富士田吉治―18「与作」
『つい聞き捨てて行く道も(流行の小歌を聞き捨てて)
市村里村 早や過ぎて
日陰も西に傾けば
吉原雀さながらに(まるで遊里の客のように)
留むる袖をふりきって(引き止められる袖を振り払い)
急ぐ足さえ いさご道(気ばかり急ぐが、砂利の道)
直ぐには行かぬ 駒の足(馬の歩みものろい)
横田河に
しばとてこそ 休らいぬ』
これで二人の道行きは終わる。
そして、この後再びドラマが進行する。
死を覚悟した二人だが、与作の忠僕の働きで悪巧みが露見。
与作は油留木家に帰り、一子をもうけた腰元重の井と結婚、
小万は妾となり一件落着。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
『つい聞き捨てて行く道も(流行の小歌を聞き捨てて)
市村里村 早や過ぎて
日陰も西に傾けば
吉原雀さながらに(まるで遊里の客のように)
留むる袖をふりきって(引き止められる袖を振り払い)
急ぐ足さえ いさご道(気ばかり急ぐが、砂利の道)
直ぐには行かぬ 駒の足(馬の歩みものろい)
横田河に
しばとてこそ 休らいぬ』
これで二人の道行きは終わる。
そして、この後再びドラマが進行する。
死を覚悟した二人だが、与作の忠僕の働きで悪巧みが露見。
与作は油留木家に帰り、一子をもうけた腰元重の井と結婚、
小万は妾となり一件落着。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