猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

デルフィーヌの場合

2018-03-13 23:24:23 | 日記
1998年のフランス映画「デルフィーヌの場合」。

内気でまじめな15歳の少女デルフィーヌ(モード・フォルジェ)。彼女は新学期に
転校してきた、派手な格好をしてクラスでも浮いた存在のオリビア(ルー・ドワイ
ヨン)の奔放な魅力に惹かれ、親しくなっていく。ある晩オリビアに誘われてデル
フィーヌは初めて行ったクラブで青年ロラン(ロバンソン・ステブナン)と出会い、
一目で恋に落ちる。しかし、初めての恋に一途になるデルフィーヌの気持ちはロ
ランには重すぎた。やがて、デルフィーヌはロランから一緒に旅行に行くための
費用として、1日5回、合計400人の男と関係を持って欲しいと持ちかけられる。

なんとも過激で痛々しい恋愛・青春映画。フランスで実際に起きた事件を基にし
ているというから驚き。医者の娘でおとなしい15歳のデルフィーヌ。彼女のクラ
スにオリビアが転校してきたことから彼女の生活は変わっていく。オリビアは派
手な髪型や服装でクラスに馴染めない。けれども内気なデルフィーヌは大人っぽ
いオリビアに惹かれ、オリビアもデルフィーヌに好意を持ち、仲良くなっていく。
オリビアは一見不良少女のようだが、性格はそうではない。母子家庭で、母親に
好きにさせてもらっている代わりにバカなことはやらない、という約束をしてい
る。オリビアに誘われて出かけたクラブでデルフィーヌはロランという青年を好
きになり、2人は付き合うようになる。初恋であるデルフィーヌはロランのこと
しか見えなくなってしまう。遊び慣れているオリビアとは違い、ロランにのめり
込んでいってしまうのだ。
10代とはこんなものだろうか、と自分が10代だった頃と比べて考えた。デルフィ
ーヌのように恋愛に盲目的になり、相手の言うことは何でも聞くということは私
はなかったと思う。デルフィーヌはロランと一緒に旅行するために、いわば援助
交際に手を出してしまう。そこまでロランを愛していたのか。オリビアに止めら
れてもやめず、やがてオリビアも彼女の信条には合わないのに協力することにな
るのだ。オリビアはデルフィーヌのことがとても好きだったようだ。だから協力
したのだが、どうしてそんなに好きだったのかな?と思う。見放してしまえば少
なくともオリビアは傷を負わずに済んだのに。これが実話だと思うと本当に胸が
苦しくなる。もう少し別の道はなかったのだろうか。
デルフィーヌ役のモード・フォルジェとオリビア役のルー・ドワイヨンが実際に
同じ年だというのもびっくり。長身なせいもあるのだろうけど、ルー・ドワイヨ
ンはとても大人っぽい。そして母親のジェーン・バーキンそっくり。父親のジャ
ック・ドワイヨンにも似ていなくはないが、まるでジェーン・バーキンが1人で
作ったみたいに似ている。モードもルーも役によく合っていて良かった。ラスト
シーンの切なさも好きだ。



ベルの毛づくろい2連発。





生後6ヵ月になったノエル。大きくなったなー。








去年から猫の写真ばかり載せていますが、これは映画の感想ブログです( ̄▽ ̄)




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