結論から言えば「そうだ」だが、日本人は世界では「特殊」「異常」なのでそうとも言い切れない。
まず、 ジャニーズ喜多川氏の男児への愛情。
性加害さえ無ければ、理想的な指導者であり演出家であった。おそらく誰もがそう思うはずである。あの異常性癖さえ無ければ。
もし、異常性癖が無く、例えばノーマルに女性好きとか、セックスまでしなくとも肌を触れ合うまで(マイケル・ジャクソンはそうだったらしい)の男児への憧憬・愛情で留まっていれば、どうだっただろうか。
ジャニーズ帝国は存在していただろうか。今までの私の投稿を見てもらえば、それはありえないとはわかってもらえるだろう(因も縁も無くモンスターは育たない)
では、芸能への傾倒や情熱、男児への愛情行為は全て見せかけ、つまり「グルーミング」だったのだろうか。性的な目的で子どもに近づき、親密な関係性を操り深めていくことですが、それは私も通常の恋愛行為に意識するしないに関わらず用いていました。究極的にはヤリたいのですが相手に受け入れてもらえないことには犯罪になってしまいます。子供、未成年相手では厳しく禁止ということです。
ジャニー喜多川氏の場合は、魅力的だったら見境なく手当たり次第で、相手が受け入れてくれるようになったら関係を深めていきますが、外見が劣化したら浮気していきます。普通の恋愛でもよくあることですが、人間性に惚れることが無いのでは、やはり欲望に任せてという判断になります。
普通に「グルーミング」であったという結論になるでしょう。
でも、芸能への情熱は少年への憧憬もあり本物であったと思う。可愛い少年が舞台で躍動することに歓びを感じていたことも間違いなかろう。
私は「少年・少女などはそんなに憧れるような素晴らしい存在じゃないよ」「いずれは歳をとり醜悪になっていく」と諦観、覚めた目も持っているがマイケル・ジャクソンやジャニー喜多川などは適切な少年時代を過ごせず、それを習ぶことができなかったのかもしれない。ジャニー氏と会話する機会は一度もなかったが「貴方は何故可愛い少年が好きなのですか?」と聞いてみたかった。
でも、私も逆に「何故可愛い少女が好きなのですか?」と聞かれたら困るな。
「可愛いから」としか答えようないか。
私の場合は、さすがに小学生以下は勘弁だが、中学生なら一生添い遂げても良い空前絶後の超美人しかない。それ以外の少女にも魅力を感じるが写真撮影とハグや肌のふれあい程度で十分だ。なぜなら向こうからの売春ならいざ知らず強圧的とか優位な立場でヤッてしまうと「心の殺人」で少女の魅力である輝きを支える心が失せてしまうからだ。
色々と考えてみると、ジャニー喜多川の性的原動力は凄いものだ。しかし、それは同時に男児への憧憬も強い、従って同等に芸能への情熱もあり、決して見せかけではないのだ。欧米人権保護視点では「未成年性加害(陵辱)」は決して許されないのだから、弁護するなら、もう「男児への憧憬」「芸能への情熱」の観点しか無いはずなのに、山下氏もデビィ氏もそこを間違ってしまった。業績と陵辱行為は相殺できる類のものではない。
ヤラレた子供達もそれを理解しているから、ジャニー喜多川への恩義や感謝は忘れないのだ。性被害を受けることを承知・覚悟して入所している子供も居るだろう。そして、それがスターへの特別席特急券のチャンスということも。告発してジャニーを失うことは自分だけでなく、仲間のチャンスを奪うことになる。アメリカのスポーツ現場の性被害とはその点の事情が異なるのだ。
寧ろ「男児への憧憬」と「性加害・性陵辱の欲望」が併存したことが驚く。
本当のロリコンはセックスの欲望を満たすと少女憧憬の源が喪失することから危害を加えないのだという意見もある。過去の事件だと欲望満たして少女殺害している事件も多々あるので、そこは憧憬の永続を求める人と性的陵辱(征服)を求める人で違うのだろう。私は前者になるのか。
そのへん、ジャニー喜多川は良くわからない。性的陵辱(征服)しても、暫くは憧憬の源を失わない少年という希少な存在を求めていたのか、とも思う。
少年との本当の愛が欲しかったのか。いや、それなら食い散らかすこともなく、事前に真摯な説得とアプローチをするべきだろう。就寝中に襲うのは。。。やはり弁護の余地は無いな(笑)
欧米視点だと「ヤリたいが為の虚飾の優しさと情熱」ということになるが、日本人は平気で複数神への信仰が可能だから「ヤリたいも優しさ・情熱も同等の本物の根源」ということになろう。
果たして、どちらの視点が人間の本質に迫っているだろうか。
注:日本では「忠臣は二君に仕 (つか)えず 」とあるが、中世欧州は「二君に仕えていた 」。一方、欧州キリスト教徒は「主のみを信仰する」が、日本人はご利益を求めて「複数の神に信仰する」
また、山本七平氏は米軍の捕虜になっていたとき、日本人は「進化論」と「天皇は女神の直系子孫」どちらも違和感なく習得していることを米国軍人に驚かれた。
(なお、以下も参照されたい)
二重思考(にじゅうしこう、ダブルシンク、doublethink)
「ある人が相反する2つの理論にあったら、この2つの理論の間の矛盾点を無視ししつつ自然のように受け入れ、他人からその違和感を指摘されても、頑固に矛盾な理論を信じ続けること」ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する思考能力であり、物語の中核をなす概念でもある。
本当に、ジャニーズ問題は色々なことを教えてくれる格好の教材だよ。