猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

タワーリング・インフェルノ

2013-02-15 02:17:17 | 日記
はー懐かしい。子供の頃テレビで見たことがある「タワーリング・インフェルノ」が
BSでノーカット放送された。嬉しい。
サンフランシスコにそびえたつ138階建てのビルで、落成式が行われようとしていた。
1階から80階まではオフィス用、その上は住宅用に作られたこのビルには、既に多くの
人が住んでいた。そして135階では300人の客を招いてパーティが始まっていた。
頑丈に建設されたはずのこのビルの81階の倉庫室から、ボヤが出た。
ビルのオーナー、ダンカンの娘婿が、設計士ロバーツ(ポール・ニューマン)が指示していた
丈夫なワイヤーではなく、数段弱いワイヤーを発注し、浮いた費用を着服していたのだ。
そのため手抜き工事となり、電気系統の異常が生じたのだった。
火事を知ったロバーツはすぐに管理室と連絡を取り、パーティ会場にいるダンカンに
皆を避難させるよう言うが、ダンカンは「81階の火事が135階まで来るはずはない」と
ビルの頑丈さを過信しており、聞く耳を持たない。
火は次第に燃え上がっていった。消防車が駆けつけ、消防隊長のオハラハン(スティーブ・
マックイーン)はこのままだと大惨事になると予想し、ロバーツとともにビルの見取り図を
見ながら、計画的な消火活動を始めた。
ロバーツは自分が言っても聞いてくれないと、オハラハンにダンカンの説得を頼む。
ダンカンはようやく事態を把握したらしく、客たちの避難誘導を始め、同時に娘婿を責めた。
だが火の手が迫ってきているのを135階の客たちはよく理解できないでいた。
あちこちで爆発が起き、オハラハンはじめ消防隊員たちとロバーツの決死の救助活動が
始まった。

1974年の映画とは思えない程の迫力。あの当時こんな映画が作れていたのって、すごい。
もうハラハラドキドキ、見ていて手に汗握るというのはこういうことか、と思える映画。
138階建ての超高層ビルで火災が起きたら怖いだろうなあ。火が上階まであがってきたら、
逃げ場はない。
ヘリコプターで救助しようとするが、失敗してビルに激突したり、隣のビルとロープでつないで
1人ずつリフトで救助する場面など、見ているだけで怖かった。
ビルの住人や客や消防士が次々に命を落としていくのは辛かった。
ラストも圧巻。すごいとしか言いようがない映画だ。
そしてキャストが豪華。ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、フェイ・ダナウェイ、
ウイリアム・ホールデン、ロバート・ワグナー、リチャード・チェンバレン、フレッド・アステア
など、大スターが勢揃い。それも見る価値あり。

気になったのが、女性と子供2人(10歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子)が住む部屋を、
知人の女性がドアをドンドン叩いているところに、ロバーツらがやってきて、助けるエピソードが
あるのだが、その母親は早々に気を失っておりすぐに助け出されるが、子供たちがどこに
いるのかわからず、ロバーツが必死で探し出し、その後知人の女性を含めて4人で行動することに
なり、4人は恐ろしい大変な目に遭いながら、力を合わせてやっと助かるのだ。
が、他人の幼いこどもたちを命がけで守ったその女性は後に死んでしまうのだ。
これはひどい、この人は死なせないで欲しかった、と思った。かわいそう過ぎる。
と同時に母親に怒りを感じた。なんだあんたさっさと気絶して救助されて。他人があんたの
子供たちを命がけで助けたというのに。男の子でさえロバーツを手伝って活躍したというのに。
この母親は救助されて以降、登場しないのだ。
この話だけがしっくりこないというか、ここだけはストーリーを変えて女性を助けてやって
欲しかった、と思った。ああもうなんか今もイラッとする。

でも、パニック映画としては名作だと思う。1970年代って、パニック映画がたくさん作られた
記憶がある。B級映画も多かったと思うが、この「タワーリング・インフェルノ」や「ジョーズ」や
「エアポート’75」などはとてもおもしろかった。
「ジョーズ」なんかテレビで放送される度につい見てしまう。
でもやっぱり「タワーリング・インフェルノ」が1番すごいかも。パニックだけでなく人間模様も
細かく描かれていて。
子供の時に見たきりだが、何故かロバート・ワグナーが死ぬところは覚えていた(・∀・)
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