クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

鉄槌蹴球(チョルテチュック)を貫いた蔚山が初のアジア王者に(ACL決勝・蔚山3-0アルアハリ)

2012-11-25 23:27:01 | アジア、韓国のサッカー
AFC CHAMPIONSLEAGUE2012 FINAL 2012/11/10 19:30 Kick Off
ULSAN HYUNDAI(蔚山現代/울산현대=ウルサンヒョンデ/KOR) 3-0(前半1-0)AL AHLI(アルアハリ/KSA)
Ulsan Munsu Football Stadium(蔚山文殊蹴球競技場/ウルサンムンスキョンギジャン=KOR) Attendance:42,153
Goals:13' 5 KWAK TAEHWI (クァク・テフィ)、68' 19 RAFINHA(ラフィーニャ)、75’13 KIM SEUNGYONG(キム・スンヨン)
※蔚山現代は初優勝。FIFAクラブワールドカップへの初出場も決定。



ULSAN HYUNDAI(울산현대) Starting Member(登録上4-3-3、実態4-4-2):
1GK KIM YOUNGKWANG (김영광=キム・ヨングァン)GK
2DF LEE YONG (이용=イ・ヨン)右SB
4DF KANG MINSOO (강민수=カン・ミンス)左CB
5DF KWAK TAEHWI (C) (곽태휘=クァク・テフィ)右CB
8MF LEE HO (이호=イ・ホ)右CH
9FW KIM SHINWOOK (김신욱=キム・シンウク)右FW
11FW LEE KEUNHO (이근호=イ・グノ)右SH
13MF KIM SEUNGYONG (김승용=キム・スンヨン)左SH
14DF KIM YOUNGSAM (김영삼=キム・ヨンサム)左SB
19FW RAFAEL DOS SANTOS DE OLIVEIRA (RAFINHA/하피냐=ラフィーニャ)左FW
20MF JUAN ESTIVEN VELEZ UPEGUI (ESTIVEN/에스티벤=エスティベン)左CH

Substitutions:
45' 8⇒17MF KO SEULKI (고슬기=コ・スルギ)
68' 14⇒ 3DF LEE JAESUNG (이재성=イ・ジェソン)
88' 10⇒10FW LUIS CARLOS DOS SANTOS MARTINS (MARANHAO/마라냥=マラニョン)



AL AHLI Starting Member(登録上5-3-2、実態4-4-2):
22GK ALMUAIOUF ABDULLAH IBRAHIM A GK
2DF KAMIL OMAR O FALLATA 右SB
3MF JAIRO FABIAN PALOMINO SIERRA 右CB
4DF BAKSHWN W  右SH 
5MF MOTAZ AL MOSA 左CH
7FW VICTOR 右FW
8MF TAISEER AL JASSAM (C) 左SH
16DF ALAMER, HAIDAR MAHDI M 左SB
20FW AMAD ALI SULAIMAN AL HOSNI 左FW
21DF ALSAHABI, AQEEL BAALGHAYTH M 左CB
47DF MUSTAFA MAHDI M ALBASSAS 右CH

Substitutions:
86' 8⇒10MF DIEGO ALBERTO MORALES
71' 4⇒24MF JEZAWI A
72' 5⇒26MF ALEISA, MOHSEN SULIMAN M



철퇴축구(鉄槌蹴球/チョルテチュック)と形容される堅守速攻の蔚山のサッカー。
しばしば철퇴を撤退/チョルテ(韓国語では同音語)とも揶揄されるが、
Grステージで4勝2分(GrFで1位)とR16での勝利、K/Oステージで5戦5勝と着実に勝利を積み重ねてきての優勝。
主将のクァクテフィらのCBは空中戦で常に強さを見せ、GKキムヨングァンが相手シュートに絶妙な反応をみせてきた守備。
その守備から、キムシンウクの高さ(身長196センチ)、ラフィーニャの決定力、キムスンヨンの絶妙なプレースキック、
そしてイグノのスピードと馬力などがみせる攻撃がピンポイントで活きて勝利を掴んできた。

アジアを東西南北へ旅した選手団 ずっと蔚山現代を応援してきたサポーター、
今日はもちろんのこと 何度も日本から応援にきたサポーター、色んな方の思いが実ったこの日となった。
後半の追加時間にスタジアム全体で잘가세요(チャルガセヨ=「さようなら」の意)の歌を総立ちで歌っていたのは印象的。

울산현대 우승 축하해요!(蔚山現代 優勝おめでとう!)

ちなみに小生は22時過ぎまで表彰式を見届けた後、渋滞にヒヤヒヤしながらもなんとか2252蔚山発の最終KTXに乗って天安へ戻り、
翌日予定通りに日本へ戻ることができました。



ただ、8月までの正規リーグで4位に終わり、ACLや代表との並行もあったとはいえ上位スプリットで5位か6位となる国内リーグ戦。
昨年から大幅な戦力Up(特に攻撃陣)と見えただけに、昨年の正規リーグ(6位)と最終的にほぼ同じ順位なのは惜しまれる。
救いは10月中旬~11月初旬の国内リーグ戦で出場した普段のサブ組が、普段の主力組とは違うパスサッカーを時折見せてくれたこと。
来年の攻撃陣は兵役やレンタル移籍終了などで大きなメンバー変更がありそうだが、
彼らが90分そしてシーズンを通して戦う力をつければ蔚山は今年とはまた違った面白さのあるチームになるかもしれない。

来月には、日本で開催されるクラブワールドカップに初出場する蔚山。初戦(12/9)の相手はモンテレイ(MEX)。
この大会もK/O方式であるだけに、蔚山得意の鉄槌蹴球を貫いて、上位進出を果たしてほしい。

最後に逆転でつかんだJ1の切符・そして最後に踊れた歓喜の時(J2最終節・町田0-3湘南)

2012-11-20 12:06:13 | 湘南ベルマーレ(観戦記)
2012J2リーグ第42節(最終節) 2012/11/11 13:05キックオフ 町田市立陸上競技場
FC町田ゼルビア 0-3(前半0-2) 湘南ベルマーレ
【得点】2分(湘南)9キリノ(7)、44分(湘南)23山薫(6)、62分(湘南)19大槻周平(5)
※湘南は2012年J2リーグ2位となり、J1昇格が決定

SH:9-14  GK:9-11 CK:5-2  直接FK:14-16  間接FK:2-6  
【警告】(町田)45+3分25平本一樹、89分6大田康介  (湘南)29分9キリノ(3)、87分6永木亮太(7)

【入場者数】7,139人【天候】曇 15.0℃ 66%
【主審】飯田淳平【副審】西尾英朗/大川直也


(湘南ベルマーレのメンバー)
スタメン:
GK 27 阿部伸行
DF 2 鎌田翔雅
DF 22 大野和成
DF 30 島村毅
MF 5 古林将太
MF 7 ハン・グギョン
MF 6 永木亮太
MF 23 高山薫
FW 19 大槻周平
FW 9 キリノ
FW 15 岩上祐三

サブ:
GK 1 金永基
DF 4 山口貴弘
MF 8 坂本紘司
MF 14下村東美
MF 16猪狩佑貴
MF 29吉濱遼平
FW 18古橋達弥

選手交代:
62分 9キリノ⇒18古橋達弥
82分15岩上⇒14下村東美
86分19大槻⇒8坂本紘司

監督:チョウ・キジェ



(FC町田ゼルビアのメンバー)
スタメン:
GK 1 修行智仁
DF 29 イ・ガンジン
DF 5 田代真一
DF 27 加藤恒平
MF 6 太田康介
MF 18 三鬼海
MF 3 藤田泰成
MF 10 ドラガン・ディミッチ
MF 17 鈴木崇文
FW 25 平本一樹
FW 19 北井佑季

サブ:
GK 21 相澤貴志
DF 14 薗田淳
MF 13 大竹隆人
MF 28 下田光平
MF 33 幸野志有人
FW 7 勝又慶典
FW 20 鈴木孝司

交代:
46分27加藤⇒33幸野志有人
75分25平本⇒7勝又慶典
89分10ディミッチ⇒13大竹隆人

監督:オズワルド・アルディレス



土曜夜に韓国/蔚山でACL決勝を見て、2252発の最終のKTXで天安へ戻った後、
荷物を詰め、朝4時半発のバスで金浦空港へ向けて出発し、朝10時頃に羽田空港へ到着。
町田市立陸上競技場にはキックオフ直前に到着し、後半途中から雨が降る中、
町田は野津田の山を鶴川へと下りていった。
正直なところ、この日は湘南の勝利さえ見れれば十分、と思っていたのですが、
2位京都が甲府に引き分けたことで
目の前で2012J2で2位=2013J1が決定し、賞金も1千万円獲得。
時間が経つごとに喜びが増していった日曜の夕方。

野津田の競技場、そしてその周辺、
さらに鶴川駅で顔なじみのサポーターと久しぶりに顔を合わせるたびに、
「昇格したんだ」という実感がわいてきた。
泊まったホテルの中でも、何度拳を突き上げても足りない。
本当にうれしい。強行軍になったけど来て本当によかった。
ただしばらく週お酒が飲めなかったことだけが少々残念。

3年前とは違って、苦しいときに個人の力で点が高い確率でとれるわけでもなかった今シーズン。
その中を戦い抜き、昇格を呼び込んだ若きベルマーレイレブン。
3年前に果たした11年ぶりの昇格も勿論嬉しかったけど、
今回、ユースから見てきた選手たちが揃ってJ1で戦えると思うと、特別の思いがある。



さて1年前の暮れ、監督や強化部長に対して大変な失礼をした。
これまで自分なりに見てきたことから危機感もあおった。
これらのことに対しては何を言われても仕方ないです。
今は、この1年、間違いなく誰よりもトップチームと選手のことを考えてきて、
色々なものを呼び込んだ監督に、
心から敬意と謝意を表したいです。

もちろん、来年への不安を言い出せばキリがないです。
今年3試合しかじかに見れていない自分が言っても説得力はないだろう。
ただ一つだけ強く願うのは、ケガ人、しかも重症のケガ人が出ないこと。
今年も9試合にして体調不良で数名が欠場したことがあったし、長期欠場の選手が何人も出た。
2010年も長期欠場の選手が多く出た。せめてこのことだけでも同じことを繰り返してほしくない。

最後に、チケットをとってくれた友人。
実は町田側の応援やけど、私の分までとってくれて本当に有難かった。
そして試合終了後の非常に厳しい状況の中、「ベルマーレ」コールを何度も送ってくれた
FC町田ゼルビアのサポーターは素晴らしい方々。
Fリーグではおなじみの境川決戦が、いい形で再現できれば。



画像は、ベルマーレと言えば「勝利のダンス」。
♪最後に踊ろう 俺たちと共に というフレーズの通り、
この日も踊ったけど、この日は特別の思い。