西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

娘道成寺

2019-10-31 | 役者絵
これは勝川春章(享保11〜寛政4・1726〜93)の役者絵だ。

制作年は安永6(1777)年。
このところ内紛が続き客の入りが悪い中村座が、
初春興行に中村富十郎を呼んで「京鹿子娘道成寺」を出した時の絵だ。

初演から25年も経つというのに、富十郎の美しさは少しも変わらず、
2月から6月までのロングランとなった演目だ。

右は2代目嵐三五郎の西行法師、左は三代目大谷広次のマンガク上人。

ちなみに今ではこの白拍子の名が「花子」に定着しているが、
富十郎の時代は「横笛」だ。
前場の演目によって白拍子の名はいろいろ変わり、花子に定着するのは明治以降の事という。

   
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