2019年2月2日の投稿で「サンバイオ・ショック」について極々簡単な感想を綴りましたが、今年2度目の「サンバイオ・ショック」が発生しました。
新興バイオ会社への投資はかなりリスクが大きく、あくまでも私の印象だが詐欺スレスレや高報酬だけ得ながら市場に集るだけの会社がやや目立つように見える。
サンバイオがどの部類に入る会社かは全くわかりませんが、今回のショックはもしかしたら前回より痛いのではないか。
株価暴落の高低差は前回の衝撃よりは小さいが、今回は会社存続に関わるダメージで生き残りを賭けた決死の大型増資も予想される。
<日経 2019/12/13の記事より>
>大日本住友製薬は13日、東証マザーズ上場のサンバイオと
>再生細胞医薬品「SB623」の共同開発やライセンス契約を
>解消したと発表した。
>両社は米国などで進めていた慢性期脳梗塞を対象とする
>SB623の臨床試験(治験)が不調で、データを解析して
>方針を決めるとしていた。
>サンバイオは単独で開発を続ける。両社は初期の治験結果が
>良好だったことから、2014年に共同開発とライセンス契約を
>結んでいた。大日本住友はサンバイオに5%超を出資しているが
>「現時点で売却予定はない」(大日本住友)。
>同日、サンバイオはSB623の外傷性脳損傷向け承認申請の予定
>時期を、1年遅らせて2021年1月期中にすると発表した。
>安定供給のため生産体制の強化が必要と判断した。
>同社は「大日本住友との契約解消と関係はない」としている。
私だったら絶対関わらないがまだこの会社に期待している人も多く、12/6時点でなんと信用買残が5,205,600株も積み上がっている。空売りは東証、日証金ともに0だが、恐怖のGOLDMAN SACKSに代わって、悪名高き、国賊・野村證券の海外部門Nomura Internationalとモル癌兄弟(モルガン・スタンレーMUFG、JPモルガン証券)で合わせて100万株以上はあるだろう。こちらの癌も撲滅して欲しいものだが。
治験データの解析と分析に定評ある大日本住友製薬が、例え先に優先すべき医薬品開発があったにせよ、有望と思うなら脳梗塞(これは駄目になったのかな??)・外傷性脳損傷の治療薬候補であるSB623の共同開発とライセンス契約を打ち切るはずが無い。
あと、どうも気に障るのは、サンバイオ側の説明が大いに不足していること。
何故、SB623の外傷性脳損傷向け承認申請を1年延期するのか。上記引用記事中の「安定供給のため生産体制の強化が必要」が理由なのかどうかわからない。単なる現状説明ではないのかい。
しかも、下記のとおり期待させる公言があったそうじゃないか。
「まずは、日本における外傷性脳損傷の、今期2020年1月中の承認申請、加えて2021年1月中の販売開始という計画に期待していただきたい。」
データ提示と冷徹な解析を基にあるなら良いが、単に「(開発を)諦めない」という感情的(情熱的?)発言が前に出過ぎると信用破壊もそれだけ大きい。