猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

白い家の少女

2013-07-12 02:35:08 | 日記
1976年のアメリカ・カナダ・フランス合作映画「白い家の少女」。
アメリカ・ニューイングランドの海の近くの人里離れた丘に、1軒の白い家があった。
その家に住む13歳の少女リン(ジョディ・フォスター)に、フランク(マーティン・シーン)という
青年が近づき、「君1人?」と尋ねるが、リンは「ママは死んだわ。パパは外出中よ」と言って
フランクをかわした。
ある日大家のハレット夫人が訪ねてきた。フランクはハレット夫人の息子だった。
ハレット夫人は、リンが学校に行っていないことを不審に思っていた。「お父さんは?」と聞く
ハレット夫人に、リンはフランクの時と同じく「出掛けているわ」と答えた。
家の中をうろうろするハレット夫人に、リンは「ここは私の家よ」と言って怒った。
リンは銀行に行き、大金をおろした。銀行員は不審な目で見る。
再びフランクがリンに声をかけるが、パトカーに乗った警官が追い払ってくれた。
警官は「あいつは俺の甥だが、変質者なんだ。気をつけなさい」と言って、パトカーで家まで
送ってくれた。「お父さんは?」と聞かれ、リンは「詩人なの。今は出掛けているわ」と言った。
またハレット夫人がやってきた。家の中を捜索するようにうろうろし、地下室の扉を開けた。
夫人は何かに驚いて、悲鳴をあげて戻ってこようとしたが、リンは扉を夫人の頭に打ち付け、
殺した。
ハレット夫人の車を処分しようとするリンは、手品師の少年マリオと知り合う。

サスペンス映画、になるのかな?ジャンルがよくわからない作品だ。殺人は起きるけれども。
寒さが画面から伝わってくる。1人で銀行に向かうリンの髪が、強い風になびくシーンがいい。
リンは父親を愛している。自分と父親の静かな暮らしを守るためなら、何でもする。
思春期の少女のこのファザー・コンプレックスは、後々のことを思うと怖くなる。
とにかくジョディ・フォスターがいい。当時リンと同じ13歳か14歳くらいだったと思うが、
大人びた無表情が美しく、そしてかわいく、私はこの映画を見てジョディ・フォスターのファン
になった。
リンはどうやって大人になっていくのだろうか。
コメント
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