最近はコンパクトカメラを持って出かけるよりはスマホをポケットに入れ、目についたものを写真にとる機会がほとんどになった。日陰など光量不足のところでは、ストロボ機能を加えて撮影すればいいのだろうが、自動露出に設定されているのか、少し暗いところでは、自然に画質が抑えられ、暗い画面になることが多い。
散歩がてら出かける榴ヶ岡公園にある佐藤忠良作の少女像も実は午前中に出かけると頭の後ろから光が差し、正面から撮影すると逆光気味で顔の表情がうまく表現できない。つまり午後だと顔の方向から光が当たり、表情が程よく撮影できるようになっている。当たり前の話だが、光と影は写真には必須条件、これをどう考えて写すかがポイントになる。公園の少女像「ブーツの娘」は1984年の作。地球の反対側、パリにはこの少女像と正対するように同じ像が置かれているという。
程よい光の中で時折被写体になる「ブーツの娘」を改めて撮影してみたのが、今回の写真です。コロナ禍で公園には少ない人出と思いきや。運動不足のランナーをはじめ親子連れでにぎわっていた祝日の午後でした。