猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

女優マルキーズ

2012-09-25 02:56:07 | 日記
「女優マルキーズ」という映画を見た。ソフィー・マルソー主演。
17世紀のフランスに実在した、マルキーズ・デュ・パルクという女優の生涯を描いた
映画である。
貧しい大道芸人の家に生まれたマルキーズは、踊り子として、時には体を売って
生活していた。彼女の夢は女優になることだった。
ある時町にモリエールの劇団がやってきた。劇団の看板俳優(もうおじさん)は美しい
マルキーズを好きになり、プロポーズをする。
今の暮らしから抜け出せるのなら、と、マルキーズはプロポーズを受ける。
憧れの都パリに来たマルキーズだが、演技力のなさからなかなか役を貰えない。
だが、美しく踊る姿が目にとまり、国王ルイ14世の宮廷で芝居をすることになる。
マルキーズの類い稀な美しさに、ルイ14世も魅了された。
そんな時マルキーズは作家のラシーヌと知り合い、魅かれ合う。
そして夫が死んだのを機にモリエールの劇団を去り、ラシーヌと暮らすようになる。
ラシーヌはマルキーズのために小説を書き、演技も上達していた彼女はその主役を演じ、
一躍スター女優になる。
だが、念願のスター女優になったマルキーズは、重圧のため精神が不安定になっていった。
主役を自分以外には絶対演じさせない、とラシーヌに約束させるが、実は妊娠していて
体調が悪かった彼女は、舞台の上で倒れてしまう。

ストーリーはそれほどおもしろくはなかったが、17世紀のパリの文化に見入ってしまった。
お城、貴族たちの服、パーティの様子、それらが本当にきらびやか。特に女性のドレスの
豪華できれいなこと。
悪いというか呆れる面もある。当時の人々の性に対する考え方の不道徳さ。男女関係が
入り乱れている。マルキーズの夫も、彼女を愛するあまりか、「君が誰と付き合っても
構わない」みたいなことを言っていた。
昔は多かれ少なかれどこの国でもこういった文化はあったのだろう。それを垣間みることが
出来たのは楽しかった。
(私は洋画でも邦画でも大昔を舞台にした映画が好きなのだ)
それにしても、あの美しいマルキーズを演じることが出来たのは、ソフィー・マルソーしか
いなかっただろう。
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