クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

2008年の最後に・その2 ~来年こそ、底力を~

2008-12-29 04:19:46 | 湘南ベルマーレ(その他)
今年のJの開幕前、J1では主に千葉と大分が主力選手移籍に悩まされていたように感じる。
でも、この2チームの底力もその時感じて、この2チームは残留するだろうな、と思っていた、
千葉に大黒柱の坂本を呼び戻したし、移籍選手によって多額の移籍金を手にしたし、当時の新監督を呼んだルートからも底力を感じさせた。大分はその移籍選手と予め複数年契約を結んでいたことから多額の違約金を手にし、それを元手に補充を行っている様子から底力を感じさせた。
そして、実際のシーズンを通してもその底力をみせてくれたと思う。大分に至っては残留争いどころか優勝争いを行い、ナビスコ杯まで手にした。


さて、今年の湘南は、間違いなくここ9年で最強だった。
21試合中14勝と、文句なしにここ9年の中でホームゲームで一番勝ったのも確かだ。
でも、ここ9年で一番感動できるチームだったか、
底力を感じさせてくれるチームだったか、といえば
残念ながら疑問符がつく。
2007年のチームや、天皇杯を含めたり時期限定だけど2002年のチームのほうが感動させてくれた、底力を感じさせてくれたように少なくとも私は思う。
今年はロスタイムに勝ち点を増やす得点がなかったし、アウェイで21試合中5勝、最大勝ち点63のうち22点しかあげられなかったことがその思いを強くする。今年のアウェイの勝利数、勝ち点獲得率は2005年と大差ないレベル(2005年は4勝/22試合、20/66点)と思うと悲しくなる。
なお、他力本願でなくてホーム最終戦が7,000人超だったのはその2つの年、2002年と2007年だけ。
2002年はアウェイで7勝/22試合、勝ち点29/66(9年の中で3位)、2007年は同じく11勝/24試合、勝ち点36/72(9年の中で1位)。
アウェイゲームで今年勝てなかった理由は、単に慣れない環境、ホームではない環境だからこそそのチームの地(ぢ)がでてしまいやすいということ、今年は底力が足りなかったということ、と私は推測します。
もちろん、アジエル離脱後に菊池が台頭するなど、底力が皆無だったわけではないが、足りたかそうでないかといえば、足りなかったといわざるを得ないのでは。


チームの底力とアウェイゲームとの関係は今年に限らず、アウェイの勝率が低い年にもいえると思います。
もしくは、特に終盤戦のアウェイではもはやチームのエンジンが機能していなかったのかもしれない。
山形、長居、福岡にサポーターが大挙して駆けつけても、肝心のチームのエンジンが不調では、サポーターによるエンジン点火(イグニッション)や後押し(ブースト)のしようもなかったのかもしれない。

来年は、監督・コーチ陣も代わる。選手の平均年齢も若くなりそうだ。
かといって、後退することは認めたくない。
仮にスタートダッシュに失敗しても、少なくともシーズンを通しては今年になかった成果を掴み取ってほしいのだ。
2002年のシーズンオフ、伊藤裕二さんや栗原が去り、監督が代わった上にその監督がシーズン序盤で去り、後任が監督適性の感じられない(と監督への昇格後に周囲が気づいた)コーチの昇格だったことから、
2003~6年のあの停滞ぶりがあった。あれを繰り返してはならない。
今、ピッチ上で当時を知っているのは坂本と石原だけになってしまった。
ただ、社長そしてフロントの一部の方は当時を知っているよね?
そして、サポーターの多くも知っているはずだ。
今のチームは、あの時よりも(相手に対してだけでなく自らに対して)強くなっているはず、と信じたい。


前述の通り、今年はホームで14勝できた。
3試合で2勝のペースで、昨年(2試合で1勝ペース)より大幅アップだ。
観客数の増加といい、サポーター皆でホームらしい雰囲気がつくれていることの証明かもしれない。
でも、アウェイではなかなか勝てない。昨年の半分近くの勝率だ。
チーム自身の問題ももちろんあろう。アウェイの環境と決して多数ではないサポーターの力ではどうしようもない時もあろう。逆にチーム状態がよい時にサポーターがもっと勢いづかせることはできたのでは?アウェイで勝たなければ連勝は伸びない。遠方が年々増えて懐具合が悲惨になりゆく方が多いとは思うし、来年は平日開催が大きく増える。アウェイ遠征回数はトータルとして大きく増やせなくても、回数以前に「最近のチーム状態ではここが大事になりそうだから行こう」とか機動的な遠征も必要かもしれません。飛行機使うときは直前手配だと高くなるから難しい面もありますが、少なくとも大阪より東と仙台から南では難しくないと思います。もちろん、事前発表の日程上から「ここはどうあろうが相手からして絶対外せない、全員集合!」というところも年に数回はでてきてしかるべきだと思います。
私個人はユースとの兼ね合いもありますし、そんなにお金持ちではないので、遠征回数はさほど増やせませんが、来年はより安上がりに・より機動的にをキーワードにして遠征したいと思っています。
その上で、アウェイの会場に行ったら行ったでその場をもっと盛り上げたいと思う。
普段どのゲートにいようが、狭いアウェイ席に入ったら皆が声を出す・高い位置で手拍子するようになったらなあと思いますし、何か手は打てないかなと思います。



来年は我慢を強いられることが多いかもしれない。でも、底力を試される時であり、底力が昨年よりも上がった、と示せると思う。
川崎も新潟も3度目の正直で昇格した。特に新潟は昇格を逃すたびに戦力流出を被ったけれど、それでも3度目で昇格を決めた。湘南にもできないはずはない!今度こそ、J1の舞台に入りたい。

2008年の最後に・その1 ~ユースチームの好循環と悪循環~

2008-12-29 04:17:22 | ベルマーレ(ユース等)ニュースなど
先日のクラカンで、大倉強化部長が、ユース選手の育成について、
「個人に焦点を当て、高いレベルでプレーさせる。プリンスリーグよりもサテライトリーグを重視させる」旨を言っていた。実際、菊池大介は4月にプリンスリーグ1部・浦和戦の日に、プリンスリーグではなくサテライトリーグのホーム札幌戦に出場している。
確かに今年は1人プロ選手を出せたといっていい。それは喜ばしいことだ。
でも、その一方で、他の選手がプロになれる可能性が低くなったかもしれないのも今年だ。
チームは全国大会に出場できず、降格の結果来年はプリンスリーグ2部で戦うことになったからだ。
ベルマーレは2015年にユース出身選手でスタメンの半数を占めることを目標にしているはず。1人だけプロを出してそれで終わりではいけないはず。
「個人に焦点を当て、高いレベルでプレーさせる」趣旨には概ね賛成だが、それ以前にユースチームがひとつのチームであり、判断や評価の対象でもあることを完全に忘れてほしくない。


