1、バーバと孫の関り、今回は120点の出来!
孫との関りで大事にしていることがあります。それは時代の波に乗る努力を怠らないこと。あやしておんぶして、クリスマスプレゼントを買って、お年玉を上げたりしている内に、孫はいつの間にか大きくなって、社会性が出来てきて、バーバは段々見捨てられていく。だからこそ時代の波に乗り遅れないように努力するのです。それがバーバの心得のひとつ。
アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を孫たちと見に行くことにしました。
ヤフーニュースでは、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の人気が衰えない。公開からもうすぐ1カ月を迎える現在も、各映画館ではバスの時刻表並みの上映回数が続き、客足も絶えることなく盛況が続く。10月16日に公開されたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入が9日、発表された。初日から24日間(8日まで)の動員数1537万3943人、興行収入204億8361万1650円を記録した。歴代興行収入ランキング(邦画と洋画含む)では、『ハリーポッターと賢者の石』(2001年)の約203億円を超え、5位にランクインした。きっとハリーポッターと賢者の石も超える位の勢いがあります。
孫たちと一緒に見に行くにあたって予備知識も大事。今回は「無限列車編」調べると単行本8巻まで読んでいるとバッチリのようです。バーバは孫が可愛い。その孫が「このくそババー」なんていう日が来たら悲しすぎます。だから時代に取り残されないようにと頑張ります。そんなわけで少しばかり下心あって読みだした「鬼滅の刃」でした。最初は人物や鬼の種類が多いので混乱したのですが、読み進むうちに面白みにハマっていきました。
ネタバレから
「鬼滅の刃」は、大正時代を舞台にした和風ファンタジーで、主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の家族が鬼に殺され、そして鬼にされてしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため一緒に旅に出るという物語。そして禰豆子を人間に戻す手がかりを掴むため、炭治郎は鬼を討伐する「鬼殺隊」に入るべく、鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)に弟子入りし、2年にわたる修行に励みます。そして「最終選別」と呼ばれる、鬼殺隊入隊の最終試験に臨みます。炭治郎は見事ここで生き残り、鬼殺隊への入隊を果たします。
鬼殺隊入隊以降、ブラック企業のように、傷つきながらも休み無しで鬼狩りの任務をこなし続けます。その過程で、鬼達のボスであり、自分の血を人に分け与えることで、鬼を生み出す元凶である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の存在を突き止めます。
同時に、鬼でありながら無惨に抵抗をする医師・珠世(たまよ)と出会い、禰豆子を人間の戻す手がかりを掴むため、無惨の血が濃い「十二鬼月」と呼ばれる側近の血を集めるというミッションが課せられます。
続いて元十二鬼月の響凱(きょうがい)を倒す、「鼓屋敷編」と呼ばれる任務の過程で、炭治郎は2人の仲間と出会います。鬼殺隊同期の我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)と、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)です。
善逸は金髪で女好きで、極端に臆病者のヘタレという性格をしています。伊之助はイノシシのかぶり物をかぶっている見た目が特徴で、幼少期を山の中でイノシシに育てられたという設定から、「猪突猛進」をそのまま体現したかのような野性的な性格をしています。
「鼓屋敷編」以降、3人は行動を共にするようになり、映画の「無限列車編」に至るまで寝食を共にするようになります。それまでは炭治郎は孤独の戦いを強いられていましたが、強くなるための修行まで仲間と共に過ごすようになります。劇場版でも、3人は見事な共闘を演じます。
こうして、炭治郎、善逸、伊之助の3人と、禰豆子を加えた4人が主要登場人物となり、物語は劇場版で描かれる「無限列車編」へと進むことになります。「無限列車編」はこの4人がはじめて共闘するミッションでもあります。
後半部分では、主人公の竃門炭治郎は直接戦いに参加しません。主人公属する鬼殺隊でも指折りの強さを誇る「炎柱」煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)が戦います。対する相手も、敵方の鬼勢力の中でも五本指には入る強さの「上弦の参」猗窩座(あかざ)が戦います。
劇場に入るときは、やはりポップコーンとドリンクは欠かせません。私は普段コーラは飲まないのに映画館では必ずポップコーンとコーラのセットと決めています。
孫たちには押し付けにならないように自分達で好きな物を選んでもらい、さあ劇場に向かいます。
無限列車編の主人公は竃門炭治郎よりは「炎柱」煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)といえます。煉獄杏寿郎は父との確執がありました。そんな杏寿郎は幼少の時に母を亡くします。その母が杏寿郎に言った言葉に泣かされます。
杏寿郎は鬼の「上弦の参」猗窩座(あかざ)と戦っているときに幼少のころを思い出します。
病床の母が幼い杏寿郎に言います。 母「杏寿郎」 杏寿郎「はい母上」 母「よく考えるのです。 母が今から聞く事を なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか?」 正座をした幼い杏寿郎は考えます。考えて、考えて杏寿郎は「わかりません」と応えます。 母「弱き人を助けるためです。 生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません。 天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。 決して忘れることなきように。 私はもう長く生きられません。 強く優しい子の母になれて幸せでした。 あとは頼みます」
杏寿郎は戦いに敗れる間際につぶやきます。「母上俺の方こそ、貴方のような人に生んでもらえて光栄だった」
煉獄さんは鬼との戦いで目もつぶれ、鬼の腕がお腹に貫通しながらも、炭治郎、善逸、伊之助の3人を呼び、伝えます。「俺がここで死ぬことは気にするな 柱ならば 後輩の盾となるのは当然のだ 柱ならば誰だって同じことをする そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ 俺は信じる 君たちを信じる」
杏寿郎は死の淵で母を見ます 「母上 俺はちゃんとやれただろうか やるべきこと 果たすべきことを、全う出来ましたか?」 母「立派に出来ましたよ」 煉獄杏寿郎は笑みを浮かべて息をひきとる。
私は映画を見ながら涙でぐしょぐしょになりました。
孫たちも面白かった~~と大喜び。
私は隣の席に座った気弱で泣き虫の1年生のギンジに言います「煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)さん優しくて強くてカッコよかったね」 ギンジも頷く バーバ「お母さんも優しくて、いいお母さんだったね」 ギンジが「キレイな人だったね」と言う。
ここですかさず「ギンジのママと一緒だね」と付け加える。 ギンジ「うん」と頷く。
孫と一緒に行った、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』はバーバとしては120点の価値がありました。まさしく道徳を教えるチャンスに恵まれました。
●孫と想いを共有出来た。
●孫に優しくて強い子になって欲しいとやんわりとさり気なく伝えることが出来た。
●孫も優しくて強い人にきっと憧れるだろう。
●大好きなママが更に好きになったに違いない。優しくて強い僕のママは、優しくてキレイでカッコいいママなのだ。『僕も杏寿郎のように優しくて強くならなきゃ』と心の中に芽生えるのを期待しよう。
こんなことは中々言葉で教えられるものじゃありません。タイミングが大事だと思います。人は自分で感じて行動をおこします。いくら良いことだからと言い続けても本人が自分で感じて受け止めなくては伝わらないのです。今回はバーバはこんな風に、芽生えた感情にほんの少しだけ一押しすることが出来ました。
帰りの車の中では劇場版のCDを購入し大音量で聞いて来ました。6年生のハナちゃんと、今回2度目のマッピーも一緒になって歌ってたよ。楽しかったね。孫とのデートは実に楽しい時間です。