JFAプリンスリーグU-18関東2008 1部リーグ第10節
2008/07/06 11:00開始 伊勢原市・産業能率大学第2グラウンド
桐光学園高校3-1(前半3-1)湘南ベルマーレユース
【得点】04分(桐光)9寺内渉、07分(桐光)12佐竹陸、25分(桐光)11瀬沼優司、
39分(湘南)10鶴見正樹
この試合の湘南のスタメンの布陣(開始の時)は以下の通りにみえた。
上がGK、下がFW、背番号、名前、(学年)の順。
1柳川祐哉(2)
17岡崎大輔(2) 26岡崎亮平(1) 31田中進之介(1) 22山根一真(2)
6曽我洋右(3) 20新村賢祐(2)
8古林将太(2) 7菊池大介(2)
10鶴見正樹(2) 9斉藤聖也(3)
選手交代は
17岡崎→2伊藤義恭(3)、31田中→3安藤潤哉(3)、22山根→13坪井港(3)、
10鶴見→23関谷祐(1)、9斉藤→33吉澤迅矢(1)
監督:チョウ・キジェ
2年前の1月、ベルマーレユースは大神グラウンドで桐光学園を退けて
チーム初のプリンスリーグ参入を決めた。そしてその勢いのままに高円宮杯出場。
桐光は2006シーズンこそ県U-17リーグに甘んじたが1年でプリンスリーグに復帰して、
今年はU-19代表FWも擁しながら高円宮杯を狙う。
そんな相手との対戦は、一言でいえば、実力差が如実に出た内容と結果となった。
2年前に逆転したと思っていた彼我の力関係は、また逆転されてしまっていた。
まずは得点経過から。
1失点目は自陣左サイドで裏に抜かれて、ゴールライン近くからの角度のないところからのシュートがGKを抜いてファーサイドのゴールネットへ突き刺さったもの。
2失点目は敵陣でのCKからの相手のカウンターからで、敵陣ゴール前から戻った岡崎を振り切りながら相手選手が自陣からドリブルで突進してシュートし、最後はそのこぼれ球を押し込まれたもの。
3失点目は自陣浅い位置で与えたFKを相手が一旦つないでからゴール前へ放り込んだボールのこぼれ球を押し込まれたもの。
鶴見の得点は、敵陣左サイドからゴールマウス右上目がけて放った弾丸ミドルシュート。
敗因はいくつか。
まず、3年生の多くがテスト休み明け間もなかったからとはいえ、
1年生・2年生で前の試合から始めた4人のDFラインでは、
高円宮杯圏内(5位以内)にいるチームに立ち向かうにはムリがあったのは否めないだろう・・・
それは攻守両面において。攻撃面ではビルドアップすら慎重にいかざるを得なかった。
そして守備面では前半25分までのチャンスのほとんどをゴールまでもっていかれた。
(GKも前半は本調子からほど遠く感じた。後半は持ち直したけどね・・・)
次に、判断・ポジショニングのレベル(速さ、精度)の違い。これはピッチ上のほぼ全てにおいて。
特に攻撃面でワンタッチでつなぎながら局面を突破することを指向する湘南にとっては
ここで劣っているのは痛かった。
サイドで相手の裏をとれても、ゴール前正面で相手の裏をとることは結局できず、
PA周辺で思うような態勢でシュートできなかった。
(それでももっと打ってほしいが・・・PA周辺正面がムリなら遠目や、サイドの角度のないところからでも)
そして蒸し暑さもあるだろう。
(でも、これは両チーム共通。もっというと、こういう天候こそ2年前の湘南は得意だったが・・・)
以上の点が重なって、前半は鶴見の得点があるまでの出来はあまりによくなかった。
交替枠9つあるなら9つとも前半途中で使ってしまってもいいくらいに、といえばおおげさだろうか。
(実際にそういうことはたとえ1つでもしてほしくなかったし、実際なかったけどね・・・それくらいひどく感じた、ということで)
後半は持ち直して互角に近かったが、それでも得点を奪うに至らず。
一方で失点をGKの攻守もあってゼロに抑え、「試合」を続けることはできた。
チーム再構築中の今の湘南にとっては、こういう相手と真剣勝負ができたことはとても収穫になると思う。
こういうチームと90分を通して互角に戦えて、それを11試合通して実践して
初めてプリンスリーグ1部残留が果たせる、ということがわかっただろうから。
1部リーグに戻るのも大変だが、1部リーグに定着するのはさらに大変なこと。
高いレベルを目指して日々精進していってほしい。選手のプレーも、指導も、そしてスカウトも。
プリンスリーグ1部は来週日曜が最終節。
13日(日)11時から産能大Gで武南との対戦。
湘南と武南は2年前一緒に昇格してきて、この2チームがそのまま2006年のBブロックの1,2位となった。
しかし、今年はこの2チームがボトム2、既に2部への降格決定・・・
原因はともあれ、チームづくりで悩みを抱えるのは他も同じようだ。
湘南も武南も今季未勝利で勝ち点差は1。
最終節で唯一高円宮杯も1部残留も懸からない試合とはなったが、
両チームの初勝利と最下位回避が懸かった試合ではある。
そして、3年生にとっては泣いても笑っても最後のプリンスリーグの機会。
3年生の意地をぜひ見せてほしい。見させてほしい。
2008/07/06 11:00開始 伊勢原市・産業能率大学第2グラウンド
桐光学園高校3-1(前半3-1)湘南ベルマーレユース
【得点】04分(桐光)9寺内渉、07分(桐光)12佐竹陸、25分(桐光)11瀬沼優司、
39分(湘南)10鶴見正樹
この試合の湘南のスタメンの布陣(開始の時)は以下の通りにみえた。
上がGK、下がFW、背番号、名前、(学年)の順。
