2012年のフランス・ドイツ合作映画「パッション」。
自らの地位を広告会社の重役まで押し上げた、野心的な女性クリスティーン
(レイチェル・マクアダムス)。アシスタントのイザベル(ノオミ・ラパス)は、
そんなクリスティーンに憧れを抱いていた。しかし、狡猾なクリスティーン
にアイデアを横取りされ、大勢の同僚たちの前で侮辱され、恋人にも裏切ら
れてしまったイザベルは、クリスティーンに対して殺意を抱くようになる。
ブライアン・デ・パルマ監督によるサスペンス・ミステリー。ベルリンの広
告会社で働くイザベルは、美人で有能な上司のクリスティーンを羨望のまな
ざしで見ていた。2人は仲が良かったが、ある日クリスティーンがイザベル
の手柄を横取りし、イザベルはショックを受ける。更に恋人にも裏切られ、
同僚たちの前で恥をかかされたことから、イザベルはクリスティーンに殺意
を抱くようになる。女性社員が女性の上司からアイデアを横取りされるのっ
て昔の映画「ワーキング・ガール」でもあったが、あちらはコミカルな感じ
だったのに比べて、本作はドロドロしていてスリリングだ。
イザベルがクリスティーンに手柄を横取りされたことは社内でも噂になり、
皆イザベルに同情するが、重役であるクリスティーンに対して何も言えない。
イザベルは安定剤に依存するようになり、体調不良であることが多くなる。
そしてある夜クリスティーンが絞殺され、現場に残っていたスカーフの切れ
端がイザベルのスカーフと同じものであると思われ、イザベルは事情聴取を
受ける。イザベルは「薬を飲んでいたのでボーッとしてよく覚えていないが、
自分が殺したと思う」と自供する。しかし弁護士が来てからは無実を主張し
始め、アリバイについて必死になって話す。
イザベルの元恋人も捜査線上に浮かび、警察はイザベルか元恋人が犯人であ
ると目星を付ける。これがなかなかわからない。元恋人の方はそんなに怪し
く見えないのだが、イザベルは本当にわからない。イザベルが殺したのか?
そしてある第3者の存在。私はその人が犯人なのではないかと思ったが、終
盤のどんでん返しにびっくりさせられる。この辺りはデ・パルマらしい展開
である。終わり方も「殺しのドレス」を思い出す。イザベルがバレエを観劇
しているシーンの画面分割もデ・パルマっぽくていい。
イザベル役のノオミ・ラパスってよく名前を聞くが、ちゃんと見たのは初め
て。あまりきれいな人ではない。クリスティーン役のレイチェル・マクアダ
ムスは美しかった(嫌な女の役だけど)。おもしろかった。
良かったらこちらもどうぞ。ブライアン・デ・パルマ監督作品です。
「殺しのドレス」
「愛のメモリー」
「悪魔のシスター」
「レイジング・ケイン」
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自らの地位を広告会社の重役まで押し上げた、野心的な女性クリスティーン
(レイチェル・マクアダムス)。アシスタントのイザベル(ノオミ・ラパス)は、
そんなクリスティーンに憧れを抱いていた。しかし、狡猾なクリスティーン
にアイデアを横取りされ、大勢の同僚たちの前で侮辱され、恋人にも裏切ら
れてしまったイザベルは、クリスティーンに対して殺意を抱くようになる。
ブライアン・デ・パルマ監督によるサスペンス・ミステリー。ベルリンの広
告会社で働くイザベルは、美人で有能な上司のクリスティーンを羨望のまな
ざしで見ていた。2人は仲が良かったが、ある日クリスティーンがイザベル
の手柄を横取りし、イザベルはショックを受ける。更に恋人にも裏切られ、
同僚たちの前で恥をかかされたことから、イザベルはクリスティーンに殺意
を抱くようになる。女性社員が女性の上司からアイデアを横取りされるのっ
て昔の映画「ワーキング・ガール」でもあったが、あちらはコミカルな感じ
だったのに比べて、本作はドロドロしていてスリリングだ。
イザベルがクリスティーンに手柄を横取りされたことは社内でも噂になり、
皆イザベルに同情するが、重役であるクリスティーンに対して何も言えない。
イザベルは安定剤に依存するようになり、体調不良であることが多くなる。
そしてある夜クリスティーンが絞殺され、現場に残っていたスカーフの切れ
端がイザベルのスカーフと同じものであると思われ、イザベルは事情聴取を
受ける。イザベルは「薬を飲んでいたのでボーッとしてよく覚えていないが、
自分が殺したと思う」と自供する。しかし弁護士が来てからは無実を主張し
始め、アリバイについて必死になって話す。
イザベルの元恋人も捜査線上に浮かび、警察はイザベルか元恋人が犯人であ
ると目星を付ける。これがなかなかわからない。元恋人の方はそんなに怪し
く見えないのだが、イザベルは本当にわからない。イザベルが殺したのか?
そしてある第3者の存在。私はその人が犯人なのではないかと思ったが、終
盤のどんでん返しにびっくりさせられる。この辺りはデ・パルマらしい展開
である。終わり方も「殺しのドレス」を思い出す。イザベルがバレエを観劇
しているシーンの画面分割もデ・パルマっぽくていい。
イザベル役のノオミ・ラパスってよく名前を聞くが、ちゃんと見たのは初め
て。あまりきれいな人ではない。クリスティーン役のレイチェル・マクアダ
ムスは美しかった(嫌な女の役だけど)。おもしろかった。
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