猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ドアロック

2021-06-26 22:37:04 | 日記
2018年の韓国映画「ドアロック」。

銀行に勤めるギョンミン(コン・ヒョジン)は、都心の古びたマンションで
1人暮らしをしていた。ある朝、ドアロックのナンバーキーに不審な粉が
ついているのを見つけ、念のためパスワードを変更する。帰宅後に部屋で
寛いでいると、突然誰かがドアロックを操作し、ドアノブを荒々しく回し
始めた。もし、今朝パスワードを変更していなかったら、と恐怖に駆られ
たギョンミンは警察に通報するが、被害がないために取り合ってくれない。
それ以降、タバコの吸い殻や持ち上がった便座など、ギョンミンの部屋で
不審な痕跡が次々と見つかる。仕事も手につかず新たな引っ越し先を探し
始める中、ギョンミンの部屋で変死体が発見される。

ストーカーをテーマにしたサスペンス・スリラー。とても怖い映画だった。
銀行で働く契約社員のギョンミンは、最近朝頭痛がすることに悩んでいた。
更に部屋の中に誰かが入ったような不審な痕跡を見つけ、恐怖を感じる。
警察に相談しても被害が出ていないからと取り合ってもらえず、まるで被
害妄想のクレーマーのような扱いを受け、不快な気持ちになる。そんな時
ギョンミンは、窓口である男性客に保険を勧めようとするが、彼は預金残
高が少ないため勧めるのをやめる。男は恥をかかされたと言って怒り、ギ
ョンミンに脅迫まがいの言葉を投げつけ、それから男は度々ギョンミンの
前に姿を現すようになる。
その男はいかにも怪しいのだが、他にもストーカーと思しき存在が現れ、
観ていてハラハラする。男はギョンミンに相当恨みを持っているようで、
しつこく付きまとう。ある時課長が助けてくれるのだが、ギョンミンはあ
る理由から課長がストーカーなのではと疑いを持つ。隙を見て警察に行く
が、その間にギョンミンの部屋で課長が殺されてしまい、ギョンミンは容
疑者になってしまう。そのためギョンミンは仕事も解雇される。
もう本当に怖い。何も悪いことはしていないのに自宅で人が死に、容疑者
にされ、職も失ってしまうギョンミンが気の毒。でも自宅で課長が殺され
たというのにそのまま部屋に帰るのはどうなの、と思った。普通怖くて帰
れないと思うのだが。そういう突っ込みどころも多少あるが、物語は最初
から最後まで恐怖に満ちている。所々で挟まれるグロテスクな描写も韓国
映画らしくていい。事件を担当する刑事も最初は無能で感じ悪く見えたが、
ギョンミンの言うことを信じてくれてからは彼女を守るようになってくれ
た。
真犯人の予想はつくのだが、それでも充分に怖い映画である。現実に起こ
り得る話だからだ。ギョンミンの頭痛の原因もゾッとした。都会で1人暮
らしをしている女性が危険なのは韓国も日本も同じ。とてもおもしろかっ
たが、残念なのはギョンミン役の女優が全然美人ではないということ。ス
トーカーに狙われるような役どころなら、もっとかわいい人の方が説得力
があったと思うのだが、何故彼女なのだろう。そこだけ残念だったが、韓
国のサスペンス映画はおもしろい。


香港の「リンゴ日報」が廃刊になった。香港はかわいそう。ずっとイギリ
ス領のままだった方が良かったのではないだろうか。これから香港はどう
なるのかな…香港マニアの私はとても気になります。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
YouTubeで予告映像だけ観ました。 (ウラジーミル・アスポン)
2021-06-27 16:14:21
ナンバー入力式のドアロックなんですね。
なんか、今時風です。

行員のギョンミンが窓口で保険を勧めようとするけど、預金残高が少ないので
勧めるのを止めたのを侮辱と感じて怒りを露わにしてギョンミンを恨む男がいるんですね。

保険勧誘されなくてすんでホッとしたとなりそうなもんですがね・・・。
自分から申し込もうと思っていたわけではないのに・・・

・・・とはいえ、貧乏人扱いに怒りを感じたんでしょうね。
それからギョンミンをつけ回すような人だから、貧乏なままな気がしますね。
そのエネルギーをせめて副業に使えばいいのに・・・

