>2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の主催者から
>今月末までに参加表明するように求められている
>日本側は、日本代表のスポンサー料などの権利を求めている。
>主催者(MLB側)からは新たな提案がされているが、日本プロ野球選手会は受け入
>れない姿勢を見せており、30日までの参加表明は不可能な情勢にある。
WBCは第1回、第2回とずいぶん熱狂させていただいた。
日本が連覇していること、MLBの選手でWBCへの参加に意欲的でない選手も少なからずいることなどで、第3回で優勝する価値はかなり少ないと見ていた。
国別対抗のオープン戦(自国リーグ開幕前の調整試合)が実態ということも十分認識している。しかしながらMLBの選手でも熱意に差があり積極的に参加して良いプレイを見せてくれたり、キューバ・韓国(反日が酷すぎて、スポーツとして見るなら大いに不快なレベルであるが)・台湾等かなり力を入れてくる国もあるので、レベルの高い厳しい試合が続くことになる。
日本のプロ選手会側が、NPBでの試合に支障があるので参加を取りやめるのなら支持したい。興奮や多彩な個性を楽しむ機会を失い誠に残念であるが、自国リーグが疎かになり自分達の人気・生活基盤に悪影響があると認識が一致するなら参加を取りやめればよい。
但し、前回(第2回)の自チームだけ抜け駆けサポタージュの中日ドラゴンズ、前々回(第1回)の松井秀喜選手の参加渋り騒動、そして今回のNPBの交渉期限延長のような卑怯・嫌悪感極まりない行動はやめて欲しいものだ。人気商売のやることではない。
それぞれの大会が開催された年、松井選手も手首骨折で連続試合出場が途絶えて以後のパフォーマンスも低下、中日ドラゴンズも優勝できず、それらの結果に喝采した。
むろん松井選手の場合、もしかしたら彼の選手生命を奪うような負傷には痛ましい気持ちもあったが、松井選手を応援する気持ちはかなり減ってしまった。
当時の代表監督であった王貞治氏に「王 殿」と宛てた手紙を十枚程度書いて、さんざんもったいぶった挙句に、参加を拒んだというニュースも見た。
王監督も参加しなくてもいいから態度を明確にして欲しいと言っていたはずだ。
参加するにしても、拒否するにしても、理由や態度が明確なら非難する気はない。
選手会やNPBが一致団結して決めたことなら同様である。
今回の交渉は選手会の意図が、ただ自分達の取り分だけ多くしたいとしか受け取れない。野球の世界的な普及、そこにやがて巡り巡って利益となるという思惑が裏にあったとしても、そのような大義名分も無ければ、自国リーグに全精力を注入したいという意志も感じられない。主催がMLBで負担もMLB、日本のスポンサーがいなければ開催費用が賄えないのなら、日本側の要求が通るのは難しいと思う。
仮にWBCの開催が不可能になった場合、MLBのダメージはさほど無いのではないか、NPBは貴重な国際試合、大衆にアピールする場を失ってむしろダメージが大きいのではないか。
交渉下手というより、そもそも交渉になっているのかとも思う。
NPB側(中心は選手会だそうだが)は未練がましいという印象が強い。
かつてのプロレスで、新日本プロレスに参加する人気外国人選手の多くを握っていたWWF(現WWE)のブッキング料値上げ事件を思い出す。
当時、ハルク・ホーガンやアンドレ・ザ・ジャイアントという人気選手を擁していたWWF(現WWE)は先代のオーナー(ビンス・マクマホン・シニア)時から懇意にしていた新日本プロレスから高額なブッキング料を巻き上げたにもかかわらず、ろくな選手しか派遣しなかった。
野球選手でトップ級のタレントは全てMLBに所属している現状では、NPBはかつての新日本プロレスのように交渉にすらならないのではないか。不満なら同様に交渉決裂しかあるまい。
日本のスポンサー企業は「WBCという各国代表が集う舞台に参加する日本代表」にお金を出すのであって、国際試合が比較的容易に実施できる競技の「日本代表」と同様に見てはいけないのではないだろうか。まず舞台が整わなくてはどうしようもないが、肝心の超一流タレントがMLBに集まっているのだから日本側の主張は通らないだろうし、通そうとしてもそれだけの力も無い。もう不参加で良いよ。
実は、この問題は日米の相互理解、私が何度も書いてきた日本の徹底した内輪主義・ドカルト思想蔓延・名誉集団帰属問題等の大日本帝国病を理解する格好のケースの一つでもある。
