9月18日(木)、高江ヘリパッドいらない住民の会による防衛局、県への抗議要請行動に参加した。
今年度予定されているN1地区ヘリパッド工事を阻止するために、住民の会は、その進入口となる県道70号線の路肩部のN1ゲートに車を止め、テントを建てて24時間の座り込みを続けている。県道70号線は日米地位協定2条4項(a)に基づく日米共同使用地だが、今回、防衛局は、この路肩部分を米軍の専用区域に戻し立入禁止地区とすることを検討しているという。そして、住民らに退去命令を出し、それでも従わない場合は仮処分や損害賠償請求を行うというのだ。再び、スラップ訴訟を起こそうというのだから許せない。
(井上防衛局長への抗議の申入れ)
午前中は沖縄防衛局長への抗議を行った。住民の会からの要請に応え、県民会議、高江現地行動連絡会、ヘリパッドいらない弁護団などが参加、さらに県選出野党国会議員団の糸数慶子議員、玉城デニー議員、そして西銘純恵県会議員らも参加された。
井上防衛局長は、今回も「具体的な進め方については決まっておりません。」としか答えない。どんな質問に対しても、俯いて手元の文書を読上げるだけだ。我々が、「住民と話し合いもせずに、座り込み住民を強制排除するのか! まず、高江へ来て住民と話し合え!」と要求しても、「現時点では、高江にでかけて住民の方とお話をするつもりはありません。」と拒否してしまった。
また、「県道の一部を勝手に立入禁止区域にすることはできない。まず、管理者である県と協議が必要だろう。県とは、この問題について協議を始めているのか?」と聞いても、「その点については、回答を差し控えさせていただきます。」と開きなおりを続けた。
(井上防衛局長(左))
・「高江 住民の会が要請」(QABニュース 2014.9.18)
午後は、まず県議会へ行き、喜納昌春県会議長に支援を要請した。私は議長室に入るのは初めてだったが、議長は、「高江の皆さんも頑張ってください。議長としてもこの要請をしっかりと受け止め、力を入れたい。」と力強く要請に答えてくれた。
(喜納県議会議長への要請)
その後、知事公室への要請を行った。又吉公室長が体調が悪くお休みということで、親川基地対策統括監、末吉土木整備統括監、嶺井道路管理課長らが対応された。我々の側は、午前中に続いて2人の国会議員さん、また、山内末子、玉城ノブ子両県会議員さんらが参加された。
親川統括監は、「防衛局に問い合わせたが、まだ具体的な方策は決まっていないということだった。県としては、住民の安全な通行が確保されるようしっかりと対応したい。」と答えた。しかし、「安全な通行」だけを問題にするのでは、この部分が米軍への専用区域に変更されてしまっても、「安全な通行が確保されているので県としては問題としない。」と逃げるための伏線だろう。また、「決まってからでは遅い。今のうちに、道路管理者として、『県道の一部を一方的に立入禁止区域にするのは認められない』と防衛局に申入れよ。」と再三追求したが、とうとう最後まで首を縦に振らなかった。
(県、知事公室への申入れ)
住民の会では、座り込みテントへの防衛局の強行手段に備えるため、弁護士さんらを交えて対応を協議している。いっさい話し合いにも応じないまま、強行手段に入ろうとしている防衛局を許すわけにはいかない。いよいよ高江も非常事態に入る。