これは勝川春章(享保11〜寛政4・1726〜93)の役者絵だ。
中村仲蔵の楽屋を描いたもの。立っているのは中村里好だ。
制作年は天明2〜3(1782〜83)年とある。
斧定九郎で大ヒットを飛ばした仲蔵は、その後実力を認められ
安永4(1775)年に森田座の座頭に出世した。
本来座頭は血統の世襲制で、仲蔵のような稲荷町(大部屋)上がりには無縁の地位だ。
今回は河竹新七作の「双面」(ふたおもて)で大当たりを取ったことが実績となっての就任だ。
中村仲蔵の楽屋を描いたもの。立っているのは中村里好だ。
制作年は天明2〜3(1782〜83)年とある。
斧定九郎で大ヒットを飛ばした仲蔵は、その後実力を認められ
安永4(1775)年に森田座の座頭に出世した。
本来座頭は血統の世襲制で、仲蔵のような稲荷町(大部屋)上がりには無縁の地位だ。
今回は河竹新七作の「双面」(ふたおもて)で大当たりを取ったことが実績となっての就任だ。