中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

危うくゼロ査定

2019年05月15日 23時17分17秒 | ぶらり、城西
2019.4.29の回顧録

東京おもちゃ美術館→美術愛住館(アンドリュー=ワイエス展)→中村屋サロン美術館(鈴木まもる展)→柿傳ギャラリー(奈良祐希・松村淳展)→ギャラリーダイガード「みるっく」

鈴木さんの作品は、一般的に美術館で観るタイプの絵画ではないと思っていたら、これまでの活動から考えたことをキッチリ作品化していて、そこは流石、当初は美術家を目指していただけのことはあると思ったね。喋りたがりは、まあ研究者でコレクターの甲斐性だから、それは受け入れる度量は持たないとな。フラッと観に来るオバチャン達と違って、なまじ知識付けちゃってるもんでね。それにしても、アーティストリレーとは面白い企画を考えたもんだ。単に収蔵品を順繰りにだけではなく、ちゃんと現代に活躍している美術家に焦点を当てる企画であって、それは、嘗て美術家のサロンと呼ばれていた空気を入れようという、言わば温故知新な活動な訳。もうこれは老舗の矜持。カレー食って帰るだけは勿体なさ過ぎる。
新宿ど真ん中の高級料亭附設のギャラリーなんて、どんなお固い、そして古臭い展示をしてるかと思うでしょ?とんでもない、お二人ともお若く且つ、ギャラリーの方に言わせれば、「青く、冒険的」な作品が並んでいて、スリリングだったね。だって、造形的な美しさは凄いんだけど、凡そ機能的じゃないの。でも確かにそこが魅力。勝手なこと言うと、セルと言うかシェルと言うか、そういうパーツの組み合わせのような作品は、セラミックであると分かっていても、変形でもしそうな造形で、何か子供の方が目を輝かせそうなのは、セラミックとしては間違いなく冒険的でしょ。
ともかく、この2か所が踏めたお陰で、つまらない一日にせずに済んだのが、何より有難かった。新宿区は、あんな訳の分からない立地の区立美術館に力入れずに、中村屋に支援するべきだね。開館の経緯を考えたら、何であそこでアンドリュー=ワイエス?何の説明もないし、訳分からん。
しかし大ガードは、あれくらいじゃ変わらんね。あそこを定期的に通行止めにするくらいのことをしなきゃダメなんだろうな、かなり不可能事だけど。良いことやってるんだけどね。もうあそこのディヴィジョンの方々でも動員するかね。


中村屋サロン美術館のページ

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