定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

内視鏡検査室その一

2009年08月13日 | バラ日記
市民病院一階の左手奥の院にある内視鏡センター
初めて足を踏み入れる場所だ。ん?なんと床屋さんがあるではないか。
知らなかったなぁ、床屋さんがあるなんて…。家内が入院していた時には気がつかなかったけど。
内視鏡センターの待合で呼び出しを待つ。椅子が三席。両隣りは70歳台の男性と女性。なんとなく元気がない。
と、検査室からご老体が出てくる。いっせいに視線が集中する。

痛そうな顔してる?
つらそうな顔してる?
胃カメラ?それとも大腸カメラ?
苦しそうだなぁ…
検査終了の人の表情を伺い、自分の姿を想像し、眉を寄せる。

なんか…つらそうですよね
ほんとに…おたく、初めて?
いえ、三回目なんです。
三回目と言ったとたんに羨望の眼差しが…当然、質問の矢が。

で、どうでした?
あれって痛くないんですか?
苦しいでしょうねぇ…

何、全然問題ありませんよ、と言ってもらいたいのだろうが、根が正直なものだからつい…
痛いというよりも…苦しいんですよ、なんかこう、お腹の中に管がズブズブってはいってきて…

えっ?ズブズブと入っちゃうんですか?

そう、ズブズブと…で、空気なんかも入れられちゃって…お腹がはって苦しいんですよね。まるでカエル…

か、カエルですか…

腸に管が当たって穴が開くんじゃないかと…

お、オソろしい…


ご老体の表情が曇り恐怖の眼差しとなる。
も少し苦しそうに話そうかな…と身を乗り出したとたん、

「ジローさ~ん」(ジローとは呼ばれなかったけど)
お呼びがかかる。ちょっと早いんじゃないの?

「全部脱いでくださいね」
ぜんぶ…ですか~?

「全部です、で、下はこのズボンをはいてください。穴が空いてるでしょ、これが後ろね」
なるほど…大きな穴が…。ここに管を…突っ込むのね


着替え終わって検査台に横たわる。
と、看護師「お注射しますからね、腸の動きを止めるお薬ですよ」
ブチッ!痛て!

「じゃ、横向いてお尻出して寝ててくださいね、いま、センセ来ますからね」

あんまりいい格好じゃないけど…お尻出して(穴が空いてるからスースーする)待つ。

センセ登場!
「お待たせしました~!」
お待ちしてませ~ん

「じゃ、始めましょうね」
も、もう?
ジュルーー

な、何ですか?
「あっ、管が入りやすいようにゼリーを塗ったんです、どうですか?」
どうですかって…・なんか…
ブスーーーーーーーー

いきなり…ブスっと…断りもなく
おっ、オッ、おぉぉぉーーーー

入りましたよ~


二リットル、ついに飲み干しました!

2009年08月13日 | バラ日記
最後の一杯…やっとここまでたどり着いたか。



これで最後となると、何故か…この悪魔の液体に愛おしさを感じてしまう。
あぁ、これで君ともお別れなんだね、じっと見つめるコップの中の液体。
この鈍い色具合がなんとも…
さあ、一気に飲み干そう!目をつぶって、鼻をつまんで、行けーーー!
ゴク・ゴクゴク…ゴク~~~


ふぅ…ついに…飲み干した。二リットルもの下剤を。これは凄いことなんだ。
良くやったではないか、自分を誉めてあげたい

あっ、あっあっあっ、出るぅぅぅぅぅ~~
五回目のトイレ…もう黄色い水しか出ない。なんかウコンドリンクみたいだ。

こうやって何度もトイレに通って、完全な水になったら準備完了。
後は午後二時から始まる、そう、あの黒くて太い管が後ろから挿入されるのだ。何の遠慮もなくググゥ~~って。思い出すだけで…ビビる。
とにもかくにも初戦突破、いよいよ本番が始まる。乞うご期待!

下剤六割消化

2009年08月13日 | バラ日記
最初の一杯はよかった。
二杯目は、まあ問題無かった。
三杯目は…少し飲みにくくなった…鈍い味が喉に残るという感じ。
四杯目は…一気にとはいかなかった。何故か拓郎とみゆきの掛け合い「永遠の嘘を聞きたくて」を聴きながら飲む。

あっ、あっ、ああああああーーーーー
きたぁぁぁぁぁ~~~~~
と、トイレ、あ、はやくぅぅぅ…・

一回目のトイレだ…いつも通りの○○だ。この辺の実況は差し控えさせていただきます。


開戦から一時間半経過。
見よ!既に60%の消化率だ。よくやった!
あと少しだ、ガンバレ!

あっ、また…きたぁぁぁぁぁ~~~~

地獄の一日の幕が開く

2009年08月13日 | バラ日記
ついにその朝が来た。枕元の時計が無情に時を刻む。
未だ七時まで一時間あるじゃないか…いや、一時間しかないじゃないか
七時だ。時間です。冷蔵庫から冷えたビール、じゃなかった下剤液二リットルを取り出す。
シゲシゲと見入る。鈍く光った液体、悪魔の液体だ。じっと見入る。時間が過ぎていく。
そうだ!実行前に体重・体脂肪を測っておこう。
これ、体重・BMI・体脂肪・内臓脂肪・骨格筋率・基礎代謝量が一発で判るというスグレモノ。カインズで9000だったっけ。



実行前のデータです。
体重71.2kg BMI23.2 体格年齢55歳
体脂肪26 内臓脂肪10
骨格筋率29.6 基礎代謝量1591

これがピーピー後にどうなるか…せめてもの楽しみだ。

七時半だ。もう制限時間をすぎている。早く実行せねば…イクジナシ


コップに液体を注ぎ…目をつむり…思い切って…グビィーーーーーーーーー!
なんとも不味いスポーツドリンクのような味が喉を通り過ぎていく。
なんだ、大したことはないじゃないか。割と楽に飲めるじゃないか。
いつもそう思うんだよね、最初のいっぱいに限ってはね。でも、あと七杯分残ってるのよ。
これを二時間かけて全部飲むわけ。二杯目あたりからトイレに行き出すのよ。お腹をさすりながらね。
だんだんと液体が喉を通らなくなるのよ、オエッが始まるって訳…
さぁ、地獄の一日の始まりはじまり!