なぜなら、チームの所属カテゴリー、チームの経験できる大会レベルはやはり大事だからだ。
(1)ジュニアユース年代やジュニア年代の終わりに上級のチームを選ぶ際に、そのチームがどういうカテゴリーにいてどういう大会を経験できるかが重要な判断材料の1つになるから。
(2)高いレベルのカテゴリーでプレーができることが、選手の高いレベルの鍛錬につながるから。
(3)カテゴリーの高い試合やレベルの大会であるほど、見に来る関係者の数も多くなるから。
特に大学進学する場合には、どういう大会を経験できたかも自己アピールの材料となるから。
(プリンスリーグ2位の年には、順天堂大や桃山学院大など今までにない進学先があった)
いくらプロの下部組織でも、プロになれない(ならない)で進学する選手のほうが多いのが現状である。
(また、少なくとも私の感触では、絶対にプロという選手(の父兄)が決して絶対多数ではないのが現状)

要は上のカテゴリーにいればいい選手が入ってきやすくて好循環が生まれるし、
下のカテゴリーにいればいい選手が入ってこなくて悪循環が生まれる・・・ということ。
このことはベルマーレの育成部門の過去を振り返ればよくわかる。
ジュニアユースで好選手が揃っていてもユースに昇格しないで他へ流れる選手のほうが多かった時代は、まさにベルマーレユースの所属カテゴリーが低い時期(関東2部CY、県U17リーグ)でしかも全国大会になかなか出れず、一方で県から他に数チーム(多くて4チーム)がプリンスリーグに参戦していた時期である。

一方、来年の3年生、2年生、すなわち大倉強化部長が好選手が揃っていると評する年代にとって、ともに中3だった時にユースチームがプリンスリーグで好成績をあげて全国大会出場しているのをみたことがベルマーレユースを進路に選んだ重要な理由の1つであろう。2年生に至っては内部昇格(8人)以外からも7人、しかも遠くから川崎市から2人来ているのだ。
もうこれ以上悪循環を生んでほしくない。むしろプリンスリーグ1部の座を取り返して、全国大会にも1つでも多く出てほしい。
好選手が集まらなければ、自ずとプロ候補選手が生まれる確率も低くなる。
好選手を集めるためには、「ベルマーレユース=湘南を含めた相模地区ナンバー1、県下トップ3~4の一角」というステータスを守り、かつより高めていかなくてはならない。
そして、自らのステータスの高さは湘南地域のサッカーのレベルをより上げるためにも大事になる。

柏は県リーグ所属(プリンスリーグ未経験)であってもほぼコンスタントにプロ選手を出せて、かつ全国大会で好成績をあげているが、それはトップチームがJ1にほぼ定着し、ユース出身選手にW杯やJ1優勝争いで活躍した選手がいて、かつ千葉県西部がサッカー先進地域だからであろう。(同一県の2チームがインターハイ両校優勝するくらいに)残念ながら、湘南はまだそこまでいかない。湘南にとって、好循環を生み出すためには所属カテゴリーの高さは不可欠だ。



もちろん、プロ選手輩出のためには、プロ候補選手に高いレベルでのプレー経験を積ませたいのも十分理解できる。ユースの公式戦よりもサテライトリーグへ、という意見もあろう。しかし、そこで検証してほしいこともいくつかある。
(1)プロ候補選手の所属するユースチームが今いい状態なのか?大事な試合を迎えていないか?
チーム状態が悪い時にプロ候補選手すなわちチームの主力選手を引き抜いてユースチームがさらに悪い状態になって、チームが降格したらどうするのか?全国大会に出れなくなったらどうするのか?悪循環のはじまりだ。仮にその1人をプロにできても、後が続かなければ意味は半減だ。ちなみに冒頭のケースはユースチームが開幕2連敗している時になされ、結果としてチームは8連敗そして早々の降格決定を喫した。
また、関東CYで1位だったか8位だったかは確かにあまり重要ではないが、全国CY出場可否は選手個人の進路を懸けた大問題。また全国大会でのプレー経験は鍛錬の点からもとても大事なはずだ。
(2)サテライトリーグやサテライト組の練習試合は本当にレベルが高いのか?
特にホームゲームでは、相手(ビジターチーム)がユース中心で来ることもある。
しかもサテライトリーグは順位が賞金や表彰に直結しない。真剣さはチームや個人でまちまちだ。
相手の練習場に乗り込むときならば、相手も本気できてくれるだろうが、
サテライトリーグだからといって無条件に高いレベルとは限らない。
(このことは、サテライトリーグの問題点として長く各所から提起されている)

上記2点を十分検証した上であれば、ユースの中心選手をユースの公式戦ではなくサテライトリーグ等で
起用するのは問題ないと思う。少なくとも、ユースチームの他の選手たちや父兄に「ユースの扱いはひどいものだ、何も考えてくれていない」と思わせることがあってはならない。



さて、少なくとも私の感触では、絶対にプロという選手(の父兄)が決して絶対多数ではないのが現状、と前述した。これはプロチームの下部組織としてはいいことではないのかもしれない。しかし、過去のプロ選手輩出実績をみればやむを得ないことだと思う。プロ選手の輩出の数はそこそこかもしれないが、ただプロになっただけでなく、長くプロでやっている選手の数があまりにも少ないからだ。
ベルマーレユース=湘南地域のプロサッカーの登竜門、と周囲が第一に形容するようになるには、菊池だけでなく猪狩、林、翔雅らのこれから長くの頑張りが大事になろう。
(鶴見はまずは鳥取をJ2へあげてほしい・・・その後に湘南へ)
彼らそして幸平が活躍してチームがJ1に上がり、さらにJ1に上がってから美尾や茂庭を連れ戻すことがあれば、ようやく「ベルマーレユースは10年以上かけてこれだけのプロ選手を出してきた」と周囲に改めて認識させることができるかもしれない。



ユースチームも2009年は正念場だ。好選手がいると強化部長の評価は高い。監督はそのキャリアから今までにない何かを期待できる。しかし、チーム自体が悪い状態で今年の公式戦を終わってしまっているし、選手も若干おとなしめぞろいかもしれないし、監督は1年目。状態次第でプリンスリーグ1部復帰も県リーグ降格もありうるシーズンだが、是非チームとしていい結果を出し、個人としてもプロ選手を何人も出せるようになってほしい。

08/12/23 第14回クラブカンファレンス 議事要旨(2・強化関連)

2008-12-28 08:44:15 | 湘南ベルマーレ(その他)
この記事では、大倉強化部長と強化関連の質疑応答の要旨を以下に記します。
席上での応答以外は、いずれも事前質問によるものです。
なお、大倉強化部長は、後に契約更改打ち合わせが迫っていたため、強化関連の質疑応答の後中座された。

