猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フラワーズ・オブ・シャンハイ

2018-12-07 21:19:05 | 日記
1998年の台湾・日本合作映画「フラワーズ・オブ・シャンハイ」。

19世紀末の清朝末期、遊郭では高級官僚たちが毎日のように宴を催している。王
(ワン/トニー・レオン)は遊女小紅(羽田美智子)とは5年来のなじみであるが、惠
貞(ウェイ・シャオホェイ)の元へも通い始めた。泣き止まない小紅を王は懸命にな
だめるが、対処しきれず戸惑うばかり。王が訪れる度に沈み込み不機嫌になる小紅
も、そんな自分を持て余し気味。必死になだめる王であるが、婚礼にも応じない小
紅の真意が未だ掴み切れない。

ホウ・シャオシェン監督の映画。遊郭の中のみを舞台にしており、全体的に薄暗い。
だが調度品などがとても美しく、日本の遊郭のような暗く悲惨な雰囲気はない。あ
くまでも私が持っているイメージだが。それでも女性ばかりの場所なので、人間関
係は色々ある。遊女の小紅は5年来のなじみである客の王が他の遊女の元へも通い
出したことで、泣いてばかり。そんなものなのだろうか。誰のところへ行ってもい
いような気がするのだが、王と小紅は本気に近い(本気の?)恋愛をしていたようだ。
そこでいさかいが起きてしまう。
舞台が遊郭の中のみなので、物語が平坦な感じがするが、よく観ていると結構起伏
がある。色んなことが起きている。ただ途切れ途切れの撮り方なので多少退屈に感
じてしまうのは仕方ないのかもしれない。遊女たちの衣装が豪華で所作もきれい。
美人もたくさん登場する。そういったきれいさを観る映画なのかな、とも思う。ト
ニー・レオンの弁髪も印象的だが、どうしてトニー・レオンの相手役が羽田美智子
なのだろう、と思った。映像が暗い映画だが、私は割と好きである。



良かったらこちらもどうぞ。ホウ・シャオシェン監督作品です。
ミレニアム・マンボ




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コメント (7)
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