斎藤元彦氏が、不信任決議のあとの10日以内の県議会解散、辞職いずれも選択せず、そのまま"期限切れ"失職を選ぶこととなった。
知事職を続けたいなら、妥当かつ賢明な選択である。
県議会の現全議員はほっと胸をなでおろしていることだろう。特に維新の会は。
解散したところで、維新の会との関係が悪くなり、反・斎藤派の議員が当選するだろうから、斎藤知事には何のメリットもない。
今回、不信任までは行き過ぎという不満を吐露していた斎藤知事だが、自民・維新の議員に"報復措置"をとらなかったことは、流石にそこまで血迷っていなかったということだ。
さて、再出馬するということだが、後援会も既に機能せず、今からイメージアップ、人気回復の方法はあるのだろうか。私は無理だと思う。
パワハラ、おねだり、一部虚偽や誇張があり、斎藤知事の改革によってダメージを受けた県職員側の陰謀という擁護意見が突如沸いてきているが、それなら、もっと早期に立ち上げてやるべきだった。誰の策謀か知らないけど。百条委員会で「記憶にない」を連発する前に。早期に手を打ってやれば、「言いたいことが本当はあるのに言えないんだ。」という思いが大衆にも芽生えていたかもしれない。あのかみ合わない珍問答・不快問答を見て今更ながらの擁護方針を決めたのだろう。
所詮、利権争奪戦であるが利権によっては呉越同舟、自民も維新も相乗りということもあろう。維新の議員も"恩義"を感じて陰で支援するだろう。ろくな対立候補を"時間切れ"で出さないとか。自民は遠慮なく対立候補出してくると思うが、まさか、ここまでの大騒ぎになって、対立候補者なしという茶番はないだろう。義憤や売名のために立候補してくる者もいるだろう。
いよいよ、斎藤劇場の後半クライマックスの始まりである。