これは勝川春章(享保11〜寛政4・1726〜93)の役者絵だ。
制作年は天明3(1783)年とある。
中村座の初春狂言「江戸花三升曾我」(えどのはなみますそが)を描いたものだろう。
白拍子は三代目瀬川菊之丞だ。
3代目菊之丞は大阪の振付師、市山七十郎の次男で、兄の策略により
三代目を手に入れた。
しかし、芸は確かなものだったらしく、
「可愛らしさは王子路考(2代目菊之丞)に劣らず
所作事は慶子(けいし・中村富十郎)に引けを取らぬ。
誠に柳の枝に桜を咲かせ、梅の匂いを持たせた君とは
浜村屋(菊之丞)のこと」というほどの評判だ。
制作年は天明3(1783)年とある。
中村座の初春狂言「江戸花三升曾我」(えどのはなみますそが)を描いたものだろう。
白拍子は三代目瀬川菊之丞だ。
3代目菊之丞は大阪の振付師、市山七十郎の次男で、兄の策略により
三代目を手に入れた。
しかし、芸は確かなものだったらしく、
「可愛らしさは王子路考(2代目菊之丞)に劣らず
所作事は慶子(けいし・中村富十郎)に引けを取らぬ。
誠に柳の枝に桜を咲かせ、梅の匂いを持たせた君とは
浜村屋(菊之丞)のこと」というほどの評判だ。