他に現れたという・・・
課長を殺した人がストーカーでしょうかね。

あるいは保険の勧誘をやめた男っていう事もありえそうです。

予告映像をYouTubeで観ました。
確かにそういう役をやるにしては、綺麗さにかけますよね。
そのへんの人って感じ。スタイルは女優ですが・・・。
返信する
Unknown (杏子)
2021-06-28 02:28:27
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。予告映像を観られたのですね。
マンションは古い割に設備は近代的ですよね。
ギョンミンはマニュアル通りに保険の勧誘をしただけなのに、すごい相手の怒りを買ってしまうんですよね。
そこまで怒る?という程の悪口をギョンミンにぶつけ、人前なので注目を浴びてしまい
彼女は怖い思いをします。その時も課長が客を追い払ってくれるのですが。
ああいう執念深い人って怖いですね。ほんとに、そのエネルギーを仕事に使えばいいのに、と
私も思います。
何人犠牲になっているのか…グロテスクなシーンもあります。
ギョンミン役の人かわいくないですよね(^^;)
どうしてもっと美人女優を起用しなかったんだろうと思いました。
返信する
Unknown (じゃが太郎)
2021-06-28 10:54:23
このブログを書かれた翌朝、りんご日報の編集長が国外脱出を恐れて逮捕されましたね。明らかな口封じ。このところのなりふり構わない中国政府の行動は、物語の悪役そのものに見えます。これで香港映画だけは自由を守った……となれば美しいのですが、果たしてどうなるんでしょう。悲しくて恐ろしいです。
特捜部Q、キジ殺しに続いてカルテ番号64を観ました。上の話題とダブって、今まさに中国政府が行っている強制不妊手術の話。アサドが移動になっちゃう特捜部の状況と合わせて、ヒリヒリする緊張感のいい作品でした。アサドの後任者に応募してきたのがアホなヤツで、それを笑う元同僚も上からは使えないと評価されてるというのが面白かったなぁ。大丈夫かデンマーク警察。
返信する
Unknown (杏子)
2021-06-29 02:28:58
>じゃが太郎さん
コメントありがとうございます。編集長逮捕されましたね…本当に香港の将来が心配です。
ウイグル族のように洗脳教育がなされ、広東語を使ってはいけないみたいにならなければいいのですが。
カルテ番号64はミステリー要素だけでなく、とても悲しいかわいそうな物語でしたね。私はシリーズの中で1番おもしろかったです。
無愛想なカールが病室でアサドに「君にいて欲しい」と言うシーンはいいですね。
デンマークでもこれが1番ヒットしたそうです。3作目のPからのメッセージは観られてないですか?
私的には、カルテ番号64>Pからのメッセージ>檻の中の女=キジ殺し、の順でおもしろかったです。
檻の中の女が有料なのは残念ですね(>_<)
返信する
Unknown (チョコちゃん)
2021-06-29 20:19:58
うわぁ…読んでるだけで心臓がバクバクしてきました(⌒-⌒; )怖い怖い💦💦映画を見たらトラウマになりそうです!
でもこういう怖いのも実は好きです(笑)
最後の女優さんが可愛くないところで、ガクッと来ましたね。韓国綺麗な女優さんが多いと思いますが…
機会があれば見てみたい一つですね(^^)_φ(・_・メモっておきます!
返信する
Unknown (杏子)
2021-06-30 02:19:06
>チョコちゃんさん
コメントありがとうございます。怖いですよ~最初から最後まで緊張感が続きます。ほんとにトラウマものです。
私もサスペンスやホラー大好きです(^▽^)
そうなんですよ、主演女優が美人じゃなくて…残念なんです(^^;)
韓国のサスペンス映画やスリラー映画は質が高いですよ!
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