1柳川祐哉(2)
17岡崎大輔(2) 26岡崎亮平(1) 31田中進之介(1) 22山根一真(2)
6曽我洋右(3) 20新村賢祐(2)
8古林将太(2) 7菊池大介(2)
10鶴見正樹(2) 9斉藤聖也(3)
選手交代は
17岡崎→2伊藤義恭(3)、31田中→3安藤潤哉(3)、22山根→13坪井港(3)、
10鶴見→23関谷祐(1)、9斉藤→33吉澤迅矢(1)
監督:チョウ・キジェ
2年前の1月、ベルマーレユースは大神グラウンドで桐光学園を退けて
チーム初のプリンスリーグ参入を決めた。そしてその勢いのままに高円宮杯出場。
桐光は2006シーズンこそ県U-17リーグに甘んじたが1年でプリンスリーグに復帰して、
今年はU-19代表FWも擁しながら高円宮杯を狙う。
そんな相手との対戦は、一言でいえば、実力差が如実に出た内容と結果となった。
2年前に逆転したと思っていた彼我の力関係は、また逆転されてしまっていた。
まずは得点経過から。
1失点目は自陣左サイドで裏に抜かれて、ゴールライン近くからの角度のないところからのシュートがGKを抜いてファーサイドのゴールネットへ突き刺さったもの。
2失点目は敵陣でのCKからの相手のカウンターからで、敵陣ゴール前から戻った岡崎を振り切りながら相手選手が自陣からドリブルで突進してシュートし、最後はそのこぼれ球を押し込まれたもの。
3失点目は自陣浅い位置で与えたFKを相手が一旦つないでからゴール前へ放り込んだボールのこぼれ球を押し込まれたもの。
鶴見の得点は、敵陣左サイドからゴールマウス右上目がけて放った弾丸ミドルシュート。
敗因はいくつか。
まず、3年生の多くがテスト休み明け間もなかったからとはいえ、
1年生・2年生で前の試合から始めた4人のDFラインでは、
高円宮杯圏内(5位以内)にいるチームに立ち向かうにはムリがあったのは否めないだろう・・・
それは攻守両面において。攻撃面ではビルドアップすら慎重にいかざるを得なかった。
そして守備面では前半25分までのチャンスのほとんどをゴールまでもっていかれた。
(GKも前半は本調子からほど遠く感じた。後半は持ち直したけどね・・・)
次に、判断・ポジショニングのレベル(速さ、精度)の違い。これはピッチ上のほぼ全てにおいて。
特に攻撃面でワンタッチでつなぎながら局面を突破することを指向する湘南にとっては
ここで劣っているのは痛かった。
サイドで相手の裏をとれても、ゴール前正面で相手の裏をとることは結局できず、
PA周辺で思うような態勢でシュートできなかった。
(それでももっと打ってほしいが・・・PA周辺正面がムリなら遠目や、サイドの角度のないところからでも)
そして蒸し暑さもあるだろう。
(でも、これは両チーム共通。もっというと、こういう天候こそ2年前の湘南は得意だったが・・・)
以上の点が重なって、前半は鶴見の得点があるまでの出来はあまりによくなかった。
交替枠9つあるなら9つとも前半途中で使ってしまってもいいくらいに、といえばおおげさだろうか。
(実際にそういうことはたとえ1つでもしてほしくなかったし、実際なかったけどね・・・それくらいひどく感じた、ということで)
後半は持ち直して互角に近かったが、それでも得点を奪うに至らず。
一方で失点をGKの攻守もあってゼロに抑え、「試合」を続けることはできた。
チーム再構築中の今の湘南にとっては、こういう相手と真剣勝負ができたことはとても収穫になると思う。
こういうチームと90分を通して互角に戦えて、それを11試合通して実践して
初めてプリンスリーグ1部残留が果たせる、ということがわかっただろうから。
1部リーグに戻るのも大変だが、1部リーグに定着するのはさらに大変なこと。
高いレベルを目指して日々精進していってほしい。選手のプレーも、指導も、そしてスカウトも。
プリンスリーグ1部は来週日曜が最終節。
13日(日)11時から産能大Gで武南との対戦。
湘南と武南は2年前一緒に昇格してきて、この2チームがそのまま2006年のBブロックの1,2位となった。
しかし、今年はこの2チームがボトム2、既に2部への降格決定・・・
原因はともあれ、チームづくりで悩みを抱えるのは他も同じようだ。
湘南も武南も今季未勝利で勝ち点差は1。
最終節で唯一高円宮杯も1部残留も懸からない試合とはなったが、
両チームの初勝利と最下位回避が懸かった試合ではある。
そして、3年生にとっては泣いても笑っても最後のプリンスリーグの機会。
3年生の意地をぜひ見せてほしい。見させてほしい。
「3年生にとっては泣いても笑っても最後のプリンスリーグの機会」という事実のほうがはるかに大事じゃないのかな。
(だから、今回はあえて2年生どうこうとは書かなかった)
なお、実質的には、もうプリンス1部は終わっているよね、桐光戦で。武南とは来年もやるかもしれないし。
プリンスリーグの1試合で精一杯戦った、という記録と記憶が今一番必要な選手たちにチャンスが回ってくることを切に願うばかり。
それが2年半もの間 このチームで実力及ばずとも精一杯やってきた選手たちへのプレゼントでしょうし、そういう気持ちがチーム内に示されれば、例えBチーム続きの選手でも気持ちを切らさずにやっていける材料の1つとなるだろうし、チーム内に上級生を立てる空気は保たれるはず。
その上で・・・Jユースカップに向けてまだやりたい、もっと今のうちにサッカーやりたい、と3年生が思ってくれたらもっとうれしい。