地球は誕生以来、自然災害が繰り返し起きている。日本海溝も例外ではなく、ほぼ400年に一度大地震や津波が沿岸を襲っている。1611年には慶長三陸地震、869年には貞観地震が起きている。2011年の東日本大震災は慶長三陸地震から400年とまさに地球の鼓動と連動している感じだ。ピッタリ400年というのも不気味だ。
探検家ビスカイノは1611年の三陸沿岸の地図作成中にこの地震津波に遭遇している。上陸後、住民から手厚い保護を受けたことが記録に残っている。今回のテーマはこうした歴史話ではなく。繰り返す起きる地震津波について。内閣府は昨日、岩手県の宮古では29.7メートルの津波を予測している。Mは9.3だ。八戸では26.1m、岩手岩泉で26.6mなどとなっている。福島の原発が津波に襲われ大被害が出て現在も廃炉作業に難儀しているのは記憶に新しい。今回の検討結果をどう生かすかまさに行政の知恵や住民の意思、国の考え方に連動する。冷静にこの検討資料を見てみたいと改めて思う。