クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

ベルマーレの2020年シーズンを振り返って

2020-12-30 02:23:15 | 湘南ベルマーレ(その他)
新型コロナウイルスで4か月の中断を余儀なくされ、その後も無観客試合(リモートマッチ)や観客数上限付きで開催、
さらには全試合で声を出しての応援が禁止されるという厳しい条件ではあったが、
2020年のJリーグは無事全試合消化した(新型コロナウイルスに選手、スタッフが罹患したために延期になった試合はあるが)。
ベルマーレは新型コロナウイルス罹患者を生まず、対戦相手に罹患者がいたことで1試合が延期になったこと以外は
過密日程を予定通り消化していった。

今季のベルマーレの特徴(リーグ戦での結果)を、まずは先制した時間帯による勝敗の違いから書いていく。
60分迄に先制した11試合でなんと1勝5分5敗。しかもその1勝も一時逆転を喫した末のもの。
これは自身の気持ちの問題や体力消耗、相手の選手交代含めた軌道修正への対応不足が考えられる。
今季は2月開催の試合除き全試合で前半、後半それぞれの途中に飲水タイムが設けられ、
45分ハーフのはずのサッカーがクオーター制のスポーツに化けたようにも見える。
さらに同じく選手交代も最大5人まで認められ、選手層の厚いチームがより有利になった。

とはいえ、これらを乗り越え、早い時間に先制しそのまま勝ちきる術を身に付けなければならない。
なお61分以降に先制した4試合は全勝でしたが、終盤に1点取るまで守る、というゲームプランを
最初に立てるのはなかなか難しい。

次いで今季の31得点の形について。
ラストパスなど、得点のきっかけとなるプレーをみてみると、
流れの中からでは右からファーサイドへ振ってからの4得点がトップとなる。
他に右からの攻撃ではクロス(アーリークロス含めて)3得点と右から深くえぐってから1得点。
公式記録でも、岡本拓也は4得点4アシストで、ベルマーレの攻撃は右サイドが最重要。
左からも、クロス(アーリークロス含めて)から4得点で左から深くえぐってから1得点。
ただ、アーリークロスからの2得点はいずれも開幕戦でのもので、形としては定着せず。

一方、セットプレーを含めると、一番多いのは左CKからで6得点で、特に11月は4得点。
特にファーサイドの使い方が安定してきている。セットプレーからはPK含めてラスト7試合で5得点を挙げている。
(左CKの主なキッカーが移籍してしまうのが気になるが・・・)

しかし、この7試合では流れの中からの得点がゼロで、結果としても勝利なし(4分3敗)。
流れの中からのシュートへの形がそのままチームの好不調に直結している。
いい時はファーサイド使ったり意表を突くワンタッチ混ぜたり工夫あるも、終盤はそうは見えなかった。
これも自身の気のもちようでもある。あとはミドルシュートの精度向上。
言い方を変えると、得点を奪えない時に失点せず引き分けにする我慢強さも終盤出てきただけに、
あとは流れの中でどの試合でもどう点を取っていくかが重要である。
そして、前半や後半早い時間に先制した時にそのまま勝利へ導く心身のマネージメントも。

なお、個人別得点数上位は石原27試合6得点、岡本33試合4得点、中川19試合3得点。
岡本は勿論、石原は負傷欠場、中川は出場機会を考慮すればそれぞれまずまずのゴール数。
課題はそれ以外のFWや中盤中央の選手のゴール数。
FWは石原直樹という見本がいるのだが…一方、中盤中央も茨田はいい見本になりそうだが…

さて、チームが6試合無敗の後は7試合勝ち無しと好不調大きいのは、
自分も含め一喜一憂し過ぎなのかも、と思ったりする。
これはJ1では99年からなかなか脱皮できていない癖かもしれない。
J2、特に2014年以降は勝ち慣れたこともあってあまりこうはならず、
どんなに勝とうが次の試合の勝利にフォーカスできていたように思うのは私だけだろうか。
連勝する力はあるだけに、あとは仮に負けてもそれを引きずらない気持ちの切り替えと対策が重要となる。

最後になりますが、コロナ禍に加え自身の環境変化もあり今季はついに1試合も行けなかった。
来季も似た状況だけど、ベルマーレの勝利を願う気持ちは持ち続けていきたい。
このような環境でも自分の中ではベルマーレに関して一つの目標はあって、
それはそこまで遠くないうちに達成したいと思っています。