再度、強調するが、ジャニーズ問題はかなり深刻な問題なんだ。
ジャニー喜多川の性加害(虐待)や事務所・芸能村・放送局・大手出版社の黙認・追認の共犯行為も深刻なのだが、最も深刻なのは「忖度」という思考だよ。
元々「忖度」とは「斟酌」と若干意味が違うが「相手の気持ちを推し量る」という良い意味で使われてきたが、森友問題で意味合いが変わってしまった。
つまり「言いたいことがあるのに言わない」「言うべきことを言わない」という無条件屈服の意味合いが追加されたのである。それだけでない。意見を表明する以前に、最初から権力者に対して異心を持たないようにしようと、自分の意思を捨てるのである。
こういう状態になると、消防士が目の前に火事があるのに突っ立っている、警察官が目の前で人殺ししているのに傍観しているのと、同じことなんだ。
さすがにここまで言う必要は無いと思うけど「良心の自由」「人権保護」とこれほど真っ向から対立する考えはない。それは健全な民主主義の建設を放棄しているのと同義である。
日本はまだ戦国時代でとても西洋文化の制度を使えない野蛮国、土人国ということになる。戦国時代だと家来が異心をはさんだだけで首が飛ぶ、すなわち死ということになるが、その伝統が受け継がれていることになる。
やはり「和魂洋才」など戯言に過ぎないということがわかっただろう。
その上、国際社会に対しても、性加害(虐待)問題について、根拠をもって「日本は欧米と違うんだ」と反論する訳でもなく、そのとおりですと認めておきながら、調査や改善になかなか着手せず、できればやり過ごしたいということが見え見えである。
こんな不気味なことがあるだろうか、と国際社会から見られることになる。
※公言したことに反する行為をした例
柳条湖事件
関東軍参謀は、軍司令官本庄繁を押し切り、政府の不拡大方針や、陸軍中央の局地解決方針を無視して、自衛のためと称して戦線を拡大する。
諸外国から見れば、大日本帝国政府と軍部の巧妙な連携で他の国を欺いた戦線拡大作戦に見える。まさか、軍部が政府の言うことを聞かない組織とは欧米は露とも考えなかった。
※故・小室博士の有り難い解説を抜粋(再掲)
日本人の場合は規範に挑戦しているのでもなければ、欲望に負けて守られませんというのでもない。最初から規範がないのである。
さしづめ、こういう書き方になる。
ジャニーズ同盟マスメディアは、国際的には「性加害は絶対に許さない」と公言しておきながら、放送現場では積極的にジャニーズ事務所と協働して金儲けしている。
但し、戦時中のシビリアンコントロール欠落とは異なり、正真正銘、メディアの巧妙どころか、開き直った嘘作戦であると。
まさか「日本では性加害が人権侵害と見做されていない」とは、「児童買春、児童ポルノなどは子供の人権を侵害する犯罪」である認識が当然な欧米は露とも考えなかった。
「天皇教の敗戦棄教」「田中角栄の呪い」「ジャニー喜多川の祟り」で日本の民主主義は完全に滅する。