これは勝川春章(享保11〜寛政4・1726〜93)の役者絵だ。
制作年は、安永4(1775))年とある。
この年中村座は中村富十郎を迎えた。
顔見世狂言が「花相撲源氏ひいき」で序幕の所作がこの「翁草恋種蒔」だ。
通称「種蒔三番叟」で、長唄の地だ。
右が三番叟で、中村富十郎、左が千歳で芳沢あやめとあるが、
3代目芳沢あやめは1774年に亡くなっており、4代目があやめを継ぐのは1778年だから
この配役は明らかにおかしい。
三番叟は八本矢車の帯をしているので、富十郎に間違いはないが、
千歳は三代目あやめの子で、3代目山下金作の誤りだろう。
制作年は、安永4(1775))年とある。
この年中村座は中村富十郎を迎えた。
顔見世狂言が「花相撲源氏ひいき」で序幕の所作がこの「翁草恋種蒔」だ。
通称「種蒔三番叟」で、長唄の地だ。
右が三番叟で、中村富十郎、左が千歳で芳沢あやめとあるが、
3代目芳沢あやめは1774年に亡くなっており、4代目があやめを継ぐのは1778年だから
この配役は明らかにおかしい。
三番叟は八本矢車の帯をしているので、富十郎に間違いはないが、
千歳は三代目あやめの子で、3代目山下金作の誤りだろう。