(1)菅野監督の退任理由は?
「以下の3点を重視した結果、『チームは永遠であり、監督の表現手段ではない』という思いからの苦渋の決断。1.昇格できなかったという結果。2.4~5年の長期政権では人身掌握が大事だが、それができていたかどうか。3.2年連続で昇格まであと2勝+αという結果で、プレッシャーがかかる局面でその指導・采配にブレがなかったかどうか。広島戦では3試合とも相手に合わせたサッカーでしかも勝てなかった。」

(2)反町新監督の就任理由は?新監督の下で目指すサッカーと来季の具体的な目標は?
「1.世界基準で常に考えている方。2.アグレッシブでコンパクトでかつ速いサッカーというベルマーレのコンセプトに合う方で、日本はポゼッションが多すぎるという考えも持っている。3.湘南地域に根ざしたクラブを目指している方。4.ベルマーレ出身であること。

選手は刺激を求めているので、それに応えられそう。また、チームのベースは変えないつもりである。」
「3チームがJFLからあがってくるが、30歳以上の名のあるベテランを補強して戦力上積みを図る動きは見られず、現状維持のチームが多そうだ。そんな中、来年も最後まで昇格争いに加わることが目標。」

(3)契約選手と非契約選手の選考基準は?加藤選手と斉藤選手を今季限りで契約満了とした理由は?
「反町新監督には相談せず、自ら判断した。まず、加藤は引退してトップチームのコーチになることが昨日決まったことをここで報告する。旧知の仲であり、湘南へ誘った時から『俺が最後に引退勧告してやる』と本人に言っていた。加藤も斉藤も苦渋の決断の結果であるが、斉藤については、ここ2年の課題である、70分過ぎにラインが下がっていくことを解決してその苦しい時間帯にもう一度前へチームを押し上げる為に決断した。彼のおかげで、田村、山口、伸貴が一人立ちしてきたことは承知している。しかし、もう1歩前に出るためには、坂本含めて皆が精神的支柱にならないといけない。レンタル元の清水との兼ね合いもあり、リリースが遅くなって申し訳なかった。」

(4)高卒のGK、濱崎選手をわずか3年で契約満了とした理由は?
「もはや伸びしろがない、と感じた為。指導の良し悪し、そして自分自身の見る目のなさもあったとは思う。しかし、今後の決断をするのに3年は決して短くない。なお、佐川印刷への入団が内定している。」

(5)今季補強した選手に対する評価は?
「守秘義務もあるので、外国人FWについてのみここで述べる。
まず、リンコンは、サイドからのボールをドーンといける点を菅野監督が買ったが、前からプレッシングというチームのスタイルになかなか合わず、起用法を模索していた中でケガをしてしまった。カレカは、前からプレッシングというスタイルに合うことからリンコンの補充にと獲得したが、1試合1得点の後に数百万の違約金と引き換えに去ってしまった。そこでリンコンを戻すことも考えたが、変化がほしかったのでトウットを獲得した。トゥットの状態は現地の信頼できる方数人を通して確認した結果獲得。反町監督も彼を買っていて、今金銭面を中心に交渉中。

(6)主力選手の契約更新状況は?なぜ他クラブのように契約更新状況を発表しないのか?
「何をもって更新か、という定義が難しい為、広報と相談の上、発表していない。正式には統一契約書へ社長がサインして初めて契約成立だが、社長のサインはだいたい年明けである為、他クラブの例をみているとフライングではないかと感じることもままある。また、更新が遅い時期の選手が『ごねている』と受け取られるのは避けたい。
なお、ジャーン、アジエルについては他クラブとの兼ね合いもあって発表した。
オファーがきている選手はおり、慰留している最中。」

(7)今後の新戦力獲得の予定は?来季の戦力補強のポイントは?
「今5人決定しており、その中の1人村松と翔雅が来年1月のカタール国際のメンバー入りしている。なお菊池は今回は学業専念ということで辞退した。DFに高さが足りないため、高さと速さのあるCBをJ1から1人レンタルで獲得する予定。選手の平均年齢は24歳前後と若いチームになると思う。」

(8)期限付移籍中の選手の来季契約は?
「まず、猪狩はベルマーレに戻る。仕事をしながら練習するという生活の中、顔も逞しくなったと感じる。何度も彼を見に行ったが、終盤にはユース時代のコーチである塚野氏が社長の鳥取を相手に2得点する活躍もみせた。来季期待している。
 鶴見は塚野社長の強い要請もありもう1年鳥取へ期限付移籍。来年も1人か2人は武者修行に出すつもりだが、相手のあることでもあり、今の段階ではどことはいえない。」

(9)チーム編成及びコーチングスタッフの編成は誰の意見を最も尊重しているかの?
「スタッフ編成は一切相談せず、私中心に決めた上で反町監督に報告している。」

(10)強化部に対する評価は誰が行っているのか?
「社長が行っている。」

(11)Jリーグから制裁金が課されるにもかかわらず、ファウルやカードの数がなぜ多いのか?
「監督からもその旨指導しているが、なかなか徹底できていない。」

(12)今季終盤に昇格を争うチームとの直接対決で敗戦が続いた原因は?
「70分過ぎにあると考える。また、自分たちのスタイルをどれだけ貫けているか。広島戦では3回とも相手に合わせた戦いだった。上位相手に勝ち越しもしくは五分でないと厳しいのは今季からも明らかだが、簡単な問題ではないとも思っている。」

(13)成績が悪いアウェイゲームの具体的な対策は立てているか?
「具体的に何か対策はせず、ホームゲームと同様の当日の過ごし方をしているがなぜか勝てない。営業面で、アウェイゲーム勝利の際のMVPを出してもらうことをはじめた。もう一度、何がいけないのか、を考えたい。」

(14)来季のチーム始動予定とキャンプの予定は?
「1/19、沖縄キャンプからスタートし、29日午後に平塚に戻ってくる。2月は練習試合を多く行いたい。」

(15)三平選手を来季も継続して特別指定とするのか?
「大事な地元の選手であり、来年も是非と思っており、かつ、是非獲得したい。ただし、彼はユニバ代表候補のエースFWの一角にまでなっており、他との競争はありそう。他にも湘南地域出身で埋もれている選手はおり、特別指定の対象は広く考えている。」

(16)ユースからトップへ昇格する選手がおらず、ユースの今季の成績が振るわなかった理由は?
「監督の問題もあるかもしれないが、周りにJクラブが多く、好選手のスカウトで勝てないのも痛い。今年の高3生では残念ながらポテンシャルの高い選手がいなかったが、高2以下では古林将太、中澤高也、磯村らの好選手がいる。個人に焦点をあて、プリンスリーグよりもサテライトリーグを優先させるなどより高いレベルの中でのプレーを通して育成を図っていく。」


