猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

恐怖のメロディ

2016-07-05 04:18:27 | 日記
1971年のアメリカ映画「恐怖のメロディ」。
デイブ(クリント・イーストウッド)はKRMLラジオのスターDJだった。恋人トビーが
突然彼の前から姿を消す。デイブの放送が始まると、決まった時間に若い女が
「ミスティ」という曲をリクエストしてくる。ある日デイブは、バーで出会った美女が
リクエストをしていた女・イブリン(ジェシカ・ウォルター)だとわかり、トビーのこと
を忘れられないまま、一晩限りという約束で関係を持ってしまう。しかしイブリンは
勝手にデイブの部屋に押しかけてくるようになる。数日後、デイブは町に戻って
きたトビーと再会し、お互いの愛を確認する。だがイブリンの態度は常軌を逸して
くる。

クリント・イーストウッドの初監督・主演作品。昔観たことがあるが、やっぱりおも
しろかった。まだストーカーという概念も言葉もない時代に作られた、ストーカー
もののサイコ・サスペンスである。これが初監督作品って、イーストウッドという
人はかなり昔から監督の才能を持っていたんだなあ。
イブリンという女はストーカーの典型。デイブは去っていったトビーのことをまだ
想っているので、「一晩だけ。深入りはしない」という約束をして、イブリンと関係
を持つ。しかしデイブのことを本気で好きになったイブリンは、頻繁に彼の前に
現れるようになる。勝手に食材を持って家に来たり、激しい嫉妬心からデイブの
仕事のチャンスを潰してしまったりする。どうしてストーカー気質の人って、人の
話を聞かずに自分の言いたいことだけ主張するのかな。どうして自分が愛され
ていると思い込むのだろう。どこで異常になってしまうのだろう。
イーストウッドもいいが、イブリン役のジェシカ・ウォルターの迫真の演技が凄い。
私はこの人を知らないけれど、行動も怖いけど表情も怖い。初監督作品にしては
よくできている映画だと思う。

ところでこの映画、NHKのBSで放送されたのだが、残り25分くらい?のところで
臨時ニュース(地震)が入り、画面の真ん中でそれが中継されるものだから、字
幕が隠れて見えない。「ちょっとお~」と思っていたら、とうとう「恐怖のメロディ
は後日放送します」という文字とともに、完全にニュースに切り替わってしまった。
今おもしろいところなんですけど!!BSプレミアムの映画まで潰さなきゃいけな
い?臨時ニュースはNHK総合だけで良くない?結局数日後に放送されたんだ
けど。
昔もあった。忘れもしない某年某地域で地震が起きた時、私はBSの映画を予約
録画していた。後日観ていたら、なんと始まって20分くらいのところで臨時ニュー
スに変わったのである。しばらくしたら映画に戻るかな?と思って観ていたが、
やがて「映画は後日~」の文字が。無茶苦茶腹が立った。災害が大変なのはわ
かる。でも、繰り返すけどBSプレミアムの映画まで潰さなきゃいけない?特別
報道番組はNHK総合だけで良くない?私の考え方っておかしいかな?



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