貴乃花VS日本相撲協会

もう「退職」か「引退」か選択できずとも、相撲協会から「退会」の意思を明確にしたのだから、「貴乃花」という存在はなくなり、「花田光司」さんになったとして良いのではないか。

双方の言い分が大きく食い違うが、「貴乃花」は思い込みが激しく「対話」「調整」ができない人間であり、「相撲協会」ひいては「日本伝統社会」というものは、透明性に欠け、それゆえ「公益性」の極めて薄いカルト社会であり、"神をも畏れぬ"不遜な社会と私は認識している。

花田光司さんは、貴乃花親方時代の弟子達を信頼する親方にまとめて引き受けてもらうため「引退」にこだわらなくてはならないので、協会が求める「退職」にするにはいかないということだ。「退職」は自己都合になり、要望が通らないという。それも相撲協会に明確な規定があるのか疑わしい。

日本相撲協会は「公益法人」には程遠い伏魔殿であり、組織内権力・勢力が組織内外に幅を利かせる猛獣のような団体である。外部監査、外部からの人材を受け入れて改革すべしと思う。
なかなか改革は上手くいかないと思う。真剣勝負偽装時代のプロレス界（コアなファンには実情は知られていたが）でも「背広組」と「レスラー」は互いにわかりあえない水と油と言われていた。

貴乃花（引退前のことだから）は、弟子の力士が、貴乃花部屋でない他の部屋の横綱・日馬富士による暴行事件を警察に届けたまでは良かったが、あとはからっきし駄目だった。

何がからっきし駄目だったって??

それは貴乃花。"部屋内"での暴行事件の発覚でによって、自ら内閣府の公益認定等委員会に提出した「告発状」を取り下げたから。それもある。しかし、からっきし駄目だったのは「日本の司法」も。

・障害事件を犯した日馬富士が、罰金刑という軽い刑で収まった
・警察内外の政治的配慮、それは白日の下でなされる判断、裁定でなければならないのに、NHKを含む報道でろくな論点解説もされず、貴乃花の非だけあげつらった。

故・小室直樹博士の「数学を使わない数学の講義」（2005年発行）の一説を春先に投稿したが、そこのP119～がまさしく、日本の刑罰、ひいては司法制度の問題を指摘していて、今尚、それが正される見込みもないことを今回の問題でわかった。「裁判所の権限を警察が奪っている」のである。

またまた陰鬱な気分となる私であった。

芸能界あれこれ思う。特に西城秀樹

西城秀樹さんがお亡くなりになって4ヶ月経過した。
常に思い出すと人の私ですら悲しくなるので、日曜日ごと等特定の曜日や時間帯で思うことにしている。それでも人間だから、心に隙間ができたときには秋風のように彼の眩しい思い出と寂寥感が忍び込んでくる。
このブログでは朝鮮人、韓国人、中共の漢族を根拠・理由をあげて批判する記事も書いていたので、当然、私も彼の出自や親族がどういう人達かは知っている。
それでも、彼はサッカー日本代表選手を猿扱いした岩城滉一らとは違い、反日・侮日発言はしなかったし、単に都合が良いからと言って日本に帰化したのでなく「日本人」として行動し、政治活動は控えて芸能活動に専心していたので、出自を問わず「日本人」として評価し尊敬し憧れている。

昨夜、女優の樹木希林さんも癌で亡くなったという知らせ、先日はさくらももこさんの訃報も聞き、西城秀樹さんの周囲にいた人達が尽く今年に死去されたのを見るにつけ、西城秀樹さんの死因は自己節制の欠如だけではないような気がしてきた。

西城秀樹さんは芸能界の「圧」に耐えるため、また、格好いいスターを体現するため、肉の暴食、過度の飲酒・喫煙を全盛期に繰り返し、それが重度の脳梗塞に繋がってしまったと見る向きも強い。

私もそう思っていたし、実際、そのとおりであると今でも思う。
しかしながら、ある違う見方をすると、彼の寿命はどんなに節制してもやはり今年辺りと予め決定していたのかもしれない。

信仰に「予定説」の考えがあるが、神というものがあるのなら、それが全知全能の存在であるなら、人の思考やそれに伴い運命は容易に予測できる。したがって、その人がどんなに努力しても結局は運命は定まっている。救われる人は予め決定している、というものだ。

私は「予定説」は限定的にしか信じていないので深くは言及しないが、生まれ落ちた生活環境や与えられた肉体、周囲の人脈で、人の運命は定まってしまっているとも確かに思う。
（以前の投稿どおり、私の考えは短期は「予定説」で長期は「因果応報説」である）

恵まれた容姿や裕福な環境が有れば幸せかというと、そこはそうならないのが現実の嫌なところで、不遇で心の曲がった人達に妬まれ、攻撃され、嵌められ、追いかけられたり、もしくは通り魔に瀕死の重傷、殺される可能性もある。余程、神、いや、時代に愛された人間しか助からない。

西城秀樹さんは、脳梗塞後の不遇な時代も「ありのままに生きる」「今までのように100％でなくても70％でいいから(一生懸命の)全てを見せる」と最期まで生きた。

全盛期の不摂生は「神」からすれば全てお見通しで今年の死去は免れなかったかもしれない。しかも、元々若い時から片頭痛を発症していたとも言われ、必ずしも不摂生と脳梗塞の因果関係は明確でない。

かなり劇的な科学的進歩がなければ、西城秀樹さん、樹木希林さん、さくらももこさんの寿命は伸びなかっただろう。やはり今年でこの世を去る予定だったと思わずにいられない。野口五郎さんの寿命が心配になってきた。

彼の内面、内心は今となっては知るよしも無いが、心残りはあるだろうが、ほぼ力量を発揮した人生であったと思う。勿論、私は彼の社会的評価は力量に比しては低かったと思うし、自分が好む路線の歌が少なかったことは残念だ。しかし、西城秀樹は既に死んでしまったのだからどうしようもない。西城秀樹の「核」が新たな存在を得て、宇宙のどこかで新たな輝きを放つことを期待してやまない。

地震がきて壁に亀裂が走る夢を見た

かなりリアルだったので表層的予知夢になるかもしれない。

体験上、当たらない夢は朧げな（例えば粒子の粗い画像みたいな）ビジョンになる。