内倉真裕美の晴耕雨読

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SCAAカッピングジャッジ取得

2009年03月19日 07時05分55秒 | 珈琲の話し
3月8日より3月15日まで「きゃろっと」は臨時休業していました。
焙煎士の内倉大輔がSCAA主催のキャッピングジャッジ養成コースに参加してきたのです。
そして結果は見事合格です。

さて、SCAAはSpecialty Coffee Association of America(アメリカスペシャルティコーヒー協会)の略で、そこが認定する資格です。

SCAAは国際基準によるカップ評価をベースに、一定以上の品質と認められる香り、風味、味などに特徴を持つプレミアムコーヒーを、総称して“スペシャルティコーヒー”と呼んでいます。

同資格は「消費者が手に持つカップの中のコーヒーの風味が素晴らしいおいしさであり、消費者がおいしいと評価して満足するコーヒーである」かどうかを、厳密な国際基準に基づいて審査できる者に与えられる資格で、ワインではソムリエにあたる資格と考えていいでしょう。

この資格を取得するためには、今までは3週間の研修とカリフォルニア州にあるロングビーチの同協会のラボで1週間連続で行なわれるテストに合格しなければなりませんでした。

2007年11月に、UCC本社2階に日本初のSCAAのカッピングジャッジ資格習得ラボ認定規格の、最先端設備を完備した体験型の研修ルームが新設されたことで、日本で取得することが出来るようになったのです。

今回『第7回』SCAA認定カッピングジャッジ養成コース』が神戸にて開催されることになり、内倉大輔が参加してきたのです。

ー定員枠24名の受験者ー
SCAA認定カッピングジャッジ養成コースでは、SCAAテクニカルスタンダード委員会委員長であり、SCAAカッピングジャッジ主任講師として世界中でカッピングジャッジ養成のための活動をされている、マネ・アルベス氏をお招きし、6日間のカッピングジャッジ資格取得のためのトレーニングを行い

毎日が試験で1科目でも落とすと資格取得出来ない。緊張の中でトレーニングと試験が繰り返されたそうです。


■その概要は

カッピング・スキルズ・テスト
・・・SCAAのカッピングフォームを用い、評価する技能を習得

センサリー・スキルズ・アプティテュード・テスト
・・・水を溶媒とし、砂糖、塩、酢酸(各3種類の濃度)を入れた溶液、さらに
    それらの混合溶液の種類、濃度を特定する

オルファクトリー・スキルズ・テスト
・・・36種類の香りを識別する嗅覚に関する科目

その他全9科目に及ぶ、ひじょうに濃い内容だったようです。

■普通は「SCAAキャッピングジャッジ養成コース」に参加するまでには、国内で開催されている「キャッピングセミナー」に何ヶ月~何年も通い、本番に挑む方が殆んどのようです。

■実は内倉大輔は全くの独学で、コーヒー焙煎も自分のやり方で、
コーヒー豆に熱がどのように加わり、ダンパー、排気調整をどの時点で変化させることで、甘味が増すのか
酸味が甘味に変化するのはどの時点なのか
苦味やえぐみは何が原因か

ニュークロップ(新豆)は水分は多く、オールドクロップ(年数を置いた豆)は豆に残る水分量が少なくなるわけで、焼く時の熱の変化の度合い、排気の違いを克明に記録し、味の変化を知る。など等、考えられないくらいのマニアル方式で実践していたのです。

笑い話になりますが、どれだけのスペシャルティー珈琲豆を実験に使い駄目にしてきたは計り知れません。
オーナーも太っ腹でしょう(笑)

■コーヒー豆の味は、美味しい豆を使い、その豆の特徴を生かす焙煎を見出すことで殆んどが決まります。後は新鮮な豆の内に、美味しい抽出方法をすることです。

コーヒー豆を芯まで熱を通しながら、その豆の持つ特性を最大限に生かす焙煎技術は、単に経験だけでなく、たゆまぬ努力が必要となります。

■彼は1つの豆を、まるで実験者のように熱やダンパーの開け閉めの調節を、秒単位で変化させることで、誰にも出来ない独自の焙煎方法を見つけ出しました。

彼は秒単位で同じ豆の変化を何通りにも焼き分けては、毎回カッピングをしていました。私にも「これと、これはどうだ・・・・」という風に毎日、味見を聞いて来ました。

このような実験を毎日、毎日何時間もやっていたのですから、彼の焙煎技術は勿論、彼の舌は、コーヒー豆の美味しいさだけでなく、原産地や農場を判別できるまでになっていたのです。

本当にスゴイ!!!と思いました。

今回、日本で国際的な「キャッピングジャッジ養成コース」が開かれることを知り、これは彼の為の資格であると私は直感しました。

■何処の組織にも属さない、独学でコーヒーの旨さを追求してきた、コーヒー野生児は今回、24名の中では本当に異質な存在だったに違いありません。

その彼が6日間の毎日試験をクリアし、最終日1番のりで試験に合格したこと。
今回の合格者は6~7人だったようで、世界に約400名、日本では約100名、北海道では2人目の「SCAAキャッピングジャッジ」取得者となりました。

■これからもコーヒーを飲む方々に「きゃろっとのコーヒーは全然違う・・・」と言ってもらえる豆を、自信を持って提供できる最大のご褒美だったようにも思います。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。


「珈琲きゃろっと」では、こだわりの珈琲豆を提供しています。
又、珈琲を美味しく飲んでいただくためのコーヒーのお話も書かれていますのでどうぞご覧下さい。
「初めての方ようのページ」に入ることをお勧めします。
http://www.coffeecarrot.com/

今回は親バカで・・・すみません。

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