猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

シー・オブ・ラブ

2016-11-12 04:30:22 | 日記
1989年のアメリカ映画「シー・オブ・ラブ」。
ニューヨークで、3人の男が殺される連続殺人事件が起きた。そしてその現場には必ず
「シー・オブ・ラブ」のレコードが残されていた。被害者は雑誌に恋人募集の広告を出した
独身の男ばかりで、犯人の指紋は一致した。広告を見て近づいてきた行きずりの女に
殺されたとにらんだ市警の刑事フランク(アル・パチーノ)は、犯人をおびき出すべく自ら
恋人募集広告を出す。広告を見て声をかけてきた女たちと会い、グラスの指紋を採取す
るが、皆シロだった。その中でヘレンという女(エレン・バーキン)だけはグラスに手を付
けず、フランクを「タイプじゃない」と言って去っていった。フランクは彼女に惹かれ、交際
するようになるが、彼女の家のレコード棚には「シー・オブ・ラブ」のレコードがあった。

アル・パチーノ主演のサスペンス映画。「シー・オブ・ラブ」という曲を私は知らないが、
有名な曲らしい。この曲が流れている中で、男たちの死体が発見される。興味を惹く始
まり方だ。殺された男たちに共通しているのは、雑誌に恋人募集の広告を出していたこ
と。そこに浮上した1人の女。サスペンスフルでおもしろかった。こういう恋人募集の広告
ってフランス映画にも出てきたが、外国にはあるんだなあ。私が知らないだけで日本にも
あるのだろうか。今はネットの時代なので、雑誌に広告を載せるというやり方は廃れてい
るかもしれない。
とにかくアル・パチーノが渋くてかっこいい。この人はこういうバツイチでうらぶれた中年、
みたいな役が本当によく似合う。顔立ちのせいかな。エレン・バーキンはセクシーなんだ
けど、ヘンな顔だな、と思った。それなのにアル・パチーノをタイプじゃないって、ぜいた
くな。
相手が「連続殺人犯かもしれない」と疑いながらも、恋愛にのめり込んでいくフランクを、
アル・パチーノがさすがの演技力で表現し、悲哀と疑念の混じったその姿はとても良か
った。




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コメント (4)
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