用を妨げるものではない。

 

<質疑>

〇北 6-3の国有林部分のバリケード撤去についても、現時点では決まっていないと言われた。国有林野の使用承認は何時までですか? ここは米軍への提供施設内ではないですよ。

本年の9月30日までです。

〇北 そうですね。更新をする場合は何時までに手続をする必要がありますか?

●2ヶ月前です。

〇北 7月31日となるから、もう更新の期限は過ぎていますね。手続はされていますか? 決まっていないと言われたが、そんなことはないでしょう。

●(沈黙)

〇北 時間もないのだから早く答えてください。

●それは確認させてください。

〇北 あなた担当者でしょう? 更新の手続をしたかどうかは、当然、知っているでしょう?

●そこについては確認させてください、

〇北 すでに期限は来ている。手続をしているだろう? ここは米軍基地ではなく返還された場所だから何時までもこんなバリケードを作ることは許されない。

 工事用道路についても決まったものはないと答えられた。工期は9月30日までだ。その部分を原状復帰するのであれば、もう着手していないととても間に合わない。このままの状態で放置して、米軍に運用させるのか?

●工事用道路については現時点で決まったものはありません。

〇北 工事用道路は当初の環境影響評価にもなかった。それを去年7月、モノレールの設置をすると変更した。そのさらに一ヶ月後に、工事用道路に変更した。こんなデタラメな話しはない。環境影響評価も全く無視している。工事用道路は撤去するのが当然だ。

  

7.防衛局の返還実施計画について

<防衛省回答>

●7-1について  

 昨年12月に返還されました過半の土地については、防衛省において関係法令である跡地利用特措法に基づき、有効かつ適切な利用が行えるように、地主の皆さんに引き渡す前に跡地を利用する上での支障の除去に関する措置を現在行っております。

 具体的には、昨年12月の返還前から返還されました土地の全域における土壌汚染調査や水質汚濁等の蓋然性を確認するための資料調査、すなわち航空写真や地形図、村でもっている村誌等の資料の確認や、地元住民の方々への聞き取り調査などに着手する一方、既存の7箇所の着陸帯とか、過去に米軍ヘリの墜落事故のあった現場など、返還された土地のうち土壌汚染の蓋然性が高いと思われる土地については本年1月から先行して土壌汚染調査を実施しております。

 おたずねの米側の土地の使用履歴については、先ほど述べました資料調査において、防衛局から米軍に対して照会をしております。

 防衛省としましては返還地の全域において入念な資料等調査を行った上で、効率的に支障の除去に努めていきます。

 7-2について。

 米軍による枯葉剤等の使用の可能性については、過去に米国政府で調査が行われ、その際、沖縄において枯葉剤が使用されたことを裏付ける記録は確認できなかったと、平成25年3月に米政府が公表しました。

 防衛省としましては、この公表された結果で解決するという話しではなくて、返還地における支障の除去において、返還地の全域において枯葉剤を含む土壌汚染や水質汚濁の蓋然性を確認しながら、現在、調査を行っているところです。

 

<質疑>

〇北 時間もないので、いくつかの点だけ確認します。

 まず、米軍の使用履歴ですが、照会しているとお答えになりましたが、米軍は出すと言っているのですか?

●はい、回答はいただいております。今現在、各種関係の調査を進めておりまして、まもなく報告書がまとまりますが、その報告書の中で米側からの回答の内容についても皆さん方にもお知らせしますが、まず、土地の使用者さんたちに調査報告書をお知らせした後に皆さん方にもお知らせします。

〇北 少なくとも米側は土地の使用履歴を出すと言っているのですね?

●回答をいただいています。

 

〇北 枯葉剤についてもよく分からなかった。米政府が公表した内容では、北部訓練場での使用の事実は認められなかったというが、その後、調査の中で枯葉剤を含め調査を実施していると言われたが、分かりやすく説明してくれ。

●米側が正式に公表しているが、我々は現在、米側の公表結果をもって枯葉剤の調査が終るのではなくて、支障除去措置の中で、きちんと土壌汚染調査を行い成分の分析を行ってその成分の中で枯葉剤が含まれているかどうかを調査を行う。有識者の先生方に中身を確認していただいている。

〇北 枯葉剤についても検出できるような調査をしているということですか?

●はい、そうです。

〇北 しかしその範囲は過去にヘリが落ちたところや、ヘリパッドの場所でしかないのではないか?

●そこは、返還地全域において事前の調査をして、そこで蓋然性があると認められた場所については枯葉剤の調査をする。

  

8.その他、いくつかの問題について

<防衛省回答>

●8-1(外来種問題)について

 8-1 外来種の駆除について

 ヘリパッド移設工事については、法的に環境影響評価を義務づけられているものではありませんが、防衛省として自然環境保全に最大限配慮するとの観点から自主的な判断により環境影響評価を実施してきました。

 その環境影響評価において、外来種が確認された場合には、事業者の実行可能な範囲で駆除するものとしております

 

<質疑>

〇北 外来種の問題ですが、この間、外来種が確認されている。今、防衛省の答えは、「実行可能な範囲」でしか駆除しないとういうものだった。そんないい加減なことはない。

 この問題については、今まで知事から県外産の張芝を使用しないよう再三、申入れてきた。それを無視して、今回も県外産の張芝を持ってきたから、新たな外来種が見つかった。アメリカハマグルマについても、駆除していると言っているが、毎年毎年確認されている。「実行可能」というやり方では、どんどん繁殖してしまう。もっと抜本的に駆除すべきではないか? 「実行可能」という言葉をなくすべきだ。

 

8-2 自衛隊問題について

<防衛省回答> 

ご指摘の防衛省の内部資料「日米の動的防衛協力」は、過去に共産党さんが入手したとする報道等があったことは承知しておりますが、当該資料の内容について承知しておらずお答えはできません。

 最後、現在の自衛隊の使用実績ですが、これまでに陸上自衛隊の隊員が計13回の研修を行ったことを把握しております。研修の内容ですが、北部訓練場で海兵隊から密林環境下におけるロープを使った移動の方法やあるいは地図の読み方等を教えてもらっています。以上です。

 

 

 

 

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