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クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

浮嶋監督から智監督へ、紆余曲折を経ながらも進化したこの2年余り

2021-12-18 23:59:00 | 湘南ベルマーレ(その他)
19年10月に元監督をはじめとするクラブ内部の問題から危機に陥ったところを救ったのは当時アカデミーダイレクター兼U-18監督だった浮嶋さんだった。まず監督交代前を含め4試合連続3失点以上していたところから、プレーオフを含むラスト5試合でいずれも1失点以内に収めてギリギリだが残留するところまで導いた。
浮嶋監督の下でのベストゲームの一つ、32節のFC東京戦(アディショナルタイムだけが何かと惜しまれるが)では隙なく守り、ボール奪取から切れ目なく速攻でゴールを奪うというほぼ理想的な展開。あのアディショナルタイムでのロングシュートを別にすれば相手に与えた決定機も1つくらいではなかったか。

翌年は複数の主力選手の移籍そしてコロナ禍で厳しいスタートになった。中断前も含めて開幕5試合(以下、注釈無い場合以外はリーグ戦を指す)勝ち無し。6節での1勝の後は8試合勝ち無し。16節でアウェイ初勝利の後はまた6試合勝ち無し。優勝チーム川崎などに先制するなど魅せたと思ったら逆転を喫したり、終盤まで粘り強く戦っても同点ゴールや決勝ゴールを奪えなかったり、本当にもどかしい時期だった。
しかし23節からの6試合(延期1試合含む)は4勝2分と進化を見せた。特に27節の神戸戦では前半を谷晃生の相次ぐ好セーブでしのいだ後、後半に自陣からショートパスの連続から得たカウンター攻撃の好機を岡本拓也が活かして先制、さらにその後には同シーズンベストゴールにも選ばれる齊藤未月のハーフウェイ付近でのボール奪取から即放った超ロングループシュートと、同シーズンの好守両面のグッドポイントが凝縮されていた。
なお17節の清水戦の後、今年の最終戦まで1年3か月もの間3点差以上の敗戦がないことは特筆しておきたい。そのきっかけの一つに19節の川崎戦で初めて採用された舘幸希・石原広教・田中聡の3バックがあげられる。メンバー構成や個々の位置は特に翌シーズンには変わっていったが、俊敏性や読みを活かした守備と機をみての攻撃参加、前方へのフィードがこのチームの新たな魅力の一つになった。また4失点の試合もここ2年間で各1試合に留まる。例え劣勢であってもそれだけ粘り強く戦えるようになったことの証といえる。
手ごたえはあるようにも見えるのに、昨シーズンオフもまた複数の主力選手移籍に遭う。海外挑戦はともかく、下部カテゴリーへの移籍まであった。いくら最下位(コロナ禍の特例で降格無し)とはいえ・・・。

今シーズンはコロナ禍による外国人選手合流が遅れたこともあり開幕3連敗。しかし残留を争うことになる仙台との4節での直接対決では勝利。翌5節では先制しながらも逆転負けと昨シーズン同様の勿体なさを見せてしまったが、その後は8試合で2勝6分(ルヴァンカップ含めると12試合で3勝9分)と、今季の特徴の一つ「負けない湘南」ぶりを見せた。アウェイで先制点を与えても同点に持ち込む試合も2つ(ルヴァンカップ含めると3試合)。
しかし、この頃の負けない湘南は時にもろさも見せる。14節では当時未勝利の横浜FCに序盤で失点を喫して0-2と今季初勝利を許容して翌15節も敗戦、その後川崎戦から4試合負け無しとするも20節の柏戦では判定等への不信などから自滅したかアディショナルタイムに3失点の大逆転負けでそこから5連敗。その後4試合負け無しと盛り返して26節には不調のC大阪から5得点で勝利するなど、概ね残留ライン以上をキープはしていたが、クラブは9月の代表ウイークに一つの決断を下した。
この決断は長期的に見れば理解できる面もあった。とはいえ、残留できなければ元も子もない。実際、いくら選手時代に輝かしい実績を残した方であっても再開初戦の大分との直接対決を落とすなど、新人監督の難しさも見えた。山口智監督の指導が軌道に乗ったと初めて言えるようになったのは33節の横浜FC戦の終盤での逆転勝ち。32節からのラスト7試合では2勝4分1敗で各試合の失点は1以下と、残留争いを優位に進めた。23歳・オリベイラの急逝という悲しみを抱えて37節の徳島との直接対決には臨まざるを得なかったが、その敗戦の後をひきずらず最終節では勝ち点1を得て(他の試合の結果も受けてだが)残留を成し遂げた。

その最終節ではホーム同様にアウェイでもG大阪相手にゲームとボールを支配していくつもの決定機を生み出し、相手には攻勢の時間帯を作らせず決定機も1つ位しか許さないという、チームの進化を見せた。さらには今シーズンの得失点差は-5(36得点41失点)と、7勝16分15敗(16位)という勝敗のチームとしては異例の少なさ。3点差以上の負けは皆無で2点差の敗戦は5試合どまりと相手を問わない粘り強さを見せた一方で3試合で3得点以上と相手の隙あらば大量点を奪うこともできた。
これはここ2年余りチームが紆余曲折を経ながら築き上げたものに他ならない。チョウキジェ元監督が7年余りで作り上げた、ハードワークからのボール奪取・速攻という土台、浮嶋前監督が植え付けたパス連携やインテリジェンスなど新たなエッセンスなどの意識、ここにまた智監督が新たな何かを加えていっている。もちろん、勝利をコンスタントに積み重ねるためにまだ足りないものは明らかだが、そこだけを無理に強化しようとすると副作用があることもまた他チームが示している。主力選手を残留させながら、そのためのほんの少しの何かを会得するための準備はすでに始まっているはず。本当に、2か月後に始まるであろう新シーズンが楽しみである。
最後に・・・浮嶋さん、最優秀育成クラブの土台を築き、2年前のあの時には火中の栗を拾ってくれてありがとうございました。そして・・・Para sempre, Oliveira.

浮嶋さん、これまでありがとうございました!そして・・・

2021-09-10 23:59:00 | 湘南ベルマーレ(その他)
9月1日昼に目にしたクラブの公式ツイートがあまりにも衝撃的だった。
同日付でコーチが新監督就任というもの。
ということは・・・別のニュースリリースから、監督は8月31日付で退任とあった。
その4日前のクラブカンファレンスではそう匂わせる様子はなかったこともあり(当然ではあるが)、
ことさら突然の監督交代に映った。

その時から少し時が経ち、冷静に今季、昨年、そして8月のベルマーレの戦績を振り返ると・・・
連敗を含む勝ち無しの時期、負け無しの時期がほぼ交互(但し前者が長い・・・)に訪れた上、
今季は負け無しを続けて、さらに勝てば残留争いから大きく抜け出せそうな好機を自滅で逃して・・・
ということが2回もあった。

勿論、プレーしているメンバーの中にそのようなネガティブな状況を
雰囲気やプレーで好転させられた選手がいないこと
(そしてそのような選手がいないメンバー構成になっていること)が一番の原因だが、
試合中や試合後に見える監督の言動も決して無関係ではないのでは、
と感じずにはいられなかった。

8月の直近3試合は負け無しへと好転させて残留圏内へ再浮上したし、
監督が指揮を続けても残留争いに勝ち残ることはできると思う。
しかし、それ以上の位置へと浮上できるか、と考えた場合、
何等かの手は打たなければならなかったかもしれない。
強力な外国人選手を補強できる状況でもなければできることは・・・


・・・それでも一昨年10月、クラブ自身の危機管理能力の欠如からチーム状態が大きく悪化し、
ホームゲームで大敗が続き降格圏も間近に迫った時に、敢えてご自身のキャリア初のトップチーム監督を
引き受けた浮嶋さんには改めて深く感謝するほかない。
試合中の様子から、最初は何て静かだろう、とも思ったけど、1試合ずつアクションが増えていった。
そしてチームの守備は改善し、リーグ戦最後の3試合では得点も生まれて自動降格は免れ、
昇格プレーオフでは前半ビハインドから選手交代成功などで引分け防衛に持ち込んだ。

昨年11月の神戸での2ゴールはいずれも浮嶋さんの下でアップデートされた湘南スタイルが生んだものだ。
自陣深くからでも長短のパスをつなぎながらロングカウンターを成功させた先制点、
そしてハーフウェイでのボール奪取から即相手GKの隙をついて超ロングシュートで奪った追加点。
このアップデートはこれからのチームにとっても大事な基盤になるに違いない。
また、長年勝てずにいたいくつものアウェイの地で勝利を得られたのもこの2年弱の収穫の一つだ。


私が浮嶋さんを初めて見たのは前の丑年の初夏の頃、クラブユースで対戦相手の監督をされていた時で、
今では高円宮杯プレミアリーグに所属するまでになったチームの基盤を築いた一人といえる。
試合にはこちらが勝ったが、ベルマーレユースにとって本当にやりづらく苦戦した。
それから数年後、トップチームのコーチとして移籍してきた時に初めて経歴を見たとき、
現役時代は県内の他の2つのJ1クラブの前身(そしてその下部組織)でもプレーされていたことを知った。
神奈川の4つのJクラブを経験された方なんてどれだけいるだろうか。
その指導手腕もさることながら、この方の個性は本当に貴重なものでは、と思ったものだ。
アカデミーの統括、そしてU-15・U-18の監督業を通してベルマーレフットボールアカデミーが
再度輝く基盤が築かれたのは間違いない。
U-15は全国大会出場回数が増え、U-18への定着者も大きく増えた。
心残りは、U-18がプリンスリーグ関東への昇格を果たす前にクラブの一大事が起きてしまったことだろうか。

改めて、ベルマーレでの9年半の功績に対して感謝を伝えたい。
そして・・・できることなら、浮嶋さんが長年取り組んできた育成の場にもう一度戻ってきてほしい。
ベルマーレU-18にはやるべきことがまだまだあるはず。
プリンスリーグへの復帰、全国大会への出場だけでなく、環境の改善も。
神奈川の育成年代にあって稀有な経験・指導手腕をお持ちの浮嶋さんに望まずにいられないのだ。

ベルマーレの2020年シーズンを振り返って

2020-12-30 02:23:15 | 湘南ベルマーレ(その他)
新型コロナウイルスで4か月の中断を余儀なくされ、その後も無観客試合(リモートマッチ)や観客数上限付きで開催、
さらには全試合で声を出しての応援が禁止されるという厳しい条件ではあったが、
2020年のJリーグは無事全試合消化した(新型コロナウイルスに選手、スタッフが罹患したために延期になった試合はあるが)。
ベルマーレは新型コロナウイルス罹患者を生まず、対戦相手に罹患者がいたことで1試合が延期になったこと以外は
過密日程を予定通り消化していった。

今季のベルマーレの特徴(リーグ戦での結果)を、まずは先制した時間帯による勝敗の違いから書いていく。
60分迄に先制した11試合でなんと1勝5分5敗。しかもその1勝も一時逆転を喫した末のもの。
これは自身の気持ちの問題や体力消耗、相手の選手交代含めた軌道修正への対応不足が考えられる。
今季は2月開催の試合除き全試合で前半、後半それぞれの途中に飲水タイムが設けられ、
45分ハーフのはずのサッカーがクオーター制のスポーツに化けたようにも見える。
さらに同じく選手交代も最大5人まで認められ、選手層の厚いチームがより有利になった。

とはいえ、これらを乗り越え、早い時間に先制しそのまま勝ちきる術を身に付けなければならない。
なお61分以降に先制した4試合は全勝でしたが、終盤に1点取るまで守る、というゲームプランを
最初に立てるのはなかなか難しい。

次いで今季の31得点の形について。
ラストパスなど、得点のきっかけとなるプレーをみてみると、
流れの中からでは右からファーサイドへ振ってからの4得点がトップとなる。
他に右からの攻撃ではクロス(アーリークロス含めて)3得点と右から深くえぐってから1得点。
公式記録でも、岡本拓也は4得点4アシストで、ベルマーレの攻撃は右サイドが最重要。
左からも、クロス(アーリークロス含めて)から4得点で左から深くえぐってから1得点。
ただ、アーリークロスからの2得点はいずれも開幕戦でのもので、形としては定着せず。

一方、セットプレーを含めると、一番多いのは左CKからで6得点で、特に11月は4得点。
特にファーサイドの使い方が安定してきている。セットプレーからはPK含めてラスト7試合で5得点を挙げている。
(左CKの主なキッカーが移籍してしまうのが気になるが・・・)

しかし、この7試合では流れの中からの得点がゼロで、結果としても勝利なし(4分3敗)。
流れの中からのシュートへの形がそのままチームの好不調に直結している。
いい時はファーサイド使ったり意表を突くワンタッチ混ぜたり工夫あるも、終盤はそうは見えなかった。
これも自身の気のもちようでもある。あとはミドルシュートの精度向上。
言い方を変えると、得点を奪えない時に失点せず引き分けにする我慢強さも終盤出てきただけに、
あとは流れの中でどの試合でもどう点を取っていくかが重要である。
そして、前半や後半早い時間に先制した時にそのまま勝利へ導く心身のマネージメントも。

なお、個人別得点数上位は石原27試合6得点、岡本33試合4得点、中川19試合3得点。
岡本は勿論、石原は負傷欠場、中川は出場機会を考慮すればそれぞれまずまずのゴール数。
課題はそれ以外のFWや中盤中央の選手のゴール数。
FWは石原直樹という見本がいるのだが…一方、中盤中央も茨田はいい見本になりそうだが…

さて、チームが6試合無敗の後は7試合勝ち無しと好不調大きいのは、
自分も含め一喜一憂し過ぎなのかも、と思ったりする。
これはJ1では99年からなかなか脱皮できていない癖かもしれない。
J2、特に2014年以降は勝ち慣れたこともあってあまりこうはならず、
どんなに勝とうが次の試合の勝利にフォーカスできていたように思うのは私だけだろうか。
連勝する力はあるだけに、あとは仮に負けてもそれを引きずらない気持ちの切り替えと対策が重要となる。

最後になりますが、コロナ禍に加え自身の環境変化もあり今季はついに1試合も行けなかった。
来季も似た状況だけど、ベルマーレの勝利を願う気持ちは持ち続けていきたい。
このような環境でも自分の中ではベルマーレに関して一つの目標はあって、
それはそこまで遠くないうちに達成したいと思っています。

ここまでの今シーズンに影響を与えた主なこと

2016-10-05 01:27:14 | 湘南ベルマーレ(その他)

今シーズンはまだまだ大事な試合は残っているけど、それまで3週間試合がないことから、
ここまでの今シーズンに影響を与えた主なことを振り返りたい。


まず、昨年~今年のオフのいくつもの変化。
望む望まざるを問わず、一気に色々なことが変わってしまった。

(1)選手・・・これは言うまでもない。
(2)コーチングスタッフ・・・横山コーチが栃木SC(監督)へと移籍した影響も感じずにはいられない。
(3)クラブスタッフ・・・社長(強化のトップでもあった)の退団の影響もあったと言わざるをえない。
いずれはいなくなる人だと思っていたけど、さらなる上を目指す気を感じさせないこのタイミングとは。
 あとそれだけでなく、広報担当が交代した影響も感じずにいられない。
 馬入日記の更新頻度および内容、そして公式サイト等での盛り上げ方など。
 (個人的には、交代自体はやむなし、と思っているが)
(4)ゴール裏の応援リード・・・個人のことゆえ詳しくは書かないが変化があったのは確か。
 あと、2007年以降、秋口にクラブとコラボで盛り上げてきた企画がなくなった寂しさも感じる。


これらのいくつもの変化にもかかわらず、そして開幕8試合勝利なしにもかかわらず、
1stステージは14位名古屋、15位鳥栖と勝ち点差1の勝ち点16、16位で終えた。
しかも最後の4試合で負けなしだったことから、2ndステージにさらなる浮上を期待した
サポーターは私だけではなかっただろう。

しかし、その期待通りにはいかず、第2節を最後に12試合白星から遠ざかり、
15位名古屋と勝ち点差8、16位甲府と同7の勝ち点21、17位という状況になった。
1stステージ17位(勝ち点15)だった甲府に抜かれ、
鳥栖は2ndステージで一時上位に入り、湘南と勝ち点差2だった新潟はその差を9に広げた。

これは、7月に残留争いを意識した選手補強に成功/失敗した影響が大きい。
ピッチ内での湘南のやり方が特殊で、新戦力が馴染みにくいのかもしれないが、
新戦力がなかなか活躍しきれない中で、新潟以外の順位の近いチームにも敗戦を重ね、
その後に強豪との試合が相次ぐ中で、完敗だったり決定力の差や運不運から大きな連敗になっていった。


去年こそ残留争いとほぼ無縁で過ごせたが、湘南はJ1で残留争いに入った時に勝ち残れた経験がない。
選手補強に失敗したのは前述のクラブスタッフの交代の影響も大きいと言わざるを得ないが
選手、監督はもちろん、サポーターを含めてクラブ全体での残留争いに勝った経験の有無も
どこかに影響しているのでは、と感じる。


もう今シーズンのリーグ戦は残り3試合、しかも残留のためには自らが3連勝した上で
名古屋が湘南戦以外の2試合で1分1敗以下で甲府が同じく2分け以下(かつ得失点差勝負)という
極めて厳しい条件だが、他力の部分で(得失点差は別)この条件を満たす確率は10%弱ある。
3年前の似た状況、すなわち残り3試合で自らが3連勝、さらに甲府が3連敗で残留可能性という
条件よりは、他力の部分の確率は高い(このときは4%弱)。
そして5日間のオフはあるとはいえ、2週間以上もの準備期間もある。
他力の部分は天に任せるとして、この間に自らが3試合+天皇杯を勝ち続けるだけの力を
養うことを確信している。ただでさえ、7月以来勝利から遠ざかり、ホームでの勝利は5月末以来と、勝利に飢えていないはずがない。
天皇杯にも期待していることはあるが、試合自体はまだ先でもあるので、別の機会に書きたい。

柏戦のバックスタンドを見ても、また懸案のスタジアム問題をみても、湘南ベルマーレが地域に、世の中にもっと存在感を示す必要はある。そn意味でも、今シーズンの残りの試合はとても大事である。


(日本語訳)疲れることのない済州をつくる。済州の切り札、西形フィジカルコーチ

2014-02-06 00:38:56 | 湘南ベルマーレ(その他)
2006年から2013年までベルマーレで指導し(2011年までがアカデミー、2012年からトップチーム)
健康づくり教室なども主宰された西形浩和コーチが今年は韓国に活動の場を移していた。
その場はKリーグクラシック(1部)・済州(チェジュ)ユナイテッド。
チームが沖縄でキャンプを行っている間に、いくつかのメディアが彼の記事を書いていました。
その中の一つ、スポーツソウルの記事を日本語訳してみます。

なお、ハングルでは西形浩和を니시가타 히로카즈と書きます。
池田誠剛さんがホン・ミョンボ監督に要請されて年代別代表(後にA代表)で指導するようになって以降、
韓国サッカー界で日本人フィジカルコーチへの評価はとても高まり、
昨年はKリーグクラシック(1部)14チームで3名の日本人フィジカルコーチが指導していました。
西形さんの招聘も、その大きな流れの中にあるといえそうです。


(元の記事のURL)
http://news.sportsseoul.com/read/soccer/1310780.htm

(以下、記事日本語訳)
済州ユナイテッドがキャンプを進めている日本、沖縄。
4日午前 本部町競技場で行われた練習には聞き慣れない日本語が鳴り響いた。
選手たちを導いて走っているコーチの姿も見慣れない。
たまに一言、二言のぎこちない韓国語も聞こえる。
彼がすなわち今年のシーズン飛翔を狙う済州の切り札である西形浩和(42)フィジカル コーチだ。
西形コーチは疲れることのない、強い済州を作るために選手たちと共に汗を流していた。

毎回試合で遠征に出るたびに飛行機とバスで長距離旅行したせいで
済州は昨シーズンまで成績が良くなかった。
特に体力消耗が大きい夏には成績下落が著しく顕れた。
体力管理の必要性を痛感した済州はうわさをたよりに探したあげく
日本で長い間豊富な経験を積んだ西形コーチを迎え入れた。
西形コーチは福岡大学と大学院でコーチ学とトレーニング科学を専攻した専門家だ。
福岡大サッカーチームを始め大分トリニータと湘南ベルマーレなどJリーグ チームと
その傘下ユースチームなどで13年余りの間フィジカル コーチとして活動した。
パク・ギョンフン済州監督は「専門家の力を借りたら効果的に選手たちを管理できるようになった。
今回の冬季キャンプ期間の間、ただ一人も大きい負傷した選手がいない」と満足した。

1ヶ月まるごと済州の選手たちと共に生活している西形コーチは
「計画通りにキャンプがうまく進んでいる。
遠征に伴う疲労が多かった済州の状況を知っていて、
体力消耗を補完するのに合った練習プログラムを組んだ。
済州が望む速いテンポのサッカーをするのに必要な訓練も準備している」と話した。
彼は強い済州を作るために二つの側面に集中している。
一つ目はウェイトトレーニング、コアトレーニング等を通して選手個人の力を伸ばすことだ。
二つ目は早い回復力を備えることだ。
力を長く持続させるためには力を使って早く回復するサイクルを反復しなければならない。
インターバルトレーニングなどで選手たちを鍛練させている。
西形コーチは「今は基礎を固める時期だが、1ヶ月の間に大いに良くなった。
シーズン開幕まで残った期間、伸ばした力をサッカー的な動きで
切り替えられるようにしようと思う」と話した。
「このような訓練がなぜ必要なのか理解させて目的意識を持つようにすることが重要だ」として
選手たちに訓練の効能に対してプレゼンテーションまでした。

初めての韓国生活を始める西形コーチはいつのまにか済州になじんだ。
彼は「3歳になった息子と11歳の娘がいる。 初めて済州へ発つ時、娘が
『一人で孤独で寂しくてもがんばってください』という内容がこもった手紙をくれた。
時々取り出して家族に対する懐かしさをくれたが、
パク・ギョンフン監督が『ここに集まった私たち皆も一つの家族だ』といったよ。
本当に有難かったし、楽しい気持ちで仕事をするようになった。
感謝の気持ちを成果で報いたい」としながら
「済州が歴史があり、良いチームだと知っている。 シーズン開幕が非常に待ち遠しい」と話した。

5万人の署名でスタジアム改修へ後押しを!

2013-06-04 00:43:58 | 湘南ベルマーレ(その他)
なかなか力になれず、先日 競技場で自署しただけですが・・・
せめて、この活動をここで紹介します。

(平塚競技場の全面改修並びに周辺の環境改善促進を要望する署名運動)
「夢はここから!平塚競技場改修プロジェクト」
http://www.dream-shonan.info/home


Jリーグ加盟の為に、93年秋~冬に突貫工事で平塚競技場(現・Shonan BMWスタジアム平塚)を改修してから20年が経とうとしています。
政令指定都市でも県庁所在地でもない都市が自前でJ1リーグを開催できるスタジアムをもっていることはとても誇らしいことです。
しかし、ゴール裏は立見、屋根はメインスタンドの約半分、バリアフリーも不十分という状態であちこちで老朽化も進んでいます。
そこで、市民運動で、平塚競技場をより素晴らしいスタジアムへと生まれ変わらせる後押しをしたいと思います。


「私たちが目指すスタジアム」
・市民・サポーターが誇りを抱く、街のシンボルとしてのスタジアム
・年齢性別、ハンディを超えて、誰もが安心で快適に利用できるスタジアム
・プロアマ問わず、地域スポーツ振興の場となるスタジアム
・国際試合招致や各種大会開催など地域活性化の新たな求心力としてのスタジアム
・環境への配慮や、防災拠点としての機能を有したスタジアム
・プレイヤーと観客と、臨場感と一体感により感動を共有できるスタジアム


集められた署名は要望書という形で、
平競技場を主管する平塚市並びに平市議会、及び湘南ベルマーレがホームタウンとする
6市3町(平塚市を除く厚木市・伊勢原市・小田原市・茅ヶ崎市・秦野市・藤沢市・大磯町・寒川町・二宮町)に
湘南・西湘・県央市民の声として届けていきたいと考えています。
また署名活動に平行し募金活動、調査活動、PR活動等を行っていくとのことです。


(署名ビラ)
http://www.dream-shonan.info/project-definition/d
⇒「署名ビラ-1-1.pdf」を表示orダウンロード

(署名用紙)
http://www.dream-shonan.info/project-definition/d
⇒「署名用紙-1-2.pdf」を表示orダウンロード


目標は5万筆としています。
ご家族、職場の仲間の方などできるだけたくさんの署名を集めていただき、
ベルマーレのホームゲームが開催される時の
Shonan BMWスタジアム平塚(メインゲートもしくは7ゲートコンコース内)に設置しているブースへお持ちくださると
幸いです。

・・・本来は、自分がある所へ呼びかけたいところなのですが、
自分が現場にいけないし、回収の受付もできないのがつらいところです・・・

最終戦を前に・・・今こそ立ち上がる時

2011-11-25 00:17:25 | 湘南ベルマーレ(その他)
次は最終戦。もう2ケタ順位でシーズンを終えることは確定。
武者修行で選手を出した先(しかも直接対決で出場不可)と同等以下の順位にもなるのは、一体どういうことか。
1年ぶりの平塚で徳島戦を観戦したが、2年前の湘南がもっていた勝負強さは消えてしまっていた。これを取り戻すのにどれだけかかるだろう。

さらにその前には反町監督とアジエルの今季限りでの退団も発表された。
ともに悲しいことだが、気になっていたことが最終戦の前に明らかになるだけある意味スッキリしていいかもしれない。
両者とも、昇格を懸けて望んで失敗した責任を取る格好になってしまった(前者は自ら明言)。その責任は監督、選手だけで済ませるものべきものか。

最終戦の終了直後には監督、選手代表、加えて今季限りとなったアジエル、そして社長の挨拶があるはず。そこでスタンドからどういうアピールができるか。
・・・・看板監督と看板選手への惜別の念だけでなく、今のこの事態に対してのんびりと構えているとしか思えない社長への怒りも。
今の現場の状況そして1年間胸スポンサーなしという状況で迎えた直接責任あるいは最終責任は社長にある。

今年の不振の責任は勿論監督にもあるが、その監督と3年間一緒にやってきて、かつ新卒選手獲得にも大いに力をふるってきたアシスタントコーチ、
さらには選手・スタッフ編成など強化全般に責任をもつ強化部長の責任は監督と同じくらい、もしくは監督以上に重い。
また、強化部長とアシスタントコーチの意向でユースは09年から浅野さん→次郎さん→大森さんと1年1年監督が代わる。
しかも、09年のように選手育成・チームの結果を両方を伴った時でも。09年の体制の存続を否定し、その後の選手育成にも大きな影響を及ぼし、
その挽回で今年大いに苦しむことにもなった。(自分たちが強権をふるった結末を今の指導者の責任にしようともしていると聞くが・・・)

辞めるだけが責任の取り方ではないのも確かだが、それなりの権限をふるってきた者の責任の取り方は、その権限を手放すことが一番の時もある。
強化部長、アシスタントコーチともに7年もこのクラブにいるのだ。苦しくても続けることよりも、権限を手放すことのほうが大事な時期ではないか。

かといって強化部長やアシスタントコーチは自ら辞めることはないだろう。
以前のクラブカンファレンスで、強化部長は「社長の命に従うのみ」という旨発言している。
ならば、その命を下す方を動かす努力、あるいはその命を下すようハッパをかけるしかなかろう。
(土曜日に私がとある方に「責任をとらないのか」と直撃した時の感触も同じ・・・それゆえ、その命を下す方を動かすのが先だ)

挨拶の場でのアピールでも足りなければ、その後に直接訴えるくらいのことがあってもいいあろう。
まさか昨年あんなシーズンを送っておいて、それから1年の間にその2人の後任を考えていないとか寝ぼけた事は言わないでしょう。
土曜日に直撃した私1人だけが今のクラブ、そして強化に不満があるということはないだろう。ならば、私以外の方にも立ち上がって、思い切って行動してほしい。

いよいよチーム始動

2011-01-21 00:23:34 | 湘南ベルマーレ(その他)
21日から2011年のベルマーレが始動のようですね。
選手は30名となり、ケガで開幕が微妙な2人を除けば、比較的少人数体制だった06年のスタートの時の人数になりますね。
今回のオフの注目点の1つは、横浜と清水で数多く契約満了となった選手がどこへ行くかでしたが、
湘南は西部を獲得することで成果はあったのかもしれません。
ただ、既に野澤と松本がいること、そしてFPのセンターで大幅な選手入れ替えが必要なことを思えば、
札幌に行ってしまったあの選手のほうを採れなかったのかと思ったりしもします。

まずは大井、松尾がセンターラインを強固なものにできるか、
また田原、祐也そしてアジエルが復活するのか、そして航、ハン・グギョンそして大介がどのくらいブレークするか、
そしてコーチ陣・・・正直人選は疑問が残りますが・・・がどれだけ監督をサポートできるか、が
今年のカギを握るように思えます。

3月6日の開幕、そして翌週にいきなり訪れる千葉との直接対決(Jだけでなく公式戦での対戦が11年半ぶり)、
さらにはシーズン全体へ向けて、どのようにチームが仕上がっていくか、遠くからですが注目です。

(追伸)
移籍リストにも名前を載せていないヤス。どこへ行くのだろう・・・やはり、気になります。
そして、慧、新居、中山、竜樹の今後が早く決まればいいなあと思います。


クラブカンファレンスを前に/その2 強化部と現場の指導体制について

2010-12-21 00:03:44 | 湘南ベルマーレ(その他)

今年の得点は31(16位)、失点は82(18位)。
失点は17位が60ですから、今年のこの大失態の一番の問題が守備陣にあることは明らかです。
それは選手補強の問題(結局CBの補強は開幕前に1人どまりでしかも1年間出場なし、中断期間中では補強なし)、
そしてトレーニングの問題(これは試合をみれば明らかでしょう)、両方であるのは間違いないでしょう。
ここまで守備が崩壊した以上、選手補強の責任者か守備担当のコーチのどちらか、ないしは 両方とも
現職を任せておくかどうか真剣に検討しなければならないはずですが、結局来年もお二方ともチームに残るそうですね。

さらによくないことに、今年の選手獲得も来年へ向けての選手獲得も、明らかに選手が「前」に偏っています。
韓国人の新人がきて、CBかと思ったらFW、途中獲得のCBも特別指定のCBもゼロ。来年へ向けての新卒でもCBはゼロで、松本以外は攻撃的な選手ばかり。
来年で2年目の三平がいるのに新卒FWがきたり、攻撃的MFの新卒選手が2人きたり。これはどういうことなのか。
確かに前の選手は「あたれば」大きいですが。。。まさか、その「あたれば」を期待しているのでしょうか?

もうひとつよくないことは、来年レンタルから復帰する選手(ユース卒以外)、来年新卒で獲得の選手(松本以外)は
明らかにとあるコーチと縁の深い方です。
強化部長がそのコーチを名育成者、名将にしたいという野心が先行してやいないか心配です。
そうそう、これをごらんの皆さんは今年強化指定で試合に出ていた選手のことを
買っていらっしゃるのではないかと思いますが、J1でユース時代に所属していたチーム
(しかも、強豪でトップチームの育成に定評のあるチーム)がNGを出したことを念頭において
彼がJ1で通用するかよくみたほうがよいと思います。
ちなみに、私は7月のベルマーレでの彼もみていますが、大学の試合であまりにもよくない彼もまたみてしまっています。

心配なのは、「あの強化部長、あのコーチがいるからベルマーレはいやだ」という
有能な選手、スタッフが遠ざかることです。
4年前はまだ2人とも今ほど本性が世の中に明らかになっていませんでしたが(私もそれにだまされましたが)
今はもうこの業界でこの2人がどういう方かは明らかでしょう。
そして、いつになったら監督の意向に沿う補強、指導陣の編成ができるのでしょうか??
「チームは監督の表現手段ではない」といいますが、では「チームは強化部長と特定のコーチの表現手段」なのでしょうか?

今せめて望むのは、もう1人のコーチが監督の意向に沿う方であってほしいこと、
来年の開幕までに思うような選手補強ができなかった場合は、
来年の終了、いや開幕を待たずに、強化部長に覚悟を迫ってほしいこと。
(選手やスタッフ獲得の手腕で過去目をみはるものが一部あったのは確かですが、
それができなくなったらもうこの方が必要かどうかは明らかでしょう)

このくらいきついこという人がどんどんでてきてほしいもんですがね。