猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ケープタウン

2016-04-23 04:56:59 | 日記
2013年のフランス・南アフリカ共和国合作映画「ケープタウン」。
南アフリカの都市ケープタウン。そこである日、元人気ラグビー選手の娘が惨殺
死体で発見される。事件の捜査に当たるのはズールー人の警部アリ・ソケーラ
(フォレスト・ウィティカー)とブライアン・エプキン刑事(オーランド・ブルーム)のチ
ームである。ブライアンとアリは、捜査を進めていくうちに、被害者が殺される前
にとある薬物の売人と接触していたことを突き止める。その薬物は最近多発して
いる児童失踪事件の現場にも残されていたものだった。その薬物の恐ろしい成
分を知った刑事2人は、事件の裏に存在する、この街に潜む組織的な陰謀にた
どり着く。

主演がオーランド・ブルームとフォレスト・ウィティカーで、英語なので、アメリカ
映画かと思ったらフランス・南アフリカ共和国合作だった。確かに全編に流れる
暗くて悲惨な雰囲気はアメリカ映画っぽくはない。残酷描写が多く、序盤に刑事
が腕を切断された上に殺されるシーンはリアルでショッキングだった。(どうでも
いいことかもしれないが、あの刑事の妻はどうしてせっかくもらったカツラをかぶ
らないのだろうと思った)
オーランド・ブルームは今までのイメージと違い、酒と女に溺れるやさぐれた刑
事を演じていてなかなか良かったし、フォレスト・ウィティカーも渋い。おもしろか
ったが、人が殺されすぎるのがちょっと…何の罪もない人が、ギャングにあっさり
殺されてしまうのは見ていてきつかった。まさかあの人が、という登場人物も殺
されたし。そしてラストも、私には意外で、ここまでしなくても、と思った。あまりに
も救いがない。
オーランド・ブルームは大学に入るような年の息子がいるようには見えない。息
子の年をもう少し若くしても良かったと思う。アリの過去は悲しく、南アフリカが
抱えている問題を象徴する存在だ。南アフリカって本当にあんなに治安が悪い
のだろうか。



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コメント
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