>今月末までに参加表明するように求められている
>日本側は、日本代表のスポンサー料などの権利を求めている。
>主催者(MLB側)からは新たな提案がされているが、日本プロ野球選手会は受け入
>れない姿勢を見せており、30日までの参加表明は不可能な情勢にある。
WBCは第1回、第2回とずいぶん熱狂させていただいた。
日本が連覇していること、MLBの選手でWBCへの参加に意欲的でない選手も少なからずいることなどで、第3回で優勝する価値はかなり少ないと見ていた。
国別対抗のオープン戦(自国リーグ開幕前の調整試合)が実態ということも十分認識している。しかしながらMLBの選手でも熱意に差があり積極的に参加して良いプレイを見せてくれたり、キューバ・韓国(反日が酷すぎて、スポーツとして見るなら大いに不快なレベルであるが)・台湾等かなり力を入れてくる国もあるので、レベルの高い厳しい試合が続くことになる。
日本のプロ選手会側が、NPBでの試合に支障があるので参加を取りやめるのなら支持したい。興奮や多彩な個性を楽しむ機会を失い誠に残念であるが、自国リーグが疎かになり自分達の人気・生活基盤に悪影響があると認識が一致するなら参加を取りやめればよい。
但し、前回(第2回)の自チームだけ抜け駆けサポタージュの中日ドラゴンズ、前々回(第1回)の松井秀喜選手の参加渋り騒動、そして今回のNPBの交渉期限延長のような卑怯・嫌悪感極まりない行動はやめて欲しいものだ。人気商売のやることではない。
それぞれの大会が開催された年、松井選手も手首骨折で連続試合出場が途絶えて以後のパフォーマンスも低下、中日ドラゴンズも優勝できず、それらの結果に喝采した。
むろん松井選手の場合、もしかしたら彼の選手生命を奪うような負傷には痛ましい気持ちもあったが、松井選手を応援する気持ちはかなり減ってしまった。
当時の代表監督であった王貞治氏に「王 殿」と宛てた手紙を十枚程度書いて、さんざんもったいぶった挙句に、参加を拒んだというニュースも見た。
王監督も参加しなくてもいいから態度を明確にして欲しいと言っていたはずだ。
参加するにしても、拒否するにしても、理由や態度が明確なら非難する気はない。
選手会やNPBが一致団結して決めたことなら同様である。
今回の交渉は選手会の意図が、ただ自分達の取り分だけ多くしたいとしか受け取れない。野球の世界的な普及、そこにやがて巡り巡って利益となるという思惑が裏にあったとしても、そのような大義名分も無ければ、自国リーグに全精力を注入したいという意志も感じられない。主催がMLBで負担もMLB、日本のスポンサーがいなければ開催費用が賄えないのなら、日本側の要求が通るのは難しいと思う。
仮にWBCの開催が不可能になった場合、MLBのダメージはさほど無いのではないか、NPBは貴重な国際試合、大衆にアピールする場を失ってむしろダメージが大きいのではないか。
交渉下手というより、そもそも交渉になっているのかとも思う。
NPB側(中心は選手会だそうだが)は未練がましいという印象が強い。
かつてのプロレスで、新日本プロレスに参加する人気外国人選手の多くを握っていたWWF(現WWE)のブッキング料値上げ事件を思い出す。
当時、ハルク・ホーガンやアンドレ・ザ・ジャイアントという人気選手を擁していたWWF(現WWE)は先代のオーナー(ビンス・マクマホン・シニア)時から懇意にしていた新日本プロレスから高額なブッキング料を巻き上げたにもかかわらず、ろくな選手しか派遣しなかった。
野球選手でトップ級のタレントは全てMLBに所属している現状では、NPBはかつての新日本プロレスのように交渉にすらならないのではないか。不満なら同様に交渉決裂しかあるまい。
日本のスポンサー企業は「WBCという各国代表が集う舞台に参加する日本代表」にお金を出すのであって、国際試合が比較的容易に実施できる競技の「日本代表」と同様に見てはいけないのではないだろうか。まず舞台が整わなくてはどうしようもないが、肝心の超一流タレントがMLBに集まっているのだから日本側の主張は通らないだろうし、通そうとしてもそれだけの力も無い。もう不参加で良いよ。
実は、この問題は日米の相互理解、私が何度も書いてきた日本の徹底した内輪主義・ドカルト思想蔓延・名誉集団帰属問題等の大日本帝国病を理解する格好のケースの一つでもある。