クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

追う者としての強さと、追われる者としての未熟さ そして・・・

2022-12-25 01:31:57 | サッカー(代表)
W杯カタール大会のグループステージは1勝1分1敗、つまり、いくらなんでも2強のどちらかから勝ち点は奪う
(でないと日本サッカーの進歩は示せないだろう)と期待していたところ、
概ね良い意味で期待を上回るものになったことをまずは嬉しく思う。
特に攻撃面は概ね期待以上。W杯で初めて、そして2回目の逆転勝ちをあの相手たちに記録するに至った。
特定の選手がピッチインしていれば抜群の突破ができる所も最終予選の中盤戦から一貫している。

しかし、相手に守備重視で試合に入られるとそれを破るのに四苦八苦するのも最終予選の序盤戦からの課題。
そして、ゴールができないままに試合終盤に入った時に守備陣が判断ミス等から失点するのも同じく課題。
また前半からあの選手たちを投入しないのは、先制後に相手の攻勢を受け切る力も再度形勢逆転する力も未達ゆえでは。

前半先制、リードを保ったまま後半に追加点でそのまま勝利という試合を多くできるようになりたいもの。
(我らの代表がW杯でこうできたのは2010年のデンマーク戦だけ。一方で前半先制から後半逆転負けは3回。)
追う者としての強さが増す一方で、追われる者としての未熟さという課題が改めて見えたこの4年間。
R16では先制しながらも追いつかれ、そこから再度突き放すことができなかった。
一方、ここ10年以上を通して欧州のトップレベルのチームでプレーする選手はさらに増えたが、
CBやGKでそうできている選手が増えてほしい。ここ3大会で無失点勝利の試合がゼロなのもまた事実。
これらの課題の解決あって初めて強豪国への仲間入りできるものと思う。

そして・・・サッカー面では「万博生まれ、平塚育ち」の自分としては、今の日本のサッカーを牽引するのは神奈川だとも強調したくなる。
直近6年で4回リーグ優勝した川崎Fとここ10年様々な面で伸長著しいその育成組織は言うまでもない。
湘南関係でも今大会は遠藤航が主力で山根視来も出場、さらに現所属でリーグ2位の得点の町野修斗も追加選出。
加えて、チームも選手も層の厚い神奈川県の高体連も見逃せない。伊東純也に至っては高校も大学も県内。
来年、県内のJ1は今年度優勝チームと昇格チームを加えて再び4チーム。
ここでトップチームは生き残り、またU-18は年代別代表選手がいても容易に抜け出せない厳しい県リーグを来季こそは突破し関東へ行きたい。

さて・・・自分自身は大変幸運なことにW杯3大会連続参戦できましたが、そのラストマッチはドイツの時の0泊2日チャーター機ツアーのまま。
色々な面での環境の変化はあるけど、今大会を見て、もう一度あの場へ行きたいと思えてきた。
行くなら、家族を連れて、かな。
2回目のアジア開催に20年かかったけど、いつか東(南)アジアのどこかで開催となり、
家族にも、我らが代表を直に応援しながらあの空間の特別さを味わってもらえたら、と思います。