定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

不可思議な現象・老化現象?

2009年08月02日 | バラ日記
久方ぶりの飲み会。肩の荷下ろした直後でもありリラックス気分で「たつ野」に入る。冷えたサッポロ黒ラベルで乾杯!う、旨い!
いつもの仲間五人での宴が始まった。

飲み会の話題は葬儀の気苦労から墓石の品定めまでがイントロとなり盛り上がる。
そうでしょ、そうでしょ、判るよその気持ち、
ん?墓石のピンキリってそんなに幅があんの?国産対中国産?なるほどねぇ…

そうこうする内にアルコールのピッチが上がる。メートルも上がり気分も上々、テンションあがって話はあっちこっちへ。

何の話でそこへ話が飛んだのか忘れたが不思議な現象が始まった。
何と、日頃考えもしないはるか昔の出来事が次々と口をついで出てくるのだ。話題は遥か昔のノスタルジアなのだが、皆の口からも次々と昔の名前や名場面が蘇る。

小学一年から三年までの担任の先生の名前、
吉永小百合の赤胴鈴之時代
NHKの事件記者 ひさごという小料理屋の名前
黒門町時代の同級生の話
少年探偵団の主題歌
明智小五郎の名場面
入江たか子の怪猫映画
仁科悦子の猫は何でも知っているのストーリー
力道山とルーテーズの一騎打ち
田舎のお姉ちゃんに女を感じて夢○した鮮明な夢の記憶
エトセトラ

物忘れはいよいよ顕著、最近の俳優やタレントの名前は出てこないのに、何で50年以上も前の少年時代の出来事をスラスラと言えるんだ?tsukaさんなどは小学校の担任の名前がフルネームで口から出てきた。

そうでしょ、そうでしょ、いいんです、心配ありません、
それはね…とFさんの解説が始まる。
なんでも、そのような現象は典型的な老化現象の一つだそうで、老齢になると物忘れに始まりボケ症状が出てくるが、脳に焼き付けられた古いセピア色の記憶が何かのはずみで迸るように出てくるのだそうだ。
なるほど…人間の脳の仕組みに驚愕する。



話はつきず気がついたら11時過ぎ。もう五時間も飲んでいるんだ…。
楽しい時間はあっというまに過ぎるねぇ。すっかり良い気分になって宴は終わった。
みなさん、ありがとうね、また飲もうね。

四十九日の法事を終えて

2009年08月02日 | バラ日記
父の死を迎えるまでの数か月、葬式前夜のドタバタ、セレモニーとしての葬儀、親族の目・口、遺品整理、相続問題のアレコレ、なんやらかんやらの手続き、香典返しの手配、そして七七日忌を終えて納骨。ようやく父は来世へ旅発つことが出来た。ほっとする。

なによりも肩の荷が下りたのは、新しい墓地が見つかった事だ。かねてより気になっていた墓の狭さ。いかに上野という場所柄でも小さすぎる墓だった。当然骨壺を入れる空間も小さく狭い空間だ。そこに先祖の骨壺が鎮座する。例えて言うなら六畳一間の長屋に三世代にわたる家族が住んでいるようなもの。これではゆっくりと安眠などとてもとても。そこで寺の住職にもう少し広い墓地への移動を頼んでおいたのだが、ほどよい大きさの墓地が見つかった。永代供養料も檀家なのでお安くしていただけた。

墓地が広くなれば墓石も新たに作り直し。寺出入りの石屋を呼び、早速あれやこれやの品定め。ピンは数百万円、キリは六十万円。国産は高く中国産はお安い。石の見本を見せられて価格別の見栄えなどの説明を受けたが、そういうものかと思う程度の理解しか出来ない。結局、山梨産のナントカ石に決まったが、早い話が松竹梅の中の上という選択だ。親戚筋への見栄以外の何物でもない。馬鹿馬鹿しいとは思うが、これでようやく長男としての務めが果たせたと自分を納得させる。
まてよ、新しい墓建立となると…入魂式…建立祭…またもや物入りか。

暑い日が終わった。明日の晩は「たつ野」でいつもの仲間と久方の飲み会。楽しく飲もう。