クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

Jリーグの力を示した東アジアカップ(男子)優勝 ブラジルでもJの力を!

2014-01-01 01:24:58 | サッカー(代表)
2013年の日本サッカーで一番大きかったのはこの東アジアカップ優勝ではないかと個人的に思う。
過去4回優勝できなかった大会で、国内組だけで、しかもアウェイで優勝を勝ち取った。
このことは今の日本サッカーの層の厚さ、そしてJリーグの力強さを示し、新たなスター選手も生んだ。
男子を3試合とも観戦した個人的にも、韓国駐在期間で最も嬉しかったことの一つになるであろう。
アウェイで、しかもああいうこともやってくれた場所で、日韓戦に勝って優勝を決めたのだし。

全員が国内組という新しいメンバー構成ゆえか、試合内容は、3試合ともに決してよくはなかった。
得点シーンの多くは素晴らしく、3試合共にスコアで一時先行しながらも、その後に追いつかれる状況。
中国戦では引分けに持ち込まれた。豪州戦はその直後に再度勝ち越し点。
日韓戦では同点にされてから長く劣勢に立ちながらも守り抜き、後半追加時間に決勝ゴールを得た。
このメンバーでもできるんだ、というところを、3試合を通して示すことができた。

ここで日韓戦の柿谷の2ゴールは改めて特筆しておきたい。
1点目は、自陣深くの青山からのロングフィードに反応して抜け出し、
頭でボールを落としてコントロールしてすかさずシュートし左下隅へ入れる。
2点目は、原口が左から攻め込みシュートし、GKがはじいたこぼれ球をそのまま左上隅へ蹴り込む。
試合を通して2つだけのチャンスで、2つともゴールへ結びつけた彼。その後の人気は言うまでもない。

南アW杯以降、日本代表の主力でJリーグ所属選手が少なくなってから、
Jリーグの観客動員も低下傾向にあった。
しかし、この大会で新たに注目された選手のいるクラブは、その後観客動員も増えていった。
Jリーグの活性化に必要なものは何か。その答えの一つが再認識できただけでなく、
ずっとJリーグのクラブを支えてきた人たちの思いが報われた機会がこの東アジアカップだと感じる。

来るブラジルW杯で、Jリーグ所属選手が1人でも多く活躍し、Jリーグの力を見せつけることを、
願うばかりである。


(以下、試合結果)
東アジアカップ 男子の部(EAFF MEN'S East Asian Cup 2013 Final Competition)
2013/07/21 21:00 K/O 日本(JAPAN)3-3(1-1)中国(CHINA)
ソウルワールドカップ競技場(Seoul World Cuo Stadium) 
【Attn】3,500 【Referee】Benjamin WILLIAMS(AUS)
【Goals】04'(CHN) 8WANG YONGPO(PK), 32'(JPN)16栗原勇蔵, 59'(JPN)30柿谷曜一朗,
60'(JPN) 9工藤壮人, 80'(CHN) 8WANG YONGPO(PK), 86'(CHN)14SUN KE
【Caution】(JPN)03'16栗原勇蔵, 77'5槙野智章
(CHN)42'10ZHENG ZHI, 67'16HUANG BOWEN, 70'5DU WEI
【SH】8-14 【CK】2-7 【FO】26-13 【OS】3-3 【PK】0-2  


2013/07/25 20:00 K/O 日本(JAPAN)3-2(1-0)オーストラリア(AUSTRALIA)
華城総合競技タウン(Hwaseong Sports Complex) 
【Attn】1,458 【Referee】MA Xiaolong(CHN)
【Goals】25'(JPN)32齋藤学, 55'(JPN)21大迫勇也, 75'(AUS)19DUKE,
78' (AUS)29JURIC, 79'(JPN)21大迫勇也
【Caution】(JPN)56'21大迫勇也
(AUS) -
【SH】10-9 【CK】3-3 【FO】12-11 【OS】0-2 【PK】0-0


2013/07/28 20:00 K/O 韓国(KOREA Rep.)3-2(1-0)日本(JAPAN)
ソウル・蚕室総合運動場(Jamsil Sports Complex, Seoul) 
【Attn】47,258 【Referee】Kovalenko VARENTIN(UZB)
【Goals】25'(JPN)30柿谷曜一朗, 33'(KOR)22YUN ILLOK, 90+1'(JPN)30柿谷曜一朗
【Caution】(KOR)20'10HA DAESUNG、25' 4KIM YOUNGGWON、62'27GO YOHAN
(JPN)23'11原口元気、76'28 青山敏弘、82'16栗原勇蔵
【SH】9-5 【CK】12-2 【FO】15-19 【OS】0-1 【PK】0-0




(以下、日本代表の選手別・試合別出場記録)
尚、3試合とも、布陣は4-2-3-1。
○=先発、△=途中出場、▽=途中交代、G=得点、C=警告
No. Name(漢字 Roman)     Team(漢字 Roman) Position/ 7/21 / 7/25 / 7/28 
1 林 卓人  HAYASHI Takuto  仙台  Sendai     GK / - / - / - 
12西川 周作 NISHIKAWA Shusaku 広島  Hiroshima    GK  / ○  / - / ○
23権田 修一 GONDA Shuichi   F東京 F.Tokyo    GK / - / ○  / -
3 駒野 友一 KOMANO Yuichi  磐田  Iwata      右SB / ○  / -  / ○ 
16栗原 勇蔵 KURIHARA Yuzo   横浜FM YokohamaF.M.  CB  / ○GC / △81 / ○C
35千葉 和彦 CHIBA Kazuhiko  広島  Hiroshima  CB / - / ▽81 / -
4 森脇 良太 MORIWAKI Ryota  浦和  Urawa    右SB / - / ○ / -
5 槙野 智章 MAKINO Tomoaki  浦和  Urawa    左SB / ○C / - / ▽51
36 森重 真人 MORISHIGE Masato F東京 F.Tokyo   CB / ○ / - / ○
26 鈴木 大輔 SUZUKI Daisuke  柏   Kashiwa   CB / - / ○ / -
28 青山 敏弘 AOYAMA Toshihiro 広島  Hiroshima  DMF / ▽65 / - / ○C
29 高萩洋次郎 TAKAHAGI Yojiro 広島  Hiroshima  OMF / ○ / - / ▽87
20 高橋 秀人 TAKAHASHI Hideto F東京 F.Tokyo   DMF / △65 / ○ / -
17 山口 螢  YAMAGUCHI Hotaru C大阪  C.Osaka   DMF / ○ / △61 / ○ 
31 扇原 貴宏 OGIHARA Takahiro C大阪  C.Osaka   DMF / - / ▽61 / -
6 徳永 悠平  TOKUNAGA Yuhei F東京 F.Tokyo   左SB / - / ○ /△51
33 豊田 陽平 TOYODA Yohei   鳥栖  Tosu    FW / - / ○ / △87
14 山田 大記 YAMADA Hiroki   磐田  Iwata    右MF / - / ○ / △69
30 柿谷曜一朗 KAKITANI Yoichiro C大阪  C.Osaka   FW / ▽G87 / - / ○GG
32 齋藤 学   SAITO Manabu  横浜FM YokohamaF.M. 右MF / △71 / ▽G73 / -
9 工藤 壮人 KUDO Masato    柏   Kashiwa   右MF / ○G  / △73 / ▽69
21 大迫 勇也 OSAKO Yuya    鹿島  Kashima    OMF / △87 / ○GGC / -
11 原口 元気 HARAGUCHI Genki  浦和  Urawa     左MF / ▽71 / -  / ○C



(追伸)ベストメンバーで挑んだ女子も2試合観戦したが、こちらは今の課題を突き付けられる結果に。
女子にとっては今年は女子W杯予選(女子アジアカップ)の年。
今の課題を乗り越え、もう一度世界へ挑戦できることを願ってやまない。


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