猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

王の男

2018-11-13 16:20:17 | 日記
2005年の韓国映画「王の男」。

16世紀初め、燕山君(ヨンサングン/チョン・ジニョン)治世下の李氏朝鮮。旅芸人の
チャンセン(カム・ウソン)は仲間のコンギル(イ・ジュンギ)と共に漢城にやってきた。
2人はそこで、燕山君と愛妾張緑水(チャン・ノクス/カン・ソンヨン)を風刺する芸を
披露して有名人となるが、国王を風刺した罪で義禁府に捕えられてしまう。「王を笑
わせたら罪を許す」という条件を取り付けたチャンセンはあの手この手で芸をするが
燕山君は無反応。だがその時コンギルが機転を利かせて芸をし、燕山君を笑わせたこ
とで2人は許された。燕山君に仕えることになったチャンセンとコンギルは宮中で様
々な芸を披露するが、コンギルは特にその美貌と演技力で燕山君に気に入られ、その
ため2人は宮廷の陰謀や策略に巻き込まれていく。

韓国の時代劇だが、とてもおもしろかった。燕山君と張緑水は実在の人物である。燕
山君は大変な暴君で、張緑水は大変な悪女だったということだ。この2人を風刺する
芝居をやって町で有名になった旅芸人のチャンセンとコンギルだが、国王を風刺した
罪で捕まってしまう。だが王を笑わせられたら罪を許すということになり、結果王は
彼らの芸に大笑いし、許される。燕山君に気に入られ宮廷に住むことになったチャン
センとコンギルだが、コンギルはその美貌ゆえ燕山君に溺愛されることになる。その
ため張緑水は嫉妬に燃える。国王が美青年を寵愛し、国王の妾がそれに嫉妬するって、
昔はよくあったことだろうなあ、と思う。洋の東西を問わずそういう話はよく聞くも
のだ。
コンギル役のイ・ジュンギは「女よりきれい」と言われているらしく、確かに中性的
な雰囲気がある。フィギュアスケートの羽生結弦選手にちょっと似ている。チャンセ
ンとコンギルの芸は本当に息が合っていておもしろい。彼らが宮廷の陰謀に巻き込ま
れていく様子は、所詮は身分の低い旅芸人であるため哀れである。ラスト近くでチャ
ンセンは死刑を言い渡されてしまうのだが、死刑が執行されたのかどうかがはっきり
わからない描写になっている。私はチャンセンとコンギルが逃げることができたのだ
と思いたい。
韓国で大ヒットしたそうだが、本当におもしろかった。やっぱり時代劇(時代もの)は
興味を惹かれる。




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コメント (8)
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