西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

27-百夜車

2009-08-19 | 時系列的長唄の見方(c)y.saionji
富士田吉治―26「百夜車」


『明け待つ鳥の中空は(夜明けを待つ、心は虚ろ)
 まだきに鳴いて山葛(ああ、やっと一番鳥が鳴いた)
 雨の月 傘の月 
 軒に洩る月 時雨する
 袖引き返し唐傘の
 これも車の我からと(牛車には、通いなれたる恋の道)
 くるくるくる  
 くるくるくるくるくるくる
 くるくるくるくるくる
 くるりと振りかたげ
 ええ立つかいもなき神やしろ
 行き迷う身は川千鳥
 鳴いて立つこそ哀れなり』
 

 〓 〓 〓

tea breaku・海中百景
photo by 和尚
コメント
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