乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

アイスランド火山噴火の影響

2010年04月25日 | 社会
アイスランドの火山が噴火しても、海外旅行に行く予定もなく、自分には関係ないやと思っていましたが・・・。
ある弁護士のブログを発見。癌患者として、生暖かくスルーできない事態になっていたようです。

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「検査や手術ができない!」―アイスランド噴火に見る日本医療の海外依存 2010. 4. 23

  日経メディカルブログ:竹中郁夫の「時流を読む」


アイスランドの火山噴火の影響を報じたニュースで、海外からの野菜が入らず困り顔の輸入業者や、空になったチーズやパスタの棚を指し示すイタリアンレストランのシェフが映し出されていました。ただ、噴火の影響で輸入が止まってしまったのは食料品だけではありません。欧州の飛行禁止がなかなか解除されないため、医療用資材にも影響が及んでいるそうです。

 話題になっているのは、癌などの検査に用いられるテクネチウム製剤の原料「モリブデン99」です。乳癌や前立腺癌の転移、脳や心臓の血流を診断するRI検査に使用される「テクネチウム99m」は、「モリブデン99」というレアメタルをもとに作られます。このモリブデン99は国内で生産しておらず、100%輸入品に依存せざるを得ません。また、半減期が約66時間と短いため、毎週海外から空輸しています。

 主な輸出国はカナダ、オランダ、南アフリカ、ベルギー、フランスの5カ国。これらの国々の5カ所の原子炉で、世界の需要の90%以上が生産されています。カナダが世界の3分の1を生産しており、日本も以前は100%カナダからの輸入に依存していました。ですが、2009年にカナダの生産拠点であるカナダ原子力公社(AECL)の原子炉がトラブルで長期間操業停止となったことから、現在はオランダや南アフリカから取り寄せています。それが今回のアイスランド噴火で、空輸できなくなったのです。

 モリブデン99を製造できる海外の試験研究炉は高経年化が進んでおり、今回の噴火とは関係なく、日本の医療現場への安定供給が問題となっていました。以前から原子力機構の分科会などでも国産化が模索されていましたが、まだ現実化には至っていません。国内生産には多額の費用がかかり、放射性廃棄物の処分の問題もあるため、すぐに始められるようなプロジェクトではないからです。全国で1000を超える病院で100万件も行われるというこの検査の担当者や患者さんは、何とか無事に核種の供給が再開されることを祈るしかない状況に置かれています。

 CT読影の海外発注が始まり、メディカルツーリズムの振興が叫ばれるなど、国際化の潮流を示すトピックが目に付くようになりましたが、今回のニュースで、国内の医療行為は以前から、海外に強く依存していたという事実を知りました。

 ちなみに、モリブデンは医療だけでなく、照明、交通、通信・放送、半導体など大変幅広い産業分野を支える重要な材料として、国家備蓄の対象にもなっています。中国などはレアメタルの確保に向けて積極的に動いているといわれていますが、医療用に限らず、希少資材はしっかりと確保できるよう腐心しなければならない時代であることを痛感します。

 噴火の起こったアイスランドも金融危機で大きな打撃を受け、やっと経済再生を図ろうというときにこのような交通の途絶を余儀なくされ、観光による景気回復が見込めなくなってしまいました。欧州全体が経済危機の最中、今回の天災は大きなダメージを与えそうです。わが国にとっても遠くの島での出来事ではないと受け止めるべきなのでしょう。
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日本は希少資材の乏しい国ですよね。レアメタルなんて、特に自国で何とか掘り当てられるものでもなし。加えて、原子炉は誰だって、自分の家の近くに造ってほしくないですし。

医療だけでなく、工業や科学などの技術が進むほどに、レアメタルみたいな希少資材の需要が高くなってくる気もします。

今回は火山噴火が原因でしたが、これが戦争とかテロとか、、、空輸できない原因は他にも可能性はあります。自然災害は仕方がないけど、人為的なトラブルはなるべく回避しなくちゃですね。あまり競争が激化した社会になると、人為的なトラブルを起こしたくなる人や国も出てくるし。。。

そういえば、アイルランドの邦人のブログでも、たった1週間、飛行機が飛ばないだけで、物資の供給にトラブルが出ているとありました。アイルランドでは、普段の生活に不便を感ずることは全くない。まるで“地つづきのヨーロッパ大陸”のような感覚で暮らしていた。それが今回、ここは島国なんだなあと、改めて痛感したと記されていました。

私は全然感じなかったけれど、こういった医療現場の人はやきもきしていたわけです。こういった点をマスコミが表にすることは、必要なんじゃないでしょうか。


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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)