定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

地獄前夜

2009年08月12日 | バラ日記
トイレから出てきてからの一言から恐怖が始まった。
これ、娘との会話。お下の話を娘と平気でするようじゃ…ね。

どうも最近、下腹の調子が悪いんだよね
「ん?どんな風に?」

いやさぁ、なんかスッキリ出なくてさ、それに細いんだよね
「もしかして黒い便が出るとか?」

いや、それは無いんだけど…黄門様の調子もいまいちだし


やっぱり大腸内視鏡検査受けたほうがいいかなぁ、市民病院の先生からは直腸に良性だけど台形状に盛りあがっているところがあるから一~二年に一回は内視鏡検査したほうがいいって言われてるんだ。
「前はいつ検査したの?」

えっと…三年前かなぁ…
「何やってるのよ、すぐ行って検査受けなくちゃ!」
(とたんに怖い表情に)

だけど、あれ、つらいんだよね。検査そのものより下剤二リットル飲むのホント難行苦行でさ
「駄目ダメ、ダメ~~!すぐ行かなくちゃダメ~!手遅れだったらどうすんのよ、明日にも病院行ってきてよね!」
だけどさ、大腸癌って術後の生存率結構高いんだよね、渡哲也だって元気だし、鳥越さんだって元気だし…
「ダメなものはダメ~!すぐ申し込んできてよね!」

何のかんのと言い訳しながら病院へ行くのを伸ばしていたが、
メール「病院へ行ってきた?検査いつするの!」 
電話「まだ行ってないの?ちゃんと検査申込してきてよね!」
だんだんと強い口調で命令調になってくる。

しぶしぶと担当医のところへ。カルテを見ながら医師が悪魔のつぶやきを。

「内視鏡検査されてから三年経つんですねぇ…」
は、はい…

「このポリープ、良性ですが…変化することもありますからねぇ」
は、はい…

「どうします?します?」
やっぱり検査したほうがいいのでしょうか

「三年経ってますからねぇ…」
あの…下剤…飲むんですよね

「そ…」
二リットル…でしたよね、あれ、つらいんですよね

「で、どうします?」
やります、な、内視鏡検査、お願いします

「そうですか、そうですか、じゃ早速来週にでも」(なぜか嬉しそうに)
そんなに早くですかぁ?

「来週木曜日、ちょうど空いてますからね」
空いていなくても結構なんですが…いえ、その日で結構です

「もっとも手遅れかも知れないけど…」(んな事は言わなかったけど)
「看護師さんから説明がありますからね、外で待っていてください」

看護士さんから説明書を渡され説明を受ける(三回目だから全部判ってるけどね)
「検査前日の水曜日は午後6時までに食事を終えてくださいね、その後は翌日の検査終了まで水以外のものを食べたり飲んだりしちゃダメ!」
ビールもウィスキーもダメ…ですよね

「アタリマエです!何を考えてるんですか!」
「ビールの代わりといっては何ですが、検査当日の朝七時から九時の二時間の間にお薬を二リットルのお水に溶かして全部飲みきってくださいね。」

これ、オエッってきちゃうんですよね
「冷やして飲むと結構いいお味ですよ」

いいお味ってアナタ…
「手遅れになるよりマシでしょ!」
それはもう…

で、早くも検査前日の夜となってしまった。いつもの通り午後四時からの水戸黄門を見ながらポリパリとビールを楽しむ。
これが最後のビールだよね…六時までに夕食終えないと…饂飩かお粥しか食べられないし…
「カワイソウ…」と家内

で、今夜の夕食はコレ

冷凍の五目野菜に卵を落した讃岐うどんとお豆さん

六時で~す、もう何も食べられませ~ん

明日朝に飲む下剤を作りました。これが恐怖のお薬です。


二リットルの水に粉薬(ニフレックス)を入れて溶かすだけ。

300mlのコップ七杯分です!

冷蔵庫に入れておきます。

明日は地獄の一日になりそうです。
拓郎のCD聞きながら、コップ一杯飲んで…トイレに行って…コップ一杯飲んで…トイレに行って…これを七~八回繰り返します。
一リットルは…なんとかなります。
二リットル目は…オエッです。ピーピーです。黄色い水がどんどん出ていく感じです。そして最後は…色の無い水になっちゃいます。そうしたら出来上がりです。もうほとんどMの世界です。
明日は実況中継します。