猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

海と月の迷路、完結!

2012-09-01 01:41:36 | 日記
夕刊連載の「海と月の迷路」(大沢在昌氏作)が終了した。おもしろかったあ~
昨年の6月1日から連載が始まったらしいが、私は12月の半ばくらいから読み始めた。
それでも充分おもしろかった。
ラストで分かったのだが、年を取った主人公が若い時の話をしている、という形だったようだ。
とにかく舞台が良かった。昭和30年代前半の、九州の島。そんな昔の閉鎖された場所で
起きる殺人事件。けれども島民は殺人ではなく事故だと思っている。警官さえも。
主人公である若い警察官が殺人だと疑わなかったら、これからも事件は続いていただろう。
島民を平等に扱ったがために、アカ呼ばわりされて、皆から嫌われる主人公が気の毒だった。
これって、あの時代だからのことなんだろうか。場所も関係しているのか。
でもでも、ラストはやっぱり、犯人を逮捕して欲しかったなあ~。死なせるんじゃなくて。
最後に主人公が「私には忘れられん失敗だ。それを話しておきたかった」と言っているから、
若い時の失敗を新人警官たちに話し出すところから始まったんだろうな、とは思ったけど、
犯人を逮捕して事件が解決するという終わり方にして欲しかったなあ~。
あと、10数年もの間事件を追い続けていた元刑事についても、その後を描いて欲しかった。
まあいろいろ注文つけてたら、自分で書けって話になりますよね
ともかくおもしろいミステリー小説でした。
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2 コメント

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海と月 (サバンナ)
2012-09-11 22:22:10
海と月・・・、ほんとにおもしろかったですね。
先日、新聞に大沢氏が連載を終えたコメントを出されていましたね。
当時の人々の行動に合わせ、物語の進みをゆっくりに
した結果、終了時期が迫って話をあわただしく展開させなければならなくなってしまったとありました。
また単行本にする際はその辺りを手入れするとの事。
出版が楽しみですね。

たしかにこのままでは長谷川が報われない!!
坂本巡査に対してもすっきりしたいです~。
返信する
Unknown (藤野杏子)
2012-09-12 02:00:21
コメントありがとうございます。私もその大沢氏のコメント読みました。
なんだか真犯人発覚がいきなり過ぎる感じがしたのですが、そういう事情があったんですね。
単行本では是非長谷川さんのことを加筆して欲しいです!
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