クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

(日本語訳)韓国サッカー月刊誌による浦項スティーラースの戦力分析

2014-02-25 01:16:24 | アジア、韓国のサッカー
韓国のサッカー月刊誌「BEST ELEVEN」3月号に掲載されていた
Kリーグクラシック各クラブの戦力分析のうち、
ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で日本勢と対戦するチームについての分析を、
順次日本語訳して掲載します。
まずは、2/25にセレッソ大阪と対戦する浦項(ポハン)スティーラースの記事から。



(以下、本文)

「マルチタップサッカー」で王座を守る
昨年 ダブル(リーグ・FAカップ優勝)を成し遂げた浦項の
「スティルタカ」(スティーラース+チキタカ)は
今シーズン「マルチタップサッカー」へと一次元進化する。
マルチタップサッカーの核心はポジション破壊だ。
全北、済州等、他チームに比べて不十分な選手獲得を一人多役でカバーしようという腹案だ。
ファン・ソノン監督は冬季キャンプでゴールキーパーと最終ラインを除いた全選手に
2つ以上のポジションを消化することができるよう、戦術実験を繰り広げた。
攻撃のタレントであるイ・グァンフン、ユ・ジェホ等がサイド攻撃と守備を兼ねて、
キム・スンデ、コ・ムヨル等も中央とサイド攻撃を行き交った。
限定されたタレントの中で、マルチ要因を増やすことで、戦術活用度を高くして、
他のポジション理解を通して有機的プレーを培養しようという計画だ。
マルチタップサッカーが可能な理由は、若くなった選手団平均年齢(25.1歳)にある。
ファン監督は若い選手に機会を与え、内実を固めた。
新人の中でイ・グァンヒョクの発見が嬉しい。
チーム内で最多の2ゴールをあげるなど、キャンプで一番光った。
シン・ファヨンを(引き抜きから)守ったが、新人10名を迎え入れたこと以外は
はっきりした戦力補強がなかった点は不安要素だ。
チームを左右する大物クラスの獲得はなかった。
夏に復帰するシン・ジンホとシン・ヒョンミンの活躍がカギだ。


(監督:ファン・ソノン=黄善洪 ※元セレッソ大阪、柏レイソル 99年J1リーグ得点王)
「ファンセ」(ファン+セ(鳥)でコウノトリの意)に2年目のジンクスはなかった。
むしろ鳳凰になってさらに高く羽ばたいた。
浦項での3年目になる2014年は本当の名将へのし上がる為の試験台だ。
昨年見せた競技力と戦術的力量を今年も続けなければならない。
核心課題はAFCチャンピオンズリーグでよい成績を収めること。
特に良くなったことはない環境の中で負担だけが増えた。

(ACE:イ・ミョンジュ)
イ・ミョンジュは昨シーズン さらに上がったレベルで浦項の2冠達成へ大きな力を付け加えた。
その為、Kリーグクラシック最優秀選手候補とベスト11 ミッドフィルダー部門に
名前があがったことは当然の水準であった。
いつの間にか、国家代表チームでも一役買っているミッドフィルダーに成長した。
一方、生涯初のワールドカップ舞台を踏む為には、チーウでもっと発展した姿を見せる必要がある。

(プラス:主軸たちの残留)
逆転の勇者たちが今年もスティーラースで足並みをそろえた。
イ・ミョンジュ、キム・ジェソン等、浦項の2冠を成し遂げた鋼鉄ミッドフィルダーたちが健在だ。
守備ラインも殆ど変化がない。
ここにムン・チャンジンとイ・グァンフン等、新鋭たちが昨年経験を積みながら
今シーズン期待して見られるようになった。
体制の連続性という側面から、他のチームより有利な出発点に立った浦項だ。

(マイナス:主な得点源の不在)
主な得点源の不在は浦項の未解決の難題だ。
昨年も浦項は2ケタ得点者が皆無だった。
チョウ・チャンホが9ゴールでやっと10ゴールにぶら下がった。
とはいえ、パク・ソンホとコ・ムヨルがそれぞれ8ゴールを入れて得点ルートを
分散させたことに大きな問題はなかった。
それでも、今シーズンはパク・ソンホまでJ2リーグ(横浜FC)へ移籍して
空白が大きくなった。
キャンプでも2ゴール以上を挙げた選手は2人だけだった。


(予想 先発メンバー 4-3-3)※ACL向けとは限りません
1GK シン・ファヨン

17右SBシン・グァンフン
13CB キム・ウォンイル
3CB キム・グァンソク
2左SBパク・ヒチョル

9CMFファン・ジス
37CMFキム・ジェソン
29CMFイ・ミョンジュ

26右FWチョウ・チャンホ
7CF ペ・チョンソク
18左FWコ・ムヨル


(クラブの公式サイト)
http://www.steelers.co.kr


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