猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

屋敷女

2016-10-10 07:11:00 | 日記
2007年のフランス映画「屋敷女」。
4カ月前に夫を自身の運転する車の衝突事故で亡くしたサラ(アリソン・パラディ)は、
出産を間近に控えていた。クリスマス・イブの日、産婦人科からサラは1人で自宅に
戻る。その夜、黒ずくめの女(ベアトリス・ダル)が電話を貸して欲しいとドアをノック
する。不審に思ったサラが追い返そうとすると、女は急に態度を硬化して強引に侵入
を図ってくる。サラは慌てて警察を呼ぶが、その間に女の姿は消えていた。

スプラッター・ホラー映画。舞台がほとんど主人公のサラの家の中で、密室なので
怖い。「ブレイクアウト」(あれはホラーではなくサスペンス映画だが)みたいなのも
そうだが、密室状態で逃げ場がない、って本当に怖い。それでも外国の家は広いの
で、隠れたりするけど、日本の家だとそうはいかないだろう。隠れるような広さはない。
私なんかあっさり殺されるなー。
警察が駆けつけた時女の姿は消えていたが、女は一瞬の間にサラの家に侵入して
いた。もうここからの展開は想像がつくだろうが、サラと女の凄まじい闘いになる。
女の目的は何なのか。血がぶしゅー、のシーンの連続で、一体何人殺されたのか。
フランスのスプラッター映画って、精神的にくると思う。
アリソン・パラディはヴァネッサ・パラディの妹だが、姉に似ずちっともかわいくない。
ヴァネッサのようなコケティッシュな魅力も全然ない。ロザンナ・アークェットとパトリ
シア・アークェットが似ていないのと同じくらい。あの2人が姉妹だと知った時は驚い
た。ロザンナはちょっとフランス女優みたいなエレガントな雰囲気だが、妹のパトリ
シアはゴツくてかわいくなくて。こんなに似ていない姉妹っているんだなーと思った
ものだ。まあどうでもいいけど、「屋敷女」は怖かった。




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ゴーリキー・パーク

2016-10-06 05:16:05 | 日記
1984年のアメリカ映画「ゴーリキー・パーク」。
モスクワのゴーリキー公園で3つの射殺死体が発見された。KGBと対抗している人民
警察主任捜査官レンコ(ウィリアム・ハート)が捜査を開始するが、死体は顔や指紋が
はがされていたため、難航する。現場に落ちていたスケート靴の持ち主(ジョアンナ・
パクラ)や、弟を捜しにアメリカからやってきたアメリカ人刑事(ブライアン・デネヒー)な
ど、様々な人物が交錯していく中、ソ連滞在中のアメリカ人実業家(リー・マーヴィン)
が浮かび上がってくる。

モスクワを舞台にしたアメリカのミステリー映画。日本では劇場公開されなかったらし
い。上映されなかったのがもったいないくらい、おもしろかった。
見ているだけで寒くなるような冬のソ連の景色。雪の中で発見される3人の若者の死
体。射殺され、顔をはぎ取られているというむごたらしいもの。冒頭から陰惨な雰囲気
が漂う。捜査は難航するが、何故かKGBが絡んでくる。3人の若者は何故殺されたの
か。スケート靴の持ち主の女は事件に関わっているのか。アメリカからやってきた刑
事の目的は。謎が謎を呼ぶという感じで、目が離せない。推理小説を1冊読んだ気持
ちになるが、原作があるからなのかも。
ただ、モスクワが舞台なのに全編英語なのがちょっと残念だった。アメリカ映画だから
仕方ないか。ソ連がこの映画を作っていたら、また違うおもしろさがあったかもしれな
い。むしろ私はそっちの方が好きかも。まあ作らないか。
「この国では人が消えすぎる。皆、狭間に落ちるんです、建前と現実のね」というセリ
フが印象に残った。



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