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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

法事

2011年06月07日 | バラ日記

父の三回忌で上野の菩提寺に行く。春の彼岸は大震災の影響で墓参出来なかったから、墓参りは一年ぶりとなった。東京に行くのも一年ぶり。仕事の繋がりもなくなったので東京に行くのは法事の時くらいしかなくなった。そもそも兄弟親戚の間柄でも、法事でもなければ会合して酒を酌み交わし旨いものを食す事などないのだから、法事とは兄弟親戚の縁を繋ぎとめる良く出来た仕組みといえる。

熱海経由で新幹線、山手線で上野下車。なんか田舎のじっちゃんが上京する雰囲気だなぁ。人がいっぱいで忙しなく歩く雑踏、都会は疲れるねぇ。首都直下型大地震がきたら大パニックだろうなぁ。阿鼻叫喚…考えただけでもゾッとする。

内輪の法事としたのでそれ程気を使う事はないが、それでもお寺さんへのお布施・供え物・法要後の宴席・引き物などなどの手配は気を抜けない。法要を無事に終えたあとは宴席。今回の宴は池の端の伊豆栄だ。僕が子供の頃の遊び場は池の端か湯島天神かアメ横だったから、伊豆栄も昔から良く知る店だ。昔は木造平屋の小さな鰻屋だったんだけどね。鰻を食べるなら、浅草の初小川が一番なんだけど、初小川は店が小さいから宴席には向かないんだよね。で、駒形の前川か上野の伊豆栄か亀屋かで迷った挙句、伊豆栄に決めたってわけ。

口が肥えてる親戚連中だから、松コースを奮発。先付・前菜・椀物・お造り・蒲焼・揚物・酢の物・鉢肴・煮物・食事・水菓子…。だけどさ、先付けってものほどアホラシイ食べ物はないね。意味のない飾りつけにすぎない一品だわさ。酒の肴だったら枝豆のほうがずっと気が利いている。前菜・椀物・お造りも、会席コースの定番だけど、「旨いねぇ…」とは言い難し。伊豆栄だから当然の本命は鰻重に決まってるでしょ。その鰻重の配膳までビールに熱燗と酒がすすんだものだから腹が膨れてきちゃって…だが、食べる。鰻は…旨かった。

法要の後の宴は故人を偲ぶためのものだけど、三回忌となると故人の思い出話しは「早いものだねぇ、あれからもう二年経つんだねぇ・・・」でお終い。後は賑やかに毎度の昔話に花が咲く。

すっかり酔い気分で東京駅から新幹線、ウトウトと…あっ!また寝過したかと立ちあがると…小田原だった。飲んだ後の新幹線、気がついたら三島を通り過ぎ、なんてことは何回もあったからね。間違えてヒカリに乗車して名古屋まで行ったこともあったっけ。で、また、ウトウト…(熱海~~~)ヤバ!

熱海からの一時間が長いんだよね。でも、伊豆高原にたどり着くと、うん、やっぱりホッとする。
終の棲家に伊豆高原を選んだのは正解だったなぁ。
家で待ってるカミサンへ伊豆栄の鰻重を。
「ナツカシイワネ…イズエイ…オイシイ…」 そうかい、良かったね。