【席上の質問に対する応答】
(1)コーチの育成は考えていかなければならない問題。来季、浅野コーチにはユース監督になってもらう予定。コーチ育成専門のコーチを呼ぶところもあるが、なかなかマンパワーをかけにくい。

(2)新人を多く採りながら育成・結果を両立していかなくてはならないのは確か。山口は他との競合なしで獲得したにもかかわらず、あれだけ伸びた。将来的には、4人育ててうち1人は他へ移籍して移籍金獲得、というような形にしたい。

(3)菅野監督のサッカーについては、プレッシャーがかかった時(最初6節、終盤)でどうだったか、ブレがなかったか、という点を評価の判断材料としている。

(4)Q「サポーターの目からは、笛の後の弱さが気になるが?また、最後まで争う、ではなくて余裕をもって昇格を決めてほしい」
A「確かにセットプレーの後の弱さは気にしている。高身長の選手が少ないのも確か。しかし、高さは身長だけでは決まらない。練習でどこまで突き詰めてできるかにもかかってくるはず。反町監督は細かい方なので、来季はきちんと突き詰めた対策ができると考える。」

(5)各クラブともお財布の状況は本当に厳しいようだ。新規参入3チームも現状維持でいきそうである。

(6)アジア枠(1枠)については、韓国人の大卒で埋もれている選手を2,3人リストアップしている。豪州は意外にも高額である。また、C契約(2枠)では今回ナザとは契約更新しなかった。C契約とアジア枠合わせて2枠なので、どう使うかはこれからも検討していく。

08/12/23 第14回クラブカンファレンス 議事要旨(1・強化関連以外)

2008-12-28 06:33:13 | 湘南ベルマーレ(その他)
去る12月23日16時から18時半ごろまで、平塚市・市民活動センター会議室にて
第14回クラブカンファレンスが開催された。
クラブ側からは眞壁社長、左伴常務、大倉強化部長、雲出事業部長が出席。
サポーター側は100人以上は参加し、席が70前後しかない会場は立ち見含めて満杯になった。
時間にして2時間半、メモを頼りに文章へおこしてもけっこう長くなるので、強化関連とそれ以外とに分けて記事にします。(強化関連は別の記事)
事前質問とそれに対する答え、そしてその後の席上での質問とそれへの応答の順に掲載します。メモ&記憶頼みなので、素で抜け落ちている部分もあるかもしれません、その場合はご容赦を。
なお、席上の発言でも、「こりゃ本当にここだけの話だな」と主観で感じた部分は書いていませんが、今回はトピック自体が「ここだけの話」というのはなかったです。

まず、11/1から執行役員常務になられた左伴繁雄氏から挨拶あり。
左伴氏は日産自動車に79年に入社。主に人事畑を歩んだ後、01年9月~07年6月の6年間横浜F・マリノスで社長をしていた。その後、日産プリンス神奈川へ進む。厚木在住で、この度、「泥沼から顔をやっとあげたら目の前で火の車が回っている」(真壁社長発言)というベルマーレの状況ながらも本人の強い申し出があり、日産から完全に離れてベルマーレに入社したとのこと。現在53歳。なお、日産車体の社長とも懇意とのこと。

(左伴氏)
「マリノスになかった夢を叶えたくてここにきた。まず、どのクラブも収入がないと選手を養えない。マリノスでは能活→奥・中澤、俊輔→久保・岡田監督と移籍金を使ってやり繰りしたこともあるが、それ以外は親会社頼みであった。親会社頼みの姿勢は後出しじゃんけんにすら感じる。対してベルマーレは株主・スポンサー・サポーターの3者だけでやっていこうとするすばらしいクラブ。
Jの世界にいた時、自らは親会社頼みである一方でそのベルマーレのすばらしさゆえ、ベルマーレのことは敢えて見ようとしなかった。
スポンサーとの関係やCS(顧客満足度)、事業の質をもう少し上げたい。
役職に拘らず、このクラブが自力歩行していくための手助けをしたい。」

【強化関連の質疑応答】別の記事

【経営関連の質疑応答】
(1)来季スポンサーの新規獲得・継続の状況は?
「J1優勝の鹿島ですらよくない状況。反町新監督だから料金を高くできるわけではないが、そのネームバリューも生かしながら営業展開したい。」

(2)今季のメインスポンサー撤退による影響はどのくらいあったか?
「2社合わせて2.5億円の影響。内、2億を補填したかった。1億は持株会で補填できたが、もう1億は某社への増資割り当てを目指すもできなかった。オファーに応えて移籍金を得られる選手はいるが、持株会へ出してくれたお金のことを思えば、10年前の経営危機のように経営の為に選手を売ることはしたくない。」

(3)A-LINEとのサプライヤー契約は継続?
「継続される。」

(4)来季の集客増員計画などの具体案は?
「昨季と比べて、平均28%増の観客動員(5,994人/試合)。増加率は33チーム中4位であった。
但し、これでも平均動員は26番目。7,000~8,000人の動員があると臨場感があり、満員に感じるので、来季も平均7,000人以上の動員を目標とする。
 Jリーグによる調査の結果、1グループあたりの平均来場数が1.2~1.3人と33チーム中最下位に近い状況。家族連れが少ないこと、そして女性も少ないことも悪しき特徴となっている。なぜ今こうなのか、はアンケート等を通してでも是非知りたい。
 また、後援会がないことも観客動員にマイナスだと感じている。前は後援会があったが、その後に当時の河野会長主導によって、サポーターズクラブ会費に強化費支援の性格を含めることにして後援会を解消してもらってからはないままである。もう一度立ち上げてほしいところではあるが、クラブ主導でするわけにはいかず、どこが主導で立ち上げるか、という問題もあり、難しい。
 来年3月をめどに各種グループによる応援のための受け皿としてのユニオン(仮称)の立ち上げを図り、そのユニオンに各地域のロータリークラブなどいろいろなグループで登録してもらうことを考えている。現在、団体入場も少ないが、ユニオンを活かして増やしたい。
 稼がせてもらう、というスタンスをストレートに出したい。そして、J1に上がることがステータスである、という認識を根付かせたい。」

(4)来季のメディア戦略の構想は?
「神奈川新聞、TVKとスポンサー契約できたので、それを活かしたい。今までのメディア露出度ゼロに近い状況から幾分でも改善していきたい。」

(5)「MARE創刊から1年半経過、現在の収支状況は?」
「500万円使って250万円の収入、残りは持ち出し。その差をどう埋めるかが課題だが、廃刊にはしない。」

(6)今年度のベルマーレ12の会員数・目標達成度および来年度の目標会員数は?
「発表の通り、今季は目標の1万人を突破した。しかし、約6割が無料会員であり、有料会員の目標達成度は100%に満たない。無料会員の方に少しでも多く有料会員へと切り替えてもらえるかが課題。
なお、来季はJリーグの11ミリオンプロジェクトの一環で会員カードのICカード(ワンタッチパス)化を行う。来季のカテゴリーが最後まで決まらなかったことと、今回よりJリーグからの案内発送となったこともあって発送が25日と遅くなり申し訳ない。」

【競技場・クラブハウス関連の質疑応答】
(1)馬入のクラブハウス及び本社事務所移転に関する現状は?
「今年はJ1昇格の為のスタジアム改修の問題が最優先であった為、クラブハウス関連で具体的な動きはなかった。但し、皆さんによる請願が市議会で採決されたにもかかわらず、多目的棟建設以降動きがない状況はよくないので、引き続き行政にあたっていく。」

(2)平塚競技場のネーミングライツ導入の予定は?
「ネーミングライツを売る気は行政側にもある。もしネーミングライツが施設改善につながるのならばクラブも協力するが、現実はなかなかそうはならず、行政側の収入どまりになりがちである。
 日産スタジアムは5億円だったが、某所は800万円で落札と、相場が崩れている為、今ネーミングライツが効果的とはいえなくなっている。」

(3)平塚競技場の改修の予定は?
「J1基準に対して、規約上は現状でもOKだが、実際の審査上は立見席をなくす(値段との釣合いもあり)、大型ビジョンをつけることが必要となり、平塚が全国で恥をかかない為にも行政側へ引き続き改修を求めていく。また、屋根については、増設も大事だがむしろ雨漏りをなおしてほしいと今行政側にお願いしている。」

(4)入場時の手荷物検査は実施しないのか?
「Jリーグからは実施するよう指導があるが、決してマストではなく、費用の問題もあるので実施していない。」

【その他の質疑応答】
(1)ホームタウン拡大の構想はあるか?
「ある。西はフットサルクラブの活動もあって大井、松田、南足柄を考えており、しかも先方も具体的に是非を考えてくださっているところもあると感じる。東は海老名、そして大和を考えている。」

(2)女子チームを発足させる計画はあるか?
「検討はしている。ただ、トップチームよりもむしろ中学年代が女子チーム不足の深刻な問題を抱えている。ベルマーレのジュニアチームに女子が所属するなど小学年代はまだいいが、中学年代になると県内ではベレーザの下部(メニーナ)に入れないと他でプレーするところがなくなってしまう。せめてクラブチームで中学までできるところをつくれないか検討しているが、活動場所が問題となっている。」

(3)ダンデライオン解散後、新応援歌をつくる計画はあるか?
「ない。」

(4)NPOに新たなスポーツチームを発足させる予定はあるか?
「まずはフットサルチームを立て直さないといけない。西湘地域はフットサル振興が遅れているので、フットサルを興したい、という趣旨から小田原をチームの本拠地とした。今は数人の日系ブラジル人頼みのチームではなく、選手を育てることに主眼を置いている。アジエル・リンコンらがフットサル経験があるが、反町監督もフットサルに興味をもっており、サッカーに活かせないか考えている。
 なお、1月下旬(25日)の小田原での試合は、3,000人満員計画を立てており、皆さんにも是非きていただきたい。」
※「クラブのおカネは厳しい状態。我々も頑張るが、皆さんも1日でも多く1人でも多くスタジアムへつれてきてもらうことで協力してほしい。」

【席上の質問に対する応答】
(1)40周年記念のヒストリーユニフォームの話は以前の話の通りすすめていたが、デザインの問題などがあり結局実現をあきらめた。

(2)駐車場の問題は観客動員増に伴って深刻化すると考える。誘導での不手際はクラブの担当に伝える。また、場所を増やすことも必要。近隣の工場の敷地を貸していただくことも考えているが、万一の場合の責任など障害も少なくない。

(3)アカデミー(育成・普及)部門のカンファレンスは7月に行ったところ好評であった。来季は1人強化部から地域担当をつけて地域の指導巡回にあたらせる。

(4)アウェイバスツアーは、昨年までクラブが直接やっていたのを今年は代理店にお願いして実施した。山形には4台出すことができたが、個人的には10台くらい出るくらいでないといけないと思う。また、実施にあたっては行楽期の場合にバスを確保できるかの問題もある。まだ具体的には来季のことは考えていないが、代理店と相談しながらより前向きに進めていきたい。

(5)ベルマーレ12のアウェイゲームでのポイント加算は、リーグと相談中である。また、別途雨の日ポイントをつけられないかという意見も頂戴している。ワンタッチパスシステムは走りながらシステムをつくっている段階だが、アウェイ観戦状況はクラブとしてもほしい情報なので、できれば実行したい。

(6)クラカンの話のWeb上での公表は、指標などできることはしていく。しかし、ギリギリの話をしているので、全てを公表するのはやはり厳しい。

(7)前座試合については、現状の各地域持ち回りの小学年代の試合という形式が各地域のサッカー協会には好評であり、それを観戦にくる父兄の動員も見込めるので、現状をあまり崩したくない。ただ、ご意見いただいた芸能人対抗フットサルのようなイベントも時には実行を検討していいのかもしれない。

(8)ユニフォームへの選手名入れは、現状はコストがかかるため実施していない。ユニフォームの面でも経費削減は不可避であり、ある時期には同サイズのユニフォームを翌年別の同サイズの選手へ着まわすということもやっていた。サプライヤーの意向、そして選手用ユニフォームへのマーク代のクラブ側の負担と販売用ユニフォームへのマーク代というクラブ側の収入とのバランスも見ながら、検討したい。

(最後に・・・左伴氏)
このカンファレンスの一部始終を聞いていて、クラブ側・サポーター側双方の間に「お金のないクラブ」という暗黙の了解があるのだ、と感じた。一方で、売上を伸ばせそうだ、という可能性も感じた。
このクラブで稼げる営業マンは何人いるか?という発想。人でつくスポンサーも、拡販を約束するスポンサーもある。一方で知恵を出すクラブ、社会福祉活動をやっているベルマーレがある。神奈川新聞とTVKは私自らが担保となってスポンサーになっていただいた。マリノスは域内に600社あるが、そのうち5%しかスポンサーになっていただけていない。一方、湘南は域内に2,000社もあり、まだまだスポンサーの潜在需要を掘り起こせるはずだと考えている。
短期的な収益改善にはスポンサー収入が第一であるが、皆さんにはお知恵拝借と口コミをお願いしたい。その上で、我々は稼げる営業を目指す。

また、カンファレンスの最後になるが、
大森営業部長が年明けよりJリーグからの名指しの指名を受けて出向となり、雲出事業部長が営業部長となることが発表された。
大森さん、思えば9年前はGKコーチでしたね。出向を通してのご活躍、ご祈念します。

12/27現在 選手の異動の状況

2008-12-28 02:50:08 | 湘南ベルマーレ(ニュース)
12/27現在、明らかになっている退団選手・期限付移籍中選手と来年の進路・所属先は以下のとおり。
2斉藤俊秀 未発表(清水から期限付移籍満了・・・清水がフロント入り打診との静岡新聞の記事有)
4三田光  徳島へ完全移籍
9梅田直哉 鳥取へ完全移籍
14永里源気 未発表(古巣のヴェルディ?と勝手に推測しているが)
15北島義生 未発表(義生がまだ未定とは・・・今年は本当にベテランに厳しいのだな)
17大山俊輔 愛媛へ完全移籍
24加藤望  引退、トップチームコーチ就任
27濱崎陽平 佐川印刷へ完全移籍 ※公式サイト上は発表がないが、クラカンで発言あり
31川股要佑 未発表
38ナザ   ※公式サイト上は発表がないが、クラカンで契約満了の旨発言あり
(7)リンコン ※公式サイト上は、7月末の「登録抹消」扱いで止まっているが、実際は契約も満了という趣旨クラカンで発言あり
※鶴見聡貴  鳥取への期限付移籍継続

一方で、12/27現在、明らかになっている新入団・復帰選手は以下のとおり。
DF滝川敬祐 (鹿島ユース→)日本大学から新卒で加入
DF福田健人 常総アイデンティから新卒で加入
MF前田陽平 清水ユースから新卒で加入
FW山本孝平 (桐光学園→)法政大学から新卒で加入
村松大輔 (藤枝東高→)HondaFCから完全移籍で加入
猪狩佑貴 佐川印刷への期限付移籍から復帰

猪狩はJFLでのラスト4試合合計でシュート20本4得点。最後の試合で得点こそなかったものの、
その4試合ではいずれもチーム最多のシュートを放っている。彼が終盤の攻撃の中心だったことの表れだ。
午前が練習、午後が仕事(正しくはこのはず)で、しかもグラウンドから職場までクルマで1時間近くかけて移動しなければいけない。その上にチームのスタイルに自分のスタイルがなかなか合わせにくかった中で、終盤でようやく「Jから来た助っ人」らしさを見せられたのは本当にうれしい限り。
来年の布陣はわからないが、もし反町さんが新潟時代の後期でみせていた4-1-2-3をとるなら
3トップの右には彼がうってつけのように感じる。位置はともあれ、年間を通して活躍できる選手になってくれることを期待したい。


なお、選手の異動についてはこれからもまだ発表があるでしょう。
クラカンで大倉強化部長から「J1から一人高さと速さのあるCBを借りる」という発言があった。
ただし、同様に「J1からオファーのきている選手あり、慰留中」という発言もあった。
また、「1人か2人を武者修行に出したい、相手があることなのでまだ未決だが」という発言もあり。
まだ発表になっていない選手異動も含めれば、反町監督が就任会見でいうところの
「選手の編成は終わっているので、いる中でやっていくことになる」になるのだろう。
ただ、「J1からのオファーに応えた選手」がでてくると、否でも選手の追加加入は必要になろう。
J1からオファーのきている選手が誰かは公の席では明らかになっていない(クラカンでも名前は出ていない=出せないでしょう)が、その選手の残留を願うばかりだ。

12/26 反町康治監督就任会見について

2008-12-28 01:28:01 | 湘南ベルマーレ(ニュース)
23日にクラブカンファレンスがあったものの、ただでさえ年末でしかも翌24日が会社指定のテストだった為、更新する時間がなかなかないままに今に至ってしまった。
クラカンについては後日Upします。

26日、クラブが都内で反町監督就任記者会見を行った。
その場での主なコメントはJ'sGOALにあり。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00075832.html
公式サイトにも1/18までの期間限定でインタビューがあるが、聞こえにくいのは私だけ?
http://www.bellmare.co.jp/bellmare/view/s.php?a=5790

東京中日スポーツの記事で、J'sGOALに記載のなかった事は
「11月に渡欧し、リバプールとホッフェンハイムの練習を視察。中でも、今季1部に初昇格し、首位をひた走るホッフェンハイムには約3週間滞在。『コピーではなく、うまく生かしていきたい』と大躍進した新興クラブのエッセンスを湘南に還元する。」
「反町色も次々と打ち出し、メンタルコーチ招聘やクラブハウスの風呂の新設をフロントに要請。
『選手には一人の人間として成長してもらいたい』とピッチ外の活動も促進する方針だ。」
(神奈川新聞、都内のどこかで買えないかな・・・翌日郵送だと定期購読は難しい・・・)

その場で来季のコーチングスタッフも以下のとおり発表された。
監督: 反町 康治
アシスタントコーチ: チョウ キジェ
コーチ: 加藤 望
フィジカルコーチ: カルロス スリアーノ
GKコーチ: 齋藤 誠一

やはりチョウさんがトップチームに入るのですね。
誠一さんは育成部門のコーチわずか1年にしての異動、もう少し育成部門をみてからでも・・・という思いもあるが、諸事情あるのかな。
カルロス継続はほんとに驚きました。あの時の涙・声は最後まで残っていた三田との別れを惜しむ為だったのか。
なお、トップチームのコーチ陣から外れる人では、
浅野さんのユース監督就任、古島さんの育成部門のGKコーチ就任が決まっている。

クラカンの場ではコーチ陣については強化部長から望さんコーチ就任と浅野さんユース監督就任以外の具体的な話がなかった。(翌日には、ユース選手に監督・GKコーチ交代の説明があったとのこと)
当日で自ら説明があって然るべきと思っていてか、コーチ陣について事前に質問しなかったとはいえ、
クラカンの場でチョウさん・誠一さんトップコーチ就任についても自ら言ってほしかったが・・・

クラカンの場で、強化部長は「コーチ編成は反町さんに相談せず、自分で決めた」と言っていた。
私はチョウさんの指導の結果をユースチームの試合を通して見てきたけれど、
守備の指導と90分戦い抜く意識付け「は」期待できると思っている。
チョウさんはギド・ブッフバルトと2年間チームメイトでもあった。その経験も生かしてくれるのでは。
ただし、育成部門の監督を4年間やっていたとはいえ、トップチームのコーチは初である。
もちろん、望さんのコーチも初。誠一さんはコーチになって3年目の方で、プロのトップチームはもちろん初。
経験が浅いといわざるを得ないコーチ3人。見えない可能性はあるかもしれないが・・・
反町さんが選手だけでなく彼らコーチ陣をうまく率いていけるか、コーチ陣が従うかどうか。性格が合うのかどうかも気になる。
来年の夏や今頃に、「コーチ陣が経験不足でチーム力が上がらなかった」「監督とコーチ陣の意思統一ができなかった」という言い訳は聞きたくない。
クラブとして3度目の正直であるJ1昇格をなんとしても実現してほしい。
そのために、コーチングスタッフの団結・活性化は不可欠。

「MF石原の大宮移籍が決定的で、その移籍金でFWとDFの補強を目指す」
と前述の新聞記事の末尾に書かれるようなことが来年はあってほしくない。

クラブW杯・準決勝 攻撃的チーム同士の対戦の結果と内容は・・・

2008-12-19 02:26:30 | サッカー(その他)
FIFA Club World Cup Japan 2008 presented by TOYOTA Match 5(Semi-Final)
International Stadium Yokohama
GAMBA OSAKA(JPN) 3-5(1st:0-2) MANCHESTER UNITED(ENG)
【Referee】Benito ARCHUNDIA(MEX)【Attendance】67,618
【Score】28'(MAN)15 Nemanja VIDIC、45'+1(MAN)7 CRISTIANO RONALDO、
74'(GBA)30 Masato YAMAZAKI、75' (MAN)10 Wayne ROONEY、
79'(MAN)24 Darren FLETCHER 、80' (MAN)10 Wayne ROONEY、
85'(GBA)7 Yasuhito ENDO(PK)、90'+1(GBA)27Hideo HASHIMOTO
SH:23 - 18 CK: 2 - 5 Possession: 51% - 49%



日中は暖かかったが、それでも会場内は寒風が吹きまくる。
忍耐が必要だね、冬のナイトゲーム観戦は。特に痩せている私には寒さが堪えます。
欧州人と身体のつくりが違う(日本人は彼らみたいに肉まみれではない!)ということも
秋春制導入の是非の検討材料の1つにしてほしいものだが・・・

結果は3-5。
ガンバの2得点は1-5になってからだが、シュート数23-18が示すとおりに
ガンバが攻めの時間も相当につくっていたこと(と マンUのものすごさ)を
スコアが示しているといえるのではないか。
昨年の守備的チーム同士(浦和対ミラン)の対戦結果が生んだ0-1とはうって変わって
攻撃的チーム同士の対戦結果だから生んだ3-5でもあろう。
クラブW杯4回目にして欧州勢が初めて準決勝(=南米勢以外相手)で失点したこと、
そしてマンUが今季のプレミアシップで1度しかないという3失点を日本勢相手の公式戦で
喫したことも特筆すべきことになるかもしれない。

ガンバの1得点目の直後にマンUは明らかに目の色を変えてきた。
いくらガンバが集中力を欠いていたとはいえ、5分で3点をとってくるとは。
また、3得点目の後にはマンUの選手から笑みが消えていた。
いくら大勝でも3失点は心外だろう。
C・ロナウドのゴールもルーニーのゴールも遠藤のPKも見れて、
ガンバの攻撃力もマンUの本気もみれた、とミーハー的(?)にみても
話題満載の試合だったのではないか。

個人的に惜しいのは、前半の右CKからのガンバの2失点のうちせめて1失点でも
ガンバが止められなかったか、ガンバの75~80分の間の3失点のうち
せめて1失点でもガンバが止められなかったか、そして佐々木が怪我することなく
マンUの3番(エブラ)とマッチアップできていたらなあ、ということかな。

ガンバの攻撃力はJそしてアジアトップレベルだが、その攻撃力の中でも
欧州トップ相手に通じる部分、そうでない部分がみえたのが
この試合の最大の収穫・・・ガンバだけでなく日本サッカー全体にとって・・・ではないかと思う。
JリーグやACL同様にショートパスの連続による崩しは通用したが、
ロングパス・シュートの精度・速度はやはりマンUのそれに比べてかなり劣勢であった。
ボールコントロールやポジショニングでもマンUは優れてみえた。
この差をどう縮めていくか、また別の部分でカバーしていくか・・・
欧州勢だって日々進歩しているのだから日本勢は血眼になってレベルアップに取り組まないといけない。
・・・世界トップ10入り、W杯での好成績を本気で目指すならね・・・目指してほしいけど・・・
そして、金融危機の中ではあるけれども、来年もこの大会が(UAEで)開かれて、その舞台に日本勢が三たび登場することを祈りたい。
クラブチームを通しても、日本と世界トップとの力の差を測り、そしてその差を詰めるよう努めてほしい。

追伸:
・周囲の目はともかく、ガンバとしては「勝ちにいった」結果としては悔しい結果だろう。
(西野監督はそういう意味で悔しかったのだろう)
「点を取りにいった」結果としては満足いくところもあると思うだろうけど。
PK以外の2得点の形はよかったしね。
・スタジアムで私がみていたのは1階ゴール真裏の前のほう。みずらくて仕方ない・・・
周囲は後方の一部(マンUサポーターの英国人)を除けば日本人ばかりで、身につけているのはガンバグッズ・マンUグッズほぼ同数?ただ、全席指定のためにお互いが入れ混じっていて、遠めからみればどちらかが多数には見えにくかったかも。去年の浦和戦をTVで見たときですら浦和サポーターが普段より少なく感じたし。ただ、ガンバのゴールにはマンUグッズを身につけた方も大いに沸いていた。


トップとユース、今年最後の練習見学

2008-12-16 01:57:26 | 湘南ベルマーレ(その他)
土曜日はトップチームが今年最後の全体練習ということで、馬入へ。
過去、年内最後の全体練習を見に行ったのは1回か2回だけなのだが、
今年はどうしても行っておきたかった。
始動日に行っているから、というのもある。
そして、臥薪嘗胆、そして Remember 2008 という思いを込めて。


・・・しかし、まさかその日の午前に斉藤さんのレンタル契約満了のリリースが出るとは・・・
14時ごろに着くと、斉藤さんがグラウンドから出ていてサイン・握手を求める長蛇の列ができていた。
長蛇の列はその後望さん、菅野監督らに対してもできていた。
全員がグラウンド上にいたのは1時間強で、その後は一部の選手とスタッフによるミニゲーム。
他の選手は少しずつグラウンド外へ。一番最後まで残っていた選手は三田だった。
そして、三田が出た後に出てきたカルロスがうっすら涙を浮かべていた。
・・・そうか・・・多分、そういうことなんだな・・・ Obrigado、そして、Boa Sorte・・・

その後はONDASへ顔を出し、さらにその後はハーフタイムへ向かうが残念ながら入れ替え戦は見れず。
その後、最終戦欠場で買えないでいたカレンダーをようやく梅屋で買う。
今これを書いている時に第2戦の録画を見ていたが、やはり入れ替え戦の勝負は最後までわからないものだ。一昨年もそうだったし、昨年もそうだった。
やはり、入れ替え戦、出たかったな・・・やっているほうはとても大変だと思うけど。
ただでさえ白熱するのに(しかも今回は2試合とも球技場)
アウェイゴールがより面白くさせているのは確か。ロスタイムの最後の1点が実質的に逆転サヨナラゴールになりうるのだし。でも、来年から3チーム自動入れ替えになってくれるのは、やはり助かります。
日程的にも、精神的にも。


日曜日は産能大へ。当初は練習試合の予定だったが、数日前に変更に練習になっていた。
かえって練習のほうがよかったかも。
午前中は雨だったが、練習開始前にはあがった。大山には雪がかかっていた。
コーチは2人だけ。他のコーチ陣はスカウティングに出ているそうだ。
選手は2年生・1年生だけで、3人が別メニュー。他に、来年の1年生と思しき1人も合流中。
メインは2年生対1年生の10対10(共にGK含む)の紅白戦20分ハーフ。
2年生が一日の長を随所にみせて前半1-0・後半4-0で勝利。
紅白戦の後は一同で挨拶をしてくれた。
今年一年の悔しさを忘れることなく、来年こそはいい年にしてほしい。
臥薪嘗胆、そして Remember 2008。
そのためには、まず基本プレー(トラップ、ヘディング、ターン、コーチングなどなど)のレベルをより上げていってほしい。

これでもう今年はホームタウン内に入ることはないな・・・と思っていたら、
15日になって「23日16時から駅南口の市民活動センターでクラカン開催」というリリース。
・・・時間は個人的には悪くないし、平日にやられるよりははるかにいいけど、1週間前に言うかよ・・・翌日テストなんだけどな・・・

やはり納得いかない・・・ ~望さん、そして斉藤さんとの契約満了~

2008-12-15 01:03:18 | 湘南ベルマーレ(ニュース)
菅野監督の今季限りの退任の発表の後、望さん、そして斉藤さんとの契約満了が相次いで発表された。
望さんと強化部長は日立で同期入社&入団。そして斉藤さんと強化部長は大学の先輩・後輩。
決して決断は楽ではなかったと思う(と信じたい)。
とはいえ・・・やはり納得がいかない。特に斉藤さんについては。

もちろん、ドライに考えれば、斉藤さんがJ1で通用するかどうかは怪しいかもしれない。
実際、今年のJ2戦でも勝たなければいけない試合で斉藤さんがやられてしまったこともあった。
とはいえ、湘南がJ2を勝ち抜くため、そしてJ1で通用する選手を湘南で育てるためには斉藤さん自身の力、そして斉藤さんのずば抜けた経験・人間性はとても代えがたく不可欠なものではないのか。
ユニバ代表・そしてA代表であり、清水では強豪だった時も残留争いしていた時もそしてクラブが存亡の危機に瀕していたときにも中心選手であった。しかも自身のコメントや周囲の選手の話からわかるように頭脳明晰(出身の清水東は清水では一番の進学校でもある)。
これから誰か他チームの中堅~ベテランCBを獲得するのかもしれないが、その選手(=今の湘南が獲得できる)の経験・頭脳そして現在の活躍度が斉藤さんのそれを上回ることはまずなかろう。

そんな斉藤さんの弟子は田村と山口だけでいいのか?あと1、2人は斉藤さんイズムを叩き込まれた守備的選手が必要ではないのか?ましてや斉藤さんはまだまだ現役、活きた教材でもあるのだ。

もしかしたら、「さすがにジャーン・斉藤の2人が来年もレギュラーでは・・・」「残すならジャーンか斉藤か」「ジャーンが残るならばアジエルも残りやすい」という判断の末かもしれない。
しかし、アジエルを残したいなら他の選択肢もあろう・・・とこれ以上は考えても仕方ない・・・。
ここはこのオフの補強・補充状況そして新シーズンスタートの時のクラブ側からの説明を待ちたい。
サポーター側だけでなく、選手側にもこの件では動揺が(ひょっとしたらクラブ側への不信感も)生まれているかもしれないのだから・・・
そして、残る主力選手の契約更新の発表が早くなされることを期待する。神奈川新聞には、アジエル・ジャーンは残留濃厚でトゥットも新監督の意向で契約延長の見通しだ、とはあったけれども、契約が結ばれるまでは何があるかわからないしね・・・

望さん、斉藤さんには、土曜日の馬入では「ありがとう」と伝えたつもりだが、それでもクリアじゃないね。湘南での再契約含めて 彼らの希望どおり現役続行できたらその時には「ありがとう」と改めていえると思う。

尻上がりに面白くなった大河ドラマ・篤姫

2008-12-15 00:09:57 | 湘南ベルマーレ(観戦記)
2008年大河ドラマ・篤姫の全50話が今日終了。
一昨年くらいからは大河ドラマはほぼ全話みているが、今年は個人的には一昨年「功名が辻」と同じかそれ以上に面白く感じた。歴史を名だたる武将・将軍の視点ではなく、その下や周囲にいた者から捉えているのがここ数年の大河ドラマの傾向のように感じるし、そのテーマも「功名とは」とか「女の道とは、家族とは」「人の役割とは」と新鮮に感じる。

開始前だったか、「幕末のファーストレディー」とか正直あまり惹かれないキャッチコピーが使われていたような。「女の道は一本道、引き返すのは恥」というフレーズが重みを増すのもしばらく回が進んでからであろう。とにかく序盤は歴代でも低視聴率で、実際見ていても「これ本当に面白いのか?」と思っていた。セットもしょぼく感じたし、配役も(少なくとも序盤は)地味めに感じた。それが秋からはBS2で再放送するまでになるのだから、わからないものである。

よくいわれていることだろうけど、将軍家に輿入れする前後より「ホームドラマ」の色合いが強くなってからドラマもより面白くなってきたように思う。もちろん、実際の歴史には沿っているのだが、ドラマの中心はあくまで大奥や屋敷の中での会話や思いだったような。そして宮崎あおいの演技も回を重ねるごとに魅せるものになってきたような。最後は「篤姫は大奥を閉じるために生まれ、江戸にやってきた」という運命設定。でも、時代が変わり行く中では誰かがやらねばならぬことでもある。長く世界の産業を牽引してきたガソリン車(製造)が大きく衰え、自民党が末期症状をみせるなど、時代が大きく変わりつつあることを感じる今にマッチしたドラマでもあると思う。
また、明治初期になって、西郷・大久保そして後に「幻の名宰相」という焼酎までできた小松帯刀(今回の影の主役でもあろう)がみんな志半ばで死んでしまったのが日本のその先の近代化(特に民主化)を遅らせたのかもしれないな、と改めて思った。少なくとも明治の間は制限選挙・藩閥政治だったわけで、当初の四民平等の理念がなかなか政治には反映されていなかったしね。

ドラマで鹿児島がメイン舞台なのは前半だけなのだが、それでも鹿児島が歴史の中で大いなる役割を果たしてきたことが世の中で再認識されればやはりうれしいこと。思えば16世紀にキリスト教や鉄砲がはじめて日本に伝わったのも鹿児島(県内)であった。その時とは色んなものが違うけれども、鹿児島県が元気を取り戻すきっかけになればいいなと、本籍を鹿児島県に置く人間の1